みなさん、こんにちは!
富士通ラーニングメディア 経営戦略室の小原です。
みなさんの職場では、社内のコミュニケーション活性化、お客様起点や品質向上に対する意識・感性の豊かさ作りのために、どんな取り組みをされていますか?
当社では、取り組みの一つとして「サンクスカード」を活用しています。
このサンクスカード活動は、以前、概要やメッセージの一例を当ブログでもご紹介しましたが、今回は、サンクスカードを浸透・定着させるためのこれまでの取り組みを中心にご紹介いたします。
当社がサンクスカードを導入したのは2006年11月。今年で7年目になります。
サンクスカードを導入した主な目的は次の3つです。
名刺大のカードに、感謝の気持ち、讃える気持ちを手書きで書いて、相手に渡します。
導入後に社内アンケートを実施したところ、「導入効果あり」という声が数多く集まりました。
アンケートには、肯定的な意見が多かったものの、否定的な意見もありました。
これらの否定的な声は、活動の浸透・定着に向けた今後の取組み課題と受け止め、改善に向けた活動を推進することにしました。
サンクスカード活動を浸透・定着させるためには、どうすればよいか。
それには、一部の者だけが参画する仕組みにしない、つまり、「みんなのサンクスカード」に育てることが重要と考え、次のような取組みを行ってきました。
経営からは、社内ホームページなど通じて、サンクスカード活動の主旨や目的を中心としたメッセージを定期的に発信してもらいました。また、事務局が、各部門の所属長と対話する場を設け、活動の主旨や思いを直接伝える活動も並行して進めてきました。
事務局が、部署別や個人単位での流通量(カード枚数)を集計。
受領・発行枚数上位者を四半期ごとに社内で表彰する仕組みを設けました。表彰式では、社長自らが、その活動を讃えるサンクスカードを書いて、受賞者に手渡す、といったことも続けて参りました。
電子版サンクスカードとは、Web上で相手に送信できるグリーティングメールのようなもので、今では、約40種類の絵柄があり、好きなカードを選択しメッセージを送ることができます。
導入の背景には、
といった課題がありました。
電子版サンクスカードを導入にすることで、在宅勤務や、各拠点での勤務など、多様なワークスタイルに対応するとともに、「書く」手間を削減するという仕掛けも整えました。もちろん、紙のサンクスカードは、そのまま継続しています。
この電子版サンクスカード、カード裏面のイラストは社内公募により多くの絵柄を採用しています。
さらに、応募作品に対して全社員で投票する仕組みを設けることで、サンクスカード活動への参画意識、親近感の醸成を目指しました。
絵柄コンテストの上位入賞作品は、現在も多くの社員に活用されています。
活動当初は、参加率向上を目指して、質よりも量を重視したプロモーションを展開し、「発行枚数」(流通量)を、コミュニケーション度合いを表す評価指標として採用していました。
活動が定着した現在は、流通量よりも質を重視した活動にシフトしています。
たとえば、個人単位の受領/発行上位者の社内表彰は廃止し、全社の流通枚数は、1週間ごとに、社内ホームページを通じて、下図のようなイラストを使ってお知らせしています。
ちなみに、このキャラクター("トラちゃん")も、当社社員の作品です。
当社では、サンクスカードを「個人と組織の成長のツール」と位置付けています。
活動の浸透・定着には時間も手間もかかりますが、コミュニケーションの活性化、お客様起点、品質向上に対する意識、感性の豊かさ作りのため、これからも「みんなのサンクスカード」に育てる活動を続けて参ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当社では、組織活性化コンサルティングサービスもご用意しています。
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(2013/05/16)