自ら考え、気づいて学ぶ『新ラーニングモデル』★互いに学びあう環境。進化する教材。

  • 理論・研究

こんにちは!富士通ラーニングメディアの宮田です。
6月の木曜日は、自ら考え、気づいて学ぶ『新ラーニングモデル』をテーマに4週連続でお届けしています。

前回は、新しいスタイルのeラーニング教材(「クラウド時代の仕事の捉え方 あなたにできることは」)のカリキュラムにおける6つの特徴のうち、3つ(プロローグ、掛け合い型、クイズとアンケート)についてお話ししました。
今回は、残りの3つ(Webコミュニティ、進化する教材、事例Movie)についてご紹介します。

<「Webコミュニティ」が孤独を解消>

従来のeラーニングは、一人で学ぶ孤独な学習スタイルが主流です。
みんなで学ぶ協調学習に変えるために、本カリキュラムでは「Webコミュニティ」を設けました。
Webコミュニティでは、学習項目に対応したテーマのもと、受講者同士が、ディスカッションできるようにしています。
設定されたテーマの中で、受講者は、他の受講者と議論したい内容を投稿し、他の受講者も、投稿された内容に対し、意見を書くことができます。
Webコミュニティという場を設けることで、ディスカッションをしながら他者の意見から気づきを得るという、互いに教えあい、学びあう環境を整えたのです。

Webコミュニティに意見が投稿されるたびに、「お知らせメール」が届く仕組みになっています。
お知らせメールを受け取った受講者は、新たな意見を読むためにWebコミュニティを参照することになるので、ひと通りの受講を終えた後でも、受講期間中はずっと新たな気づきが得られるのです。

Webコミュニティには、共感できる投稿コメントに対し、「いいね」ボタンをクリックできる機能もあります。自分にとって有益だった情報を他の受講者にリコメンド(推薦)することが可能です。

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<受講者にあわせて、「進化する教材」で学習内容が変化する>

集合研修では、講師は受講者の知識レベルにあわせて解説をしていきます。
受講者からの質問を受けることで、理解不足を補ったり、テキストにはない解説を加えたりすることも可能です。
このような集合研修のメリットは、一方的に解説をするだけの従来のeラーニングでは実現が難しかった部分です。

本教材では、これらの集合研修のメリットを取り入れ、教材を受講者にあわせて進化させることにしました。
担当講師は、Webコミュニティへの受講者からの投稿や質問に対してコメントをします。
加えて、投稿やディスカッション、アンケートなどから、理解不足が見受けられた際は、補足教材を追加するなど、きめ細かい対応を行います。
受講者の知識レベルにあわせた教材が、順次増えていくことになります。

また、「役にたった」「よく理解できた」など、有益と思った教材や投稿を、他の受講者にリコメンド(推薦)できる「なるほど」「いいね」ボタンが用意されているので、他の受講者の反応を見ながら学習をしていくことが可能です。

<実例を疑似体験できる、リアルな「事例Movie」>

カリキュラムの後半では、事例Movieを盛り込みました。新人の営業担当者が、従来の取引先とは異なる業界にクラウド関連の商品を提案し、成功した事例です。

従来の教材では、事例紹介に出てくる登場人物は偽名で、扱う商品も架空のことがほとんどです。
また、簡単なイラストやアニメーションで表現されることも多いため、実話に基づくものであっても、教材用に作られた架空の事例のように見えてしまいがちでした。

しかし、本教材では、新人営業担当者やその上司、取引担当者など全員が、企業名や本名を明かし、実写で登場しています。
リアルな動画を採用することで、他者の経験をより身近に疑似体験できるようにしました。

「新人の営業担当者」「従来の取引先と異なる業界」「新しい使い方の提案」という、今までの営業スタイルとはまったく異なる状況下で成功した事例を見た受講者からは、
「新人でもアイデアとヒラメキ次第で会社の業績に貢献できることを実感した」(新人担当者)
「クラウド時代への突入に伴い、行動の変化を求められる理由が明確に分かった」(中堅担当者)
「既成概念から脱却したアイデアとヒラメキがクラウドビジネスには重要。ビジネスチャンスは無限にあることを認識した」(マネージャ)
というような感想が寄せられました。
事例Movieによる疑似体験は、受講者それぞれに、各自の立場での気づきをもたらすという効果を生み出したのです。

次回は、本教材を使用して、富士通コーポレート部門および当社の全社員を対象に実施した研修から得られた知見についてご紹介します。

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(2012/06/21)