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LMSとは-学習管理システムの概要と機能、活用成功のポイント-

更新日:2019年10月17日
  • LMS(学習管理システム)
  • eラーニング

LMSとは Learning Management System(学習管理システム)の略語です。LMSは、組織で実施するeラーニングを、受講者の属性ごとに割り当てたり、進捗管理したりするだけでなく、オフラインの研修も一元管理することで、組織全体の学習効果を高めつつ、運営担当者の業務効率化を実現する仕組みです。

このような課題はありませんか

  • LMSという言葉は聞いたことがあるけど詳しくはわからない
  • そろそろLMSを活用しないと研修管理が追いつかなくなってきた
  • 学習効果の高い仕組みを導入して組織全体の底上げをしていきたい

本記事では、このようなお悩みやお考えをお持ちの方や、LMSを検討する方ならぜひ知っておいていただきたい内容をまとめました。

5分でわかるKnowledgeC@fe シリーズ

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目次

LMSとは

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LMS(Learning Management System)は、学習管理システムとも呼ばれます。

LMSは、eラーニングだけではなく集合研修も含め、組織が行う学習の成果を向上させ、効率的な研修運営をするためのシステムです。

LMSは、民間企業だけではなく公官庁や大学等の学校法人でも広く活用されています。特に、大学では積極的に導入が進んでおり、講義内容の定着、学習成果の管理・蓄積だけでなく、災害時の授業補完ツールとして活用するケースもあります。

最近では新型コロナウィルス感染症の影響で、テレワークが推進されたため、LMSを導入する企業が増えています。

LMSの意味

LMSの意味は、Learning Management System の文字通り「学習を管理するシステム」です。

自社のサーバにインストールするシステムとして提供されているものもあれば、サービス提供会社のサーバに設置されたクラウドサービスとして提供されているものもあります。

学習を管理するための機能として、受講者がログインして学習する受講機能、講師や管理者が受講履歴や成績管理を行う管理機能、受講者同士や講師と受講者がコミュニケーションを行う機能などで構成されています。

LMSが生まれた背景

LMSが生まれた背景を知ることで、LMSがeラーニングの何を補うために存在しているかがわかります。

インターネットが広く普及する前のeラーニングは、CDやDVDによるパソコンでの学習のことを指していました。

その後、オンラインでのeラーニングの学習環境が生まれたことにより、LMSのニーズが高まり、普及しました。

【eラーニングの提供方法の変化】

CDやDVDの配布 (インターネット普及前)オンラインでの講座公開 (インターネット普及後)
受講者のモチベーション 教材の配布以上のアプローチができず、受講者のモチベーションを維持できない 講座公開後も進捗が把握できたり双方向のコミュニケーションができるため、受講者のモチベーション維持のための施策を実施できる
学習進捗の管理 教材の配布後の学習進捗は把握できない 講座公開後の受講状況が把握できる
学習ガイドの管理 受講者に対する教材の郵送・手渡し。受講者は教材を再生するだけなので受講順番がシンプルだった。 その受講者が受けられる講座のみを、アカウント別にオンラインで公開するとともに、受講順番を指示する必要がある

CDやDVDの配布だったeラーニングから、インターネットの普及に伴いオンライン形式での公開に変化し、オンライン学習を前提とした、組織向け学習管理プラットフォームであるLMSが大きな役割を担うようになったのです。

eラーニングに不可欠なLMSの役割

スマートフォンやタブレットの普及などで受講環境の選択肢が増え、eラーニングは誰もが手軽に受講できるようになりました。

その結果、企業においては人事部の教育担当だけがeラーニングを活用するのではなく、セールス部門やカスタマーサポート部門などが独自に研修を設定するなど、企業内でもeラーニングを活用したいと考える部門が広がりました。

用途が拡大したeラーニングにおいて、「学ぶべき人がeラーニングでしっかりと学んでいるか」を管理するのがLMSです

具体的にどのようなシーンで活用されているのか、2つの活用例をご紹介します。

活用例(1)セールス部門におけるLMSの活用例

来月、自社で画期的な新製品を発売することになりました。 これまでにない製品なので、営業担当者は、その機能や性能を十分に理解し、お客様にしっかりとアピールできるようになる必要があります。 ただ、日々の営業活動が忙しさのあまり、eラーニングの受講時間を確保できず、受講漏れをしてしまう可能性があります。
LMSを活用すれば、全体の学習進捗を確認し、受講期間の途中であっても進捗状況が遅いメンバーを把握できます。 当該メンバーには、受講の優先順位をあげるように今後の営業活動のスケジュールを組むように伝えるなど、受講率を向上させる施策を実施できます。

活用例(2)サポート部門におけるLMSの活用例

自社で半年後をめどに、個人情報を取り扱う新規事業をスタートさせるとします。その際、サポート部門の従業員は個人情報を適切に取り扱う必要があります。 個人情報の取扱いを誤ると、お客様に迷惑をかけるだけでなく、企業としての信頼を失ってしまいます。
サポート部門ではアルバイトスタッフが多く、新規入社や退職が比較的多く発生します。また、継続的に勤務をしているスタッフでも、子供の発熱などで突如欠勤しないといけない状況が起きることもあります。 LMSを活用すれば、受講者にごとに講座を振り分け、受講履歴を管理・蓄積することで、漏れなく受講を促進できます

このように企業の目的を達成できるよう、「学ぶべき人がeラーニングでしっかりと学んでいるかどうか」を管理する役割を担うのが、LMSです。

LMSの市場状況

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LMSの国内の市場規模と、LMS先進国である米国の状況をご紹介します。

日本国内の市場規模

2020年3月に矢野経済研究所が発表した「eラーニング市場に関する調査」※1によると、LMSを含むBtoBのeラーニングの市場規模は、前年度比5.2%増加の684億円でした。

LMSやeラーニングにいては価格が下落している傾向がありますが、2020年度の予測としては0.9%増の690億円と発表されています。

※1 出典:eラーニング市場に関する調査を実施(2020年)

日本国内のLMS市場は、堅調に成長していると言えます。

LMS先進国である米国の現状

LMSの理解を深めるため、LMS先進国である米国の現状についてご紹介します。

結論としてお伝えしたいのは、先進国の米国においてもLMSにおいてシェアが5割を超えるような超大手は存在せず、それぞれの企業や組織が、適したLMSを選んで進化しているという点です。

eラーニングが盛んな米国は、LMSも活発に利用されており、LMSには2つの種類があります。

1.高価格帯のフルパッケージ型LMS

1つは、パッケージ型のLMSです。大手のシステムベンダーが、人事や給与など、ほかのシステムとセットにし、連携のしやすさをメリットとしています。 価格は高額ですが、大企業でも安心して活用できるセキュリティ基準や、機能の網羅性を担保しています。

2.低コスト運用のカスタマイズ型LMS

一方、低コストで運用されるLMSもあります。この数は把握できるだけでも数百に上ります。

なぜ、これほど多くのLMSがあるのかというと、教育機関がそれぞれ独自の学習管理を展開したいからだと考えられます。

学生に対して適切に単位を与えるためのLMSは、最低限の機能をベースに教育機関が独自で開発し運用すればよく、高額なパッケージ型は必要ないとの判断でしょう。

一般的に、ITの世界ではネットショッピングもSNSも一人勝ちの企業が目立ちますが、LMSに関してはシェアが5割を超えるような超大手はまだ誕生していません。 企業による人材育成のための活用から自分達の学習体系を、コストをかけずに手作りで作り上げていく民間組織まで、老若男女、誰もが行う「学習」を扱うシステムだからゆえの特徴だと言えます。

LMSの機能

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まずは、LMSの構成要素から説明します。

LMSの構成要素

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LMSの構成要素は大きく分けるとeラーニング機能と管理機能に分けられますが、eラーニングの提供に加えて、最低限必要とされる要素がいくつかあり、それが以下の4つです。

LMSに最低限必要な要素

  1. 学習者の識別
  2. 成績管理
  3. 閲覧管理
  4. 進捗管理

それでは、1つずつ簡単に解説します。

1. 学習者の識別

誰が学習していて、誰が学習していないのかを把握するという要素です。学習者にログインをさせることで、識別を行います。

2. 成績管理

どこまで学習が進んだら学習が終わったとみなすのかという条件を設定するのも成績管理の一つです。条件には、たとえば、テストで何点以上を取ったら合格、つまり修了とするかという合格条件があります。

3. 閲覧管理

与えられた素材すべてに目を通しているかを把握するための要素です。 たまたまテストに出た問題は解けても、テストには出なかった分野の問題が解けないのでは困ります。新製品についても、個人情報の取扱いについても、企業側としては、学習者にすべてを知っておいてもらいたいはずです。

4. 進捗管理

1ヵ月後の新製品発売、半年後の新規事業スタートまでには関係者が全員、合格していないといけません。このままの学習ペースでは期限内の合格が難しそうだとなると、システムは自動的に注意喚起のメールを送ります

それでは、これらの4つの要素を具体的にどういった機能で展開するのか見ていきましょう。

LMSの主な機能

一般的に、LMSがどういった機能を有しているのかご紹介していきます。

eラーニングの普及促進・標準化を進める特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソーシアムでは、LMSの主な機能を以下のように紹介しています。

  • 学習者の登録、変更、削除
  • 教材の登録、学習者への教材の割り当て
  • 学習者個人の学習履歴、学習進捗状況、成績の管理
  • 成績集計、統計分析機能
  • 情報共有用の掲示板の設置や、学習者に対するメール送信

参照元: 日本イーラーニングコンソーシアム

eラーニングの普及に合わせて、色々な企業がLMSを提供しています。上記の機能だけではなく、それぞれの提供企業が得意とする業界や利用している顧客の声に基づいて、機能追加を繰り返しています。

eラーニングコンテンツの制作機能やテスト機能といった利用者がeラーニングを受講するための機能だけではなく、管理者が受講者の学習進捗を把握したり、受講状況やテスト結果を集計する管理機能が充実している点もLMSの特長です。

LMSはeラーニングの学習効果を高めるとともに、利用者が効率よく受講するための進化を続けてきました。

例えば、当社では受講者同士のコミュニケーションを促進することで、モチベーションの向上と学習効果の定着進めるソーシャルラーニング機能をいち早く着手、改善してきました。

SCORMによる規格統一

LMSが様々な企業から提供され、バラバラの規格になると、教材がやりとりできないなど、利用者の利便性を損なってしまいます。

そこで、LMSの業界では、SCORM(スコーム)規格という統一の規格を普及させました。

現在はSCORM規格が標準になっており、提供会社の違うLMSを利用していたとしても、教材の互換性を保つことができるようになっています。

LMSの外部連携

LMSは学習管理システムとして、組織の中核システムの1つを担っています。

長期的に運用をしていく上では、企業で普段使っている基幹業務システムや人事データベースと連携したいと考える企業が多くいらっしゃいます。

人事データベースに新入社員の情報を追加したら、LMSにもボタン一つで連携してID作成ができたり、LMSでの受講記録を人事データベースに戻したりといった連携を可能にしているLMSもあります。

基幹システムや人事データベース以外にも、ポータルサイトや決済サイトなど他のプラットフォームとのデータ連携をするLMSもあります。

外部連携の可否や範囲については、LMSごとにバラバラですので、将来的に連携を考えている場合は、導入前から希望する外部連携が可能かどうか確認するのが良いでしょう。

5分でわかるKnowledgeC@fe シリーズ

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LMSのメリット

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LMSのメリットは、「管理業務の効率化」「学習効果の向上」という点がよく挙げられますが、LMSはオンラインの学習管理をするだけではありません。

オフラインで行われる集合研修の学習効果も向上させることができます。

管理者、学習者それぞれの視点でメリットをご紹介します。

学習進捗管理を効率的・効果的に実現

LMSのメリットの1つ目は、学習進捗管理を効率的・効果的に実現できることです。

管理者側も講師側も、受講者の受講状況をリアルタイムに一元的に把握できます。学習進捗の速い人、遅い人、テストを設けていればテストの点数といった状況をデータ化し、底上げすべき対象がわかります。

学習期間の途中でもあっても対象者に対して改善アプローチをしていくことで、最終的に組織全体の学習効果を高めることができます。

双方向のコミュニケーションによる学びの深化

2つ目のメリットは、双方向のコミュニケーションによって学習効果をより高めることができるという点です。

全てのLMSで双方向のコミュニケーションがとれるわけではありません。

しかし、双方向のコミュニケーションによる学習を取り入れているLMSでは、CDやDVDによる従来のeラーニングでは実現できなかった方法で、受講者のモチベーションを上げつつ、学習内容を定着させることができます。

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当社がご提供しているLMS「KnowledgeC@fe」(ナレッジカフェ)には、ソーシャルラーニング機能があります。まだソーシャルラーニングが一般的になる前から力を入れており、その効果についてもよく理解しています。

このソーシャルラーニング機能を例に双方向コミュニケーションによる学習のメリットをご紹介します。

ソーシャルラーニング機能とは、同じ素材を使って学習している学習者同士が、教材内に設けられたチャットボックスを通じて会話できる機能で、学習者の相互理解を支援するものです。

学習は、互いに質問し教え合うことで深まるものなので、この機能は非常に効果的です。学習を進めているのが自分一人ではなく、一緒に学習している仲間がいることでモチベーションが上がります。

また、同じテーマの講座を学習した上で、お互いに質疑し、自分自身の経験に置き換えて情報共有をすることでその理解を深めることができます。 さらに、ソーシャルラーニング機能は教材のブラッシュアップにも利用できます。学習者から教材に関するフィードバックは、次の教材制作に役立っています。

集合研修も学習効果向上

3つ目のメリットとして、集合研修も学習管理ができ、学習効果を高めることができることが上げられます。

新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、集合研修を行う機会が減った企業も多いのではないでしょうか。

今までは、集合研修で行っていた内容の一部をeラーニングで実施し、実技の研修や対面での会話が必要な研修など、本当に集まる必要がある講座だけを集合研修で行う企業が増えました。

人が集まり顔を合わせるワークショップに参加する前提条件として、eラーニングでの予習が設定されているブレンド型研修を導入する企業も増えています。

ブレンド型研修を導入している企業では、集合研修のワークショップの参加者がeラーニングでその予習に取り組んでいるかを確認し、進捗が思わしくないようなら注意を促します。

こうした、予習状況の管理機能を持つLMSも増えています。

また、集合研修の過去の参加実績やテストの数値結果など、対象者の学習履歴に基づいて次の教材を選択する際にも役に立ちます

LMSのデメリット

企業がLMSを導入するにはコストがかかります。LMSを利用するための料金や導入のための時間的な手間が発生します。

ただし、これはLMS以外のシステムでも同様です。LMSにおいてはクラウドのサービスも充実しており、導入のために社内インフラを整えるといった手間をかけなくても始められる製品もあります。

LMSの導入方法

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LMSの導入を具体的に考えた際、どのような流れでLMSを導入するのかをご紹介します。

導入のステップは多く分けて3つです。

LMS導入のステップ

  1. 導入目的の決定
  2. 運用体制の整備
  3. LMSの導入方式の決定

1.導入目的の決定

まずLMSを導入する目的を明確にしましょう。

LMSを導入する目的例

  • eラーニングでコンプライアンスなど法令上必要な学習を効率的に学習させたい
  • 営業個人に眠るナレッジを抽象化しeラーニングにすることで会社全体の業績を上げたい
  • 五月雨で発生する新入社員研修を効率的に管理がしたい

など、LMSを検討するに至った背景=目的があると思います。

重要なことは、それらの目的を達成するために具体的なKPIを設定することです。LMS導入による学習効果も業務の効率化も数値化することで、PDCAサイクルを回すことができるようになります。

2.運用体制の整備

次に、運用体制の整備が必要です。

LMSは、学習管理システムとして全体を管理する以外にも、システムの導入環境の整備、社内のシステムとの連携、研修を実施するためのコンテンツ作成、など導入目的によって、社内の数多くの部門・人との調整を要します。

導入を進めるにあたって、社内の誰にどういう協力をしてもらう必要があるかを把握し、早めにコミュニケーションしておくことで、導入をスムーズに進めることができるようになります。

3.LMSの導入方式の決定

具体的に導入を進める上で、LMSの導入形式を決定する必要があります。

LMSには、自社の社内サーバーにLMSを設置する「オンプレミス型」と、LMSの提供企業がプラットフォームを提供する「クラウド型」(SaaS型・ASP型)の2種類があります。

それぞれ一長一短ありますが、条件が整うのであればクラウド型がおすすめです。

オンプレミス型

メリット 社内ネットワークで利用できる
オンプレミスで動かしている他の基幹システムと連携できる
セキュリティを自社の基準で設計できる
デメリット 自社で保守メンテナンスをする必要があるため運用コストが高くなる

クラウド型

メリット 提供企業が用意した最新の環境ですぐに利用ができる
導入にかかるコストがオンプレミスより安い
ブラウザで動かす場合様々なデバイスで利用できる
デメリット 提供企業のセキュリティ基準でのサービス提供になる
利用人数やデータ量に応じて課金金額が変動する
インターネットの接続が必要

ベンダーの製品かオープンソースか

ベンダーが提供する製品・サービス

さまざまなベンダーが提供する学習管理システムは、学習コンテンツの配信だけでなく、各受講者の学習状況を把握する学習履歴管理機能、利用者の受講が完了した時点でテストを実施する機能、アンケートなど、運用を自動化、効率化する多彩な機能が豊富に提供されています。

学習管理システムそのものの運用コストや手間を考えると、ベンダーが提供するサービスを利用する方が利便性が高いと言えます。

オープンソースを利用して構築

もう1つはオープンソースを利用して自社内に構築する方法です。

オープンソースとは、プログラムコードが一般に公開されており無料で使うことができるプログラム集合体のことです。

学習管理システムでもオープンソースとして提供されているものがあります。システムを構築する手間はかかりますが、ベンダーに依存せず、eラーニングを導入することができます。提供元が違う教材を組み合わせるといった運用も可能です。

オープンソース版の学習管理システムの種類

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  1. moodle
  2. iroha Board
  3. Canvas LMS

1.moodle

moodle(ムードル)とは、オンラインで授業を行うために開発されたシステムです。プラグインが多数公開されていて拡張しやすいこと、また独自プラグインの開発が容易です。

大きな特長はコミュニティの規模が大きいことです。世界中に多くのユーザと開発者がいて、大変活発に意見交換や共同開発が行われています。

2.iroha Board

iroha Boardは日本で生まれたオープンソースの学習管理システムです。

シンプルでフラットな構造と、使いやすいユーザインターフェイスが特徴で、多くの企業や学校で導入されています。

また、簡単にカスタマイズできるため、企業独自のデザインへの変更が容易です。

3.Canvas LMS

学習に必要最小限の機能を集結させた学習管理システムで、世界中の多くの教育機関で使われています。操作が簡単で直感的に操作でき、新規導入や既存システムからの移行が簡単です。

また、社内の他システムと連携できるAPIの提供やオンライン会議システムを組み合わせることもできます。

無料の学習管理システムで気をつけるべきこと

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オープンソース版の学習管理システムは無料で使える一方、システム構築のために専門知識が必要だったり、教材更新や学習者の管理といった日々の運用の手間や費用がかかってきます。

また、無料の学習管理システムは自社でセキュリティリスクへの対応が必要になります。

セキュリティを蔑ろにすると大きなトラブルへと発展してしまいます。

無料で導入できるからといってそのまま利用していては情報漏洩事故が起きかねないため、セキュリティ対応にコストをかける必要があります。

LMSの今と未来

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最後に、LMSのトレンドと未来についてご紹介します。

LMSの今のトレンド

eラーニング、LMSを取り巻く環境は時々刻々と変化しています。どちらも、ニーズに合わせ、また先取りする形で進化していくことが求められます。

たとえば最近は、動画共有サイトにアップされた動画や誰かが書いたブログで学習することも当たり前になっています。

意欲的なプログラマなどは、勉強会に参加して新技術を習得するのに余念がありません。

実は、素材に乏しい時代に生まれた従来のLMSでは、素材の形を規定し流通させやすくする役割も大きかったのです。

そのため前述の閲覧管理等がどのような形の素材、経験に対してもできるわけではありません。

今後は、LMS側が対応を進めるのと同時に、企業側には、社員一人ひとりのこうした自主的な学習を評価するような文化づくりが必要となっていくでしょう。

LMSの未来

Edtech(エディテック)という言葉があるように、テクノロジーによって学習も進化し続けています。

特に、LMSにおいてはeラーニング担当者の手を煩わせることなく、LMSに蓄積されている過去の学習データ、業務の成績データから、AI(人工知能)などを使うことで、受講者ごとの個別の学習促進が自動的にできるようになっていきます。

これは自主的な学習を評価すること、それは「アダプティブ」(一人ひとりに最適化した)な学習を後押しすることにもなります。

学習者一人ひとりが自分に適した学びを実施し、それが企業の目的達成と業績の向上につながるように、LMSの役割も日々進化を続けています。

5分でわかるKnowledgeC@fe シリーズ

eラーニング、LMS 活用事例集

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まとめ

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本記事の前半では、「なぜLMSが必要なのか」を知っていただくために、LMSが登場した背景からご紹介しました。インターネットの普及によってeラーニング自体が大きく変化し、昨今の新型コロナウィルス感染症の影響による研修形態の変化などもあり、組織がより学習効果を高めつつ、効率的に運用するためにLMSが活用されています。

その上で、LMSが具体的にどういった機能・構成要素を持っているのか、LMSの要件を紹介しました。後半では、LMSのメリット、導入方法をご紹介しました。メリットとして「管理業務の効率化」「学習効果の向上」に加え、「集合研修の学習効果も向上させることができる」ということをピックアップしてお伝えしました。

最後に、LMSの現状と未来をご紹介しました。LMSはあくまで「効果的な学習」と「効率的な管理」を行うためプラットフォームであり、今後もテクノロジーの進化に合わせて、LMSも進化をし続けていくでしょう。

※本記事は、「eラーニングとは~人材育成の今と未来を紐解く~【後編】」を再編集したものです。

監修者プロフィール

上川 俊一

富士通ラーニングメディア執行役員、ラーニングICT事業部長兼ナレッジサービス事業本部員。1990年代のパソコンとインターネットの普及期からeラーニングに関わり、人材開発制度構築やマーケティングの経験を経て、2013年にeラーニングの世界に戻った。

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