こんにちは!富士通ラーニングメディアの宮田です。
6月の木曜日は、自ら考え、気づいて学ぶ『新ラーニングモデル』をテーマに4週連続でお届けしています。
第1回では、eラーニングの課題を提示しました。
第2回と第3回では、課題に対する当社の取り組みとして、新しいeラーニング教材を取り上げ、カリキュラムの特徴についてお話ししました。
最終回となる今回は、具体的事例として、eラーニング教材「クラウド時代の仕事の捉え方 あなたにできることは」を使用して、富士通コーポレート部門および当社社員に実施した研修から得られた知見についてご紹介します。
昨年度、富士通コーポレート部門および当社社員、約1500名に本eラーニングを実施しました。
研修終了時のアンケートで、「自身の業務への影響度」と、「早急なアクションの必要性」を感じたかを聞いてみたところ、業務への影響度の大小はあるものの7割の受講者が、今後の取り組みにおいて早急なアクションが必要であると回答しています。
また、「今後、自身が心がけたい、実行していきたいこと」としては、以下のような回答がありました。
(主なコメントを抜粋)
担当している業務の違いにより、気づく内容やレベル、今後への活かし方は異なりますが、知識修得にとどまらず、自分ごとに落とし込んで考えている様子がうかがえました。
Webコミュニティは、受講者同士の気づきの共有や、みんなで学びあう学習ができる場として設定しています。
今回の取り組みでは、約500名の受講者に、Webコミュニティを活用し、特定のテーマについて意見交換をしてもらいました。
その結果、従来の知識修得型のeラーニングと比較して、どのような効果があると感じたのでしょうか。
一方、学習の進め方、評価や運用における課題についてもコメントが寄せられました。
今後も私たち自らが実践し実績を積み上げ、みんなでアイデアを出しあいながら、工夫・改善につなげたいと思います。
本eラーニングでは、Moduleごとにアンケートを実施し理解度を確認しました。
プロローグのアニメーションからはじまりModuleが進むにつれて「モヤモヤ」感が徐々に解消されていく結果となっています。
またModule4では、新人営業の取り組みを追った動画の効果により、「なるほど!」感が他に比べ高く出ています。
今回の新しい学びに対する工夫の成果が出せたのではないかと考えています。
当社は、これからのeラーニングは、 知識修得にとどまるものではいけないと考えています。
1人1人が学ぶだけでなく、互いに教えあい学びあうコミュニケーション型の教育システムが求められているのです。
今月ご紹介した当社の取り組みでは、動機付けや危機感を醸成するための「プロローグ」や、一方通行を解消するための「掛け合い型」、自分ごととして考えるための「クイズとアンケート」、新たなスタイルの業務を疑似体験できるリアルな画像を用いた「事例Movie」など、従来のeラーニングにはない工夫をしました。
また、「ひとりで学ぶ」スタイルを改善し、みんなで考えるために「Webコミュニティ」を取り入れ、「協調学習」という新しい学習スタイルを生み出しました。
「全員が同じ教材」で学ぶスタイルを改善し、受講者のレベルに応じて教材を進化させる「進化型教材」にも挑戦しました。
個人が「知」を身に付け、成長していくだけでなく、その「知」を、互いに教え、刺激しあいながら、組織の「知」にしていくことで、組織も成長していく・・・このような学びにつながる、ラーニングモデルの確立に向けて、当社はこれからも挑戦を続けてまいります。
■「自ら考え、気づいて学ぶ『新ラーニングモデル』」は今回で終了です。
お読みいただきどうもありがとうございました。
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「新しい学びのスタイル」を実現するLMS(学習管理システム)「KnowledgeC@fe」については、こちらもご覧ください。
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(2012/06/28)