こんにちは。富士通ラーニングメディア 中村です。またまた2週間ぶりの登場になります。今回でついに私が担当するブログも最終回です。最後までお付き合いいただきありがとうございます。さて、今回初めて見ていただく方のためにいつものプロフィールです(笑)
「新規事業創出実務の支援サービス」
(基本は3日間コースですが、ご要望に応じて2日間で実施することもあるお客様個別研修)
このサービスは、新規事業創出の基となるコア・コンピタンスの抽出、マクロ環境分析、ミクロ環境分析、そしてSWOT/TOWS分析による事業戦略の方向性検討、ドメインマップによる事業拡大の展望、ビジネスシステムによる利益を創出する仕組みの俯瞰、市場規模算出と事業収支計画の試算、そして実行計画の立案と次世代リーダーの育成計画立案まで検討していただきます。アウトプットは、経営会議でコミットメントされるような事業計画です。
図1:新商品・サービス創出と新規事業創出の主な違い
なので、オンサイトトレーニング(お客様個別開催研修)のみでのご提供です。もう研修サービスではありません。完全に実務支援サービスです。
このサービスを通じてグループ討議をやっていただいたところ、多くの部長クラスには以下のような特徴が見られました。
社長や経営層に、事業の報告をする機会が多い方々だけあって、討議内容とアウトプットを見てもビジネスとしての視点は広いと感じます。特に、複数のサービスを組み合わせ、どのような付加価値を生み出すかという検討がしっかりとなされています。しかし、「それは"新商品・サービス創出"の検討ですか? それとも、"新規事業創出"の検討ですか?」 と問いかけると、「あ、前者ですね・・・。(凹)」とおっしゃるチームが多いです。
図2:新規事業創出のプロセス例
会社の中で、SWOT分析の経験があるという方が大半ですが、そこから事業戦略の具体的な落とし込みができていない方が多いのです。ところが本サービスを通じて、SWOTマトリクスからTOWS分析(詳しくは検索サイトで検索してみましょう)を行っていただき、コア・コンピタンスの検討やマクロ/ミクロ環境分析の結果からどのように経営戦略へとつなげていくのか、また、TOWS分析から事業の展望へとどうつなげるのかというように、いろいろな分析のつながりを指導させていただくと、とたんに生き生きとした経営戦略が紡ぎだされるのです!
つまり、現場ではさまざまな分析がセパレートして行われているということなのでしょう。"SWOTマトリクスを完成させることが目的"のように・・・。せっかく実務の時間を割いてやっているだろうに、もったいない!
さて、4回にわたってビジネスリーダー育成の視点から階層別の特徴を紹介しましたが、ここで切実な課題がひとつ・・・。
今回までの話を振り返り、リーダー/サブリーダークラスも、次世代リーダー/課長クラスも、そして今回の部長クラスも、本当にお世辞抜きで優秀な方が多い。なのになぜ、新しいビジネスに向かってチームが一丸となって歩めない企業が多いのか!?
そう、どのクラスの人材にも問いかけたいのは、自分たちが阻害要因になっているということはないですか?ということです。 何に対しても、まずはできないと答えてしまう社員や、部員の言うことを否定しかしない上司・・・。
人の心の壁と、それが根付いた組織風土はすぐには変えられないでしょう。しかし、「明日のメシの種を創らなければ自社に未来はない! 自分たちでそのメシの種を創るんだ!」という想いを各クラスのメンバーで共有し、阻害要因を一緒に乗り越えていくんだという風土を創ること。そのために、人材育成サービスで何ができるのか?
マインドも大事。しかし、マインドだけに頼るのではなく、メンバーから管理職までが同じ方法論を実践して、新規ビジネス創出という実務を題材として真剣に検討するという体験を積んでいただければ、まずはチームで方向性を共有し、同じスキームで新規ビジネスを検討するという土台を築けるのではないかと考えたのです。その上で、マインド面を受講生に問うのです。
実際、今回紹介したビジネスリーダーを対象とする実務支援サービスは、階層別研修のリアルな実現方法としてご採用くださる企業が増えています。
研修を研修で終わらせない。実務に役立ってナンボ。そのためのサービスを今後も日々、提供し続けていきます。
それでは、最後に名物コーナーのオススメ書籍のコーナーです。
「バランスト・スコアカードによる戦略マネジメント」
ニューチャーネットワークス(編)
伊藤武志(著)
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
・ ISBN-10: 4820740652
・ ISBN-13: 978-4820740650
あらためて、ご紹介します!~当社のオススメコース~
2014年現在、四捨五入すると五十路という事実から目をそむけ続けている。若く見られたい一心で、40歳から 年甲斐もなくインラインスケートのトリックスラロームという X-SPORTに取り組み、今なお現役選手。2013年、 まさかのこのトシで東京国体出場を果たし、第4位にランクイン。 しかし、スケートを滑っているとき以外は体を動かすたびに 「あいたたたた・・・」と口走る、年相応のおっさんである。
(2014/04/03)