みなさん、こんにちは。富士通ラーニングメディア 新人育成サービス部の吉岡です。
前回のコラム「新入社員が身につけるべきビジネススキル"知っている"から"できる"へ変えるためには」は、ご参考になりましたでしょうか。
今回は「現場でも成長し続ける新入社員を育成するポイント」についてお話をさせていただきます。
新入社員研修で成績がよかった新入社員が、配属された現場で伸び悩むことがあります。そのような新入社員は、「同じミスを繰り返す」という傾向があります。
新入社員研修では生き生きとしていたのに、配属先で成長が止まってしまったかのように停滞してしまう人に多くくみられる特徴です。
対して、現場でも成長し続ける新入社員は、同じ失敗を繰り返すことは少ないのではないでしょうか。もちろん、全く失敗をしないわけではありません。
成長し続ける人は、ミスをしてしまったとしても、周囲の指導やアドバイスを素直に受け入れ、行動を改善していくことができているのではないでしょうか。
自分の思考や行動の何か、を積極的に変えていくことで、目標を達成していく。
新入社員研修中でも、全くの言語未経験者なのにグンと伸びる人がいるのですが、この成長ための基本行動がしっかりできている人が多いと感じます。
では、どのようにすれば新入社員を成長させ続けることができるのでしょうか。
新入社員研修でビジネススキルやITスキルを学ばせるだけではなく、研修中に、先ほどお伝えした基本行動、自分の思考や行動の何か、を積極的に変えていくことを実行させ、その結果として「成長できた。」と新入社員自身が実感することでその後の成長が変わっていきます。
弊社の新入社員研修では、以前から「失敗や成功を振り返る」ことをカリキュラムに組み込んでいたのですが、これだけでは振り返りの気づきが浅かったり、行動に落とし込まれなかったりすることがありました。
そのような中でも急成長する新入社員がいて、私は「なぜだろう」と思い、彼らをよく観察してみました。
彼らは、講師や教育担当者からの指導やアドバイスだけではなく、自分と同じ立場である新入社員のフィードバックからも気づきを得て、行動に変えていることが分かりました。
このようなフィードバックサイクルを回し、成長に繋げていたのです。
この成長を促すフィードバックサイクルを新入社員研修に効果的に組み込めないか?と考え、企画、開発したのが2018年4月からスタートする「ビジネススキル総合演習++」研修です。
「ビジネススキル総合演習++」では徹底的にPDCAを回し続け、新入社員同士で効果的なフィードバックを行うことを通して、「成長する」とはどのようなことなのか、を体験しながら理解します。
この研修のポイントは「フィードバック」と「具体的な行動に落とし込む」ところで、以下のような仕掛けを入れています。
成長し続ける新入社員の特徴を、講義や演習で実践できるよう、落とし込んだのが「ビジネススキル総合演習++」です。
研修として設計するのは難しいかもしれませんが、以下のポイントを意識して指導するだけでも、新入社員の行動は変わってくると思います。
いかがでしたでしょうか。「現場でも成長し続ける新入社員の特徴」と、そのような新入社員に育成するための研修期間中の対策について、弊社の新入社員研修の企画や実施での取り組みをまとめました。
現場で生き生きと活躍する新入社員に育成するための教育や指導について課題をお持ちの方が、少しでもヒントを見つけられたら幸いです。
新入社員のビジネススキル習得におすすめ!
(2018/03/29)