みなさん、こんにちは。富士通ラーニングメディアの萬(よろず)です。
VMware認定トレーナーとして、普段はVMware製品をはじめとしたインフラエンジニア向け研修を担当しています。
インフラエンジニアのスキルを客観的に証明する資格として、多くの方に支持されているVMware認定プロフェッショナル:VMware Certified Professional(VCP)の資格体系が今年から変更になりました。
今回は、その資格体系の変更によって、資格保有者にどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
私は2010年からVMware認定トレーニングを担当し、仮想化技術の変遷を見てきました。今やサーバ仮想化は非常に普及した一般的な技術となり、ネットワーク仮想化やストレージ仮想化の製品を導入したり、パブリッククラウドとシームレスに連携させたりするなど、サーバ仮想化に様々な技術やサービスを組み合わせる必要が出てきています。オンプレミスのサーバのみ担当していたエンジニアの方が、ネットワークやクラウドの知識を身につけなければならなくなるなど、より広いスキルが求められるようになっています。さらに基本となるサーバ仮想化については、常に十分なスキルを持っておかなくてはなりません。
では、サーバ仮想化の構築や管理を担当するエンジニアの方は、どの程度のスキルを持っていればいいのでしょうか。
エンジニアのスキルを客観的に証明するものといえば、やはり資格です。特にVMware製品に関わる方にとってはVMware認定資格が重要であり、入札の要件として認定資格の保有が求められることもあります。
VMware製品はバージョンアップのたびに機能が強化されていますので、最新バージョンに対応したVCP資格を取得できるスキルが最低でも常に求められているのではないでしょうか。
VCPはVMware認定資格として最もポピュラーなものであり、多くの方にVCP資格取得の前提となる認定トレーニングをご受講いただいております。
このVCPの資格体系が今年から変更になりました。
以前は、VCPのバージョンは製品バージョンによって決まっており、どの製品バージョンに対応した試験を受験するかによってVCP資格の名称が異なっていました。しかし、製品バージョンが上がるにつれ、どのバージョンの資格がいつリリースされたのかが分かりにくい、などといった問題が発生するようになりました。
そこで、資格名称に取得年を含め、いつ取得された資格なのかを明示し、資格保有者が持つスキルレベルが伝わりやすくなるよう変更されました。これにより、資格保有者は自身のスキルがアップデートされていることをアピールできます。
上図のように、昨年までならVCP6.5-DCV資格取得のための試験だったVCP6.5-DCV Examについても、2019年に合格し資格を取得するとVCP-DCV 2019となります。
また2年更新の要件もなくなり、資格が失効することもなくなりました。過去に失効した資格も2019年4月に有効な状態に戻されています。復活した資格のバージョンによっては、試験に合格するだけで最新のVCP資格にアップグレードが可能です。
基本的に、2つ前のバージョンまでならVCPは試験に合格するだけでアップグレード可能ですが、VCP-DCV 2019に関しては特別に3つ前のバージョンまで試験のみでアップグレード可能となっています。VCP5-DCVを保有している方にとってはアップグレードのチャンスです。
VCP-DCV 2019の取得には、初めて資格取得に挑戦される方であればVMware認定トレーニングの受講が必須です。以前のバージョンのVCP資格を保有されている方は、必ずしも受講の必要はありませんが、最新バージョンの製品に触れる機会がない場合には、認定トレーニングで知識を確認すると自信を持って受験に臨むことができます。
富士通ラーニングメディアでは、VCP-DCV 2019取得の前提トレーニングとして、「VMware vSphere: Install, Configure, Manage [V6.7]」を提供しております。5日間でESXiやvCenter Server、仮想マシンの構成や管理を学ぶ、基本となるコースです。試験を受験するためのバウチャーチケット付きコースもご用意しております。また、2019年下期からeラーニングで、「vSphere 6.7 Foundations Exam 試験対策」と「Professional vSphere 6.7 Exam 試験対策」を提供開始予定です。講師の経験をもとに作成した模擬問題を解くことで、受験準備を行っていただくeラーニングです。
初めてのVCP資格取得や以前のバージョンの資格のアップグレードを、富士通ラーニングメディアの研修で目指してみませんか。
プロフィール
VMware認定講師としてサーバ仮想化やネットワーク仮想化を担当するほか、Infrastructure as Codeなどインフラエンジニア向けの研修を幅広く担当。
またブロックチェーンのような新しい技術も担当しています。
大学時代は機械体操部に所属しており、飲み会での鉄板ネタは「エアあん馬」。
(2019/06/27)