ATD 2016 IC&E 参加レポート_その1 ~「ありがとうございました」は言うべきではない!?~

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富士通ラーニングメディアでは、人材育成に関する最新動向の定点調査および当社社員の育成を目的に、毎年5月に米国で行われる世界最大規模の人材育成、組織開発カンファレンス「ATD International Conference and Expo(以下、ATD IC&E)」に参加しています。

今回、ATD IC&Eには当社若手講師2名と営業1名の計3名が参加しました。気づきや学びのあったセッションの一部を読者のみなさんにご紹介したいと思います。

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「ありがとうございました」は言うべきではない!?

セッションについて

タイトル:「5 Minutes: Tools and Tips for Leveraging Those Critical 360 Seconds!」
講演者:Jim Smith Jr.氏(Jim Smith Jr. International)

セッション内容

研修の冒頭(Opener)と、最後のまとめ(Closer)を充実させることで、研修効果の向上が期待できます。具体的には、研修の受講前後でどのように変わったか、どのような知識を身につけられたかを受講者に認識させることが重要です。

  • 5分間で研修冒頭の導入を充実させることは、スキルではなく、講師の意志次第です。
  • 受講前には「期待した情報を得られるか」という恐怖心が存在します。
  • 休憩前にやっていた内容を休憩後の内容にリンクさせることが重要です。そのために休憩時間用の質問を入れると良い。
  • 研修のまとめでは、研修中、最良の知識を振り返り、得た知識をどのように活かすのかを考えさせることが重要です。
  • 誰もがやっていることをやっても効果はありません。自分しか使わない締めの言葉を使うべきで、自分だからこそ言える言葉を伝えることが重要です。
  • 受講者は、研修受講前とは違った考え方を身につけるべきです。考え方は変えられます。

所感(野口)

Jim Smith Jr.氏の言葉で最も印象的だったものがあります。それは、研修最後に総括として講師から受講者へ伝える言葉は「受講いただきありがとうございました」ではないというのです。

感謝をすることはもちろん重要です。ですが、それ以上に、研修で学んだ知識・スキルを職場で活用するためにどのような行動を起こさなければならないのか、受講生一人ひとりに考えていただく時間に費やした方が良いということでした。
今後、私が登壇する研修でも取り入れてみたいと思います。

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ネットワーク講師"のぐお"の「めざせ!超難関資格CCIE Routing and Switching受験奮闘記」

野口 第二ラーニングサービス部

"のぐお"として、コラム『ネットワーク講師"のぐお"の「めざせ!超難関資格CCIE Routing and Switching受験奮闘記」』を連載中。

主な担当コース
ネットワーク関連コースを中心に担当

趣味:旅行、麻雀など。

詳細は上記「関連リンク」内のページをご覧ください。

(2016/10/06)