階層~いろいろ♪人材もいろいろ♪ 研修から垣間見えた階層別人材の特徴 ~リーダークラス・サブリーダークラス~

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こんにちは。富士通ラーニングメディア 中村です。2週間ぶりの登場になりますが、皆さん覚えていますか?さて、今回からは私が実際に見てきた階層別の人材の特徴についてお話をしてみようと思います。

初めてこのブログを読む人にために、もう一度プロフィールを(笑)

私はこれまでたくさんの講習会の講師を実施してきました。その中でビジネスリーダー関連コースの実施や、新規事業創出の実務支援サービスなどを通じて、リーダー・サブリーダークラス、次世代リーダー・課長クラス、部長クラスに見られる特徴がわかってきました。

それを紹介するにあたって、まず私たちがどのようなサービスを提供しているのか、その概要を最初に述べますね。

【リーダー・サブリーダークラス向けサービス】

【集合】ビジネスリーダーの考動実践ワークショップ1~障壁突破と価値創出~」(UOT68L) 2日間

ステークホルダーを巻き込んで、自分が主体となって仕事の局面を動かすことに重きを置いた研修です。特に、ご自身が担当しているお客様を分析することと、新しいことをするときに必ず直面する障壁をどう乗り越えるかの2点にフォーカスを当てており、ご自身のテーマで検討する演習と、リアルな事例企業をもとに新サービスを検討する演習を行います。

さて本題です。この演習をやっていただいたところ、多くのリーダークラスには以下のような特徴が見られました。

良くも悪くも提供製品やサービスのプロが多い

お客様からの信頼を、企業の看板ではなく各個人のプロとしての経験と専門力で勝ち取っている方が多いです。そういう気概を持った方々が、企業のビジネスを支えているんだなぁと、いつも感服しております。
一方、「いいものを提供すれば売れる!」という考えが深く身に染みついてしまっている方も多いような気もします。残念ながら、いいものを提供しても売れるとは限らないのが現実・・・。だからこそ、若いうちからビジネス的な感覚とその行動(どうすれば売れる?どうすれば利益が出る?など)が必要なのです。

意外と(?)素直な方が多い

新しいことをするためには、いろいろな障壁を乗り越えるしたたかさが必要です。障壁の例としては、上司が反対するとか、他部署が反対するとか、お客様のOKが得られないとか。やはり人に関することが多いと思います。
それに対して、正論を伝えれば各種ステークホルダーが納得してくれるという検討で終わるグループもチラホラ・・・
そんなわけはないって、現場で痛感しているはずですよ!(笑) 良くも悪くも正面突破型の思考ですね。

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中には、「いや、研修だから正面突破で考えたんですよ。」という方もいらっしゃるのですが、実務で泥臭い対応を経験されている方は、研修だろうがなんだろうが、その検討の幅は広いです! たとえば、「上司の上司をどう味方につけるか」、「提案のタイミングをずらせばどうか」、「既成事実を先に作れないか」、「そもそも上司の承諾って必要なのか」など・・・。

いかがでしょうか? 次回は、次世代リーダー・課長クラスの特徴についてご紹介しますね。

では、今週のオススメ書籍のご紹介です。
戦略シナリオのノウハウ・ドゥハウ
HRインスティテュート(著)野口吉昭(著)
出版社:PHP文庫
ISBN:978-4-569-67253-3

中村 和人 

2014年現在、四捨五入すると五十路という事実から目をそむけ続けている。若く見られたい一心で、40歳から 年甲斐もなくインラインスケートのトリックスラロームという X-SPORTに取り組み、今なお現役選手。2013年、 まさかのこのトシで東京国体出場を果たし、第4位にランクイン。 しかし、スケートを滑っているとき以外は体を動かすたびに 「あいたたたた・・・」と口走る、年相応のおっさんである。

(2014/03/06)