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【いま、求められる人材】12月は海外インターンシップ体験記★第1回「グローバル企業で語学よりも重要なこととは?」

[2011年12月 1日]

こんにちは!富士通ラーニングメディア・コンテンツ第一部、五十嵐と申します(^^*)

私は普段、研修の企画・設計を担当しているのですが、先般、イギリスの某グローバル企業・Z社で、半年間のインターンシップを経験してきました。

日本とイギリスでは、もちろん、文化背景や言葉、習慣の違いがありますが、「ビジネスにおいて価値を生み出し提供するために必要な要素は同じである」ということを、多く体験することができました。

今月は、この「ビジネスで価値を生み出し提供するために必要な要素」について、海外インターンシップ経験の中で気づき、学んだことを3回に渡り、ご紹介します。

<並々ならぬ緊張感>
さて、インターンシップ先となったZ社は、大学などの教育機関や企業が実施する、試験問題を管理するシステムを開発・提供している企業です。
私はそこで、半年間、テスト問題の開発や、評価手法の調査を担当していました。

インターンシップを開始して、数か月が経ち、イギリスでの生活も慣れてきた頃でしょうか。
Z社の仕事の進め方について、次の特徴が見えてきました。

・組織の方針が短期間で変化するため、組織体制や上司も短いサイクルで変わっていくが、部下として適応している
・自分の専門性を自覚した発言を積極的に行い、発言には責任を持っている
・業務(ミーティング、担当作業など)の時間管理を確実に行っている
従業員の誰もが常に緊張感を持ちつつ、業務を遂行しているのを目の当りにしました。

7_3 上記した事柄は、文章で書くと当然のことと思われるかもしれませんが、Z社の社員は「企業や顧客に、価値を生み出し提供する」ことを、日々シビアに求められている環境の中で、その価値提供に向けて、一人ひとりが圧倒的なパワーと実践力をもって仕事に取り組んでいたのです。


<語学を越える重要なこと>

私はインターンシップへと赴く前、海外の企業で仕事を進めていくために最も重要なことは、何よりも英語を使いこなす力だろう、と考えていました。
流暢に話すことができてこそ、仕事をうまく進めていくことができるのだろうと考えていたのです。

結果として、それはもちろん大事な要素ではあったのですが、グローバルな環境で働くためには、そのもう一歩先に最も大切なことがあるのだと、後に知ることとなりました。

インターンシップを開始し、数か月経ったある日の昼休み、Z社の従業員である、イギリス人とインド人の同僚と、テレビのニュース番組を見ながらランチを食べていた時のことです。
ニュース番組のレポーターがスコットランド人だったのですが、彼の用いるアクセントが、イングランドのものとは違うことから、自然と「海外での職場における英語の活用度」についての話題になりました。

インドでは、地域により様々な言語を活用していますが、ビジネスでの会話は基本的に英語を使用します。
インド人の同僚の話によると、インドの中でも、英語スキルの差により深い会話ができず、表面的になってしまうことがあるそうです。意思疎通の面で、意外と苦労するものである、とのことでした。

そう言う彼女も、決して英語がネイティブ並みに流暢ではなく、本人もそれを非常によく認識していました。
したがって彼女は、その英語力をカバーするために、自分で英語の書籍を日頃から読む努力をするとともに、積極的にZ社の従業員とコミュニケーションをとっていました。

また、分からないところは進んで同僚に教えてもらい、意思疎通できるまで、とことん話し合うように心がけていました。
それでも言葉でうまく表せないときは、コンピューターのディスプレイを使ったり、図を描くなどあらゆるツールを活用し、実践していました。

私が語学において苦労を感じていたのと同じように、彼女も多様な言語やアクセントが存在する中で、仕事を進めていく大変さを感じていることがわかりました。
そして、彼女はそれを克服するため、日々努力を重ねていたのです。

しかし、それ以上に印象的だったのは、あらゆる手段で意思や情報を伝えようとする彼女に対し、Z社の他の従業員も、それを「当然のことのように受け入れ、対応していた」ことです。

普段からZ社の従業員は、英語圏以外の顧客からの問い合わせに対してメールでサポートする場合でも、翻訳ソフトを活用し、なんとしてでも意思疎通をし、顧客の要望に応えていこうとする、真摯な姿が見られました。

多国籍の人が多く働いている職場であり、全員が英語に対しネイティブ並みに流暢ではない環境の中で、言語によるコミュニケーションがスムーズにいかないことは承知の上で、それを克服するために誰もがどうすべきかを考え、行動していたのです。

これは、お互いがプロフェショナルとして尊重し合うとともに、「企業と顧客に価値を生み出し提供すること」に対し、全員が共通認識を持っているからこそ実現できることではないか、と思うのです。

意思疎通のために、語学はもちろん大事ですが、あくまで言語は"ツール"であり、ビジネス上で最も重要なことは、当然ながら「企業や顧客に対し、価値を生み出し提供できること」なのです。
そのためには、個人のプロフェッショナリティが最も求められる重要な要素であるということを学びました。

次回も、引き続きインターンシップ体験から「ビジネスで価値を生み出し提供するために必要な要素」について、お届けします!ぜひご覧ください!

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