アジャイル開発の「要求」とは?どのように整理していくのかを解説!

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皆さんこんにちは!
富士通ラーニングメディア 人材育成イノベーション事業部の佐藤です。

今回はアジャイル開発のコラム第4弾です! 
前回までのコラムでは、アジャイル開発やスクラムについてご紹介しました 。

本コラムでは、アジャイル開発の要求(利用者が求めていること)についてご紹介します。
アジャイル開発プロジェクトを担当するマネージャー、リーダーの方、プロダクトオーナーやプロダクトオーナーの補佐を担当される方などにとって、アジャイル開発をより深く知るきっかけになれば幸いです。

プロダクトオーナーの役割

まず、要求を理解するために、プロダクトオーナーの役割をおさらいしておきましょう。下図は、アジャイル開発の関係者の一例です 。(※1)


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プロダクトオーナーは、ユーザー部門の代表として、情報システム利用者の要求を整理し、プロダクトバックログを作成します。また、スクラムマスターや開発者とスクラムチームを構成し、利用者や開発者と積極的にコミュニケーションを取ります。たとえば、利用者へ働きかけて、プロダクトを使った感想・コメント(フィードバック)を得るようにします。また、開発者から質問・相談があればすぐに対応します。総じて、プロダクトの価値を最大化することに責任を持ちます。


要求はどうやって整理するのか

要求の整理は、さまざまな手法が提唱されており、どの手法を採用するかはプロジェクトによって異なりますが、たとえば以下のような手法があります。いずれも利用者にとって必要な視点を整理しています。

  • スクラムチームで具体的なアイデアが出やすくなるように、人物像を想定する(ペルソナ)
  • ペルソナを使って、現状における利用者の行動・思考・感情から問題点・課題を抽出する(ジャーニーマップ)
  • 利用者の問題や課題を、どのように解決できるかを考える(ユーザーストーリーマップ)


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上記のような手法を利用すると、関係者から漏れなく要求を洗い出し、優先順位に沿って整理することができます 。(※2)


プロダクトバックログはいつ誰が作るのか


要求は、ユーザーストーリーとして、「[誰々]として[○○が欲しい] または[○○がしたい]それは[□□]ためだ」という形式で記述していきます。
ユーザーストーリーは、ユーザー部門や利用者にとって価値の高い順に上から下へ並べてリスト化します。リスト化したものをプロダクトバックログと呼んでいます。


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アジャイル開発では、システム開発を始める前に、プロダクトバックログを整理します。プロダクトバックログは、スクラムチーム(プロダクトオーナー、開発者、スクラムマスター)で協力して考えていきます。優先順位の変更、ユーザーストーリーの追加など、プロダクトバックログ管理における最終決定権はプロダクトオーナーが持ちます。
プロダクトバックログは、一度作ったら終わりではありません。開発中も見直しを行い、ユーザーストーリーの追加・削除・変更・分割・優先順位の入れ替えなどを行います。


最後に…

要求の整理、プロダクトバックログの最終決定権はプロダクトオーナーにありますが、開発者の方も、チーム一丸となって考えていくことが必要です。開発中も、どのような要求があり、なぜその要求が必要とされているのか、背景を把握しつつ動いていきましょう。

今回のコラムでは、アジャイル開発の要求についてご紹介しました。富士通ラーニングメディアでは、アジャイル開発に関する研修サービスを多数ご用意しています。ぜひ、この機会に研修受講をご検討ください。

関連コース紹介

各コースの詳細は「アジャイル開発関連研修コースのご紹介」をご覧ください。

今後もアジャイル開発のコラムを発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

執筆者紹介

人材イノベーション事業部 デジタルプロセスプロジェクト所属
佐藤幸呼(さとう さちこ)

新人~若手時代、組織の中長期ビジョンと情報システム構想とのすり合わせを行うフェーズに従事。その後、情報システム開発をゼロから勉強し、ベトナムなどで学生・若手社会人とプロジェクト活動を行いました。専門分野・立場・言葉が異なる環境での仕事は、プロセス・フレームワーク・基本用語といった認識の共有が重要と考え、アジャイル開発にもその姿勢で取り組んでいます。
仕事以外では、子育て中の母親。こどもにプログラミングを教え始めるタイミングについて、同僚に相談しつつ、思案中です。

(※1)すべての関係者を網羅しているわけではありません。関係者はプロジェクトによって異なります。すべての関係者を網羅しているわけではありません。関係者はプロジェクトによって異なります。

(※2)上記のほかにも、課題解決がビジネス上の戦略に沿っているかを確認するために「リーンキャンバス」を作る、プロジェクトの目的や方向性を認識共有するために「インセプションデッキ」を作る、などを行う場合もあります。

(2022/08/25)