みなさん、こんにちは!
富士通ラーニングメディアの下野&竹坂です。マニュアル制作の部門でシステムの操作マニュアルや業務マニュアル制作を担当しています。
私たちがお客様とマニュアル制作の打合せをする中で、よく「自分の書く文章が分かりにくいと言われる」、「書くことが多すぎて何に注意すべきか困っている」などの声を聞きます。今回は、当社の非公式マスコットキャラクターのトラちゃんとミケさんとの会話形式で、誤解されない文書を書くコツをご紹介します。
トラ(とら)
マニュアル制作初心者で、わかりやすい文章の書き方を勉強中。日本語って難しいなあ・・・と頭を抱える毎日。
ミケ(みけ)
マニュアル制作を担当して10年目。文章を書くのはお手のもの。
当社の非公式マスコットキャラクターのトラちゃんが、なにやら困っている様子です。ミケさんに相談しているようですが...
トラ:
友だちに「大きなハート柄のポット」を貸してってメールで頼んだのに、違うものが届いちゃった!
ミケ:
どれどれ...
「大きなハート柄のポット」だと、ハート柄が大きいのか、ポットが大きいのか、はっきりしないよね。
どっちを借りたかったの?
トラ:
「大きなポット」を貸してもらうつもりだったんだ...
どう書いたら正しく伝わったんだろう...
ミケ:
「大きなポット」を貸してほしかったのなら、「大きな」を「ポット」の近くに置いて、
とすればよかったんだよ。
トラ:
とにかく大きいポットが必要だったから、最初に「大きい」って書いちゃったんだ。
ミケ:
思いつくままに修飾語を書くと、意味が正確に伝わらなくなることがあるから気をつけないとね。
トラちゃんの例のように、複数の解釈ができるような表現が仕様書に書かれていたらどうなるでしょうか。
仕様の確認に時間をとられたり、作業の手戻りが発生したりする可能性があります。
さらに、「大きなポット」が必要なら、容量やサイズを数値で指定するなど、より具体的に記載する必要があります。
誤解されない文を書くためには、修飾語の位置のほか、助詞の使いかた、否定の表現などのポイントがあります。
また、技術文書にはさまざまな読み手が想定されます。自分だけがわかる文ではなく、読み手にとってのわかりやすさに配慮する必要があります。
当社の技術文書・マニュアル制作に携わってきた専門部隊(ドキュメントサービス事業部)のマニュアル制作経験から、技術文書をわかりやすく書くノウハウを学んでいだたくコースを企画しました。
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ご興味のある方は、是非コース概要をご覧ください。
(下野)製品マニュアルからスタートし、最近はモバイル技術に関する文書制作などにも取り組んでいます。家に帰るとペットのうさぎ(2羽)を溺愛しています♪
(竹坂)主に金融系、官公庁のシステムの操作マニュアルを担当しています。趣味はお菓子作りと言いたいのですが、もっぱら食べるほうです。
(左から、竹坂 下野)
(2015/04/23)
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