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第4回:御社のeラーニング、効果的に使えてますか?

[2010年9月 7日]

「熊大通信」は、2010年8月~10月に掲載した記事を、再度お届けするものです。

千葉こんにちは!千葉です
暑い暑いと言いつつも、段々と暑さも落ち着いた日が増えてきた今日この頃・・・だそうですが、8/26-28に北海道大学で開催された教育情報システム学会(JSiSE)全国大会に参加して以来、札幌の涼しさに慣れてしまったのか、全くそんな気が致しません
季節の変わり目でもありますし、皆様体調にはお気をつけくださいね。

さて、『熊大通信』もいよいよ4回目。
今回は「御社のeラーニング、効果的に使えてますか?」と題し、どのようにeラーニングを活用すると上手く行くのかをお話させて頂きます。

【eラーニングとは何か】

突然ですが、「eラーニングって何?」と聞かれた時に、皆様は何とお答えになりますか?
eラーニングの定義というスタートラインで躓いては、上手く行くものも行きませんので、まずはeラーニングの定義について考えてみたいと思います。

本稿をお読みの方々には釈迦に説法かも知れませんが、eラーニングの定義は、実は解釈する方向性や範囲、または人によってまちまちなのが実情です。

紙教材をデータ化しただけのPDFファイルも、Web上で疑似体験ができる当社シミュレータ型コンテンツ"体験型eラーニング~失敗しながら学ぶプロジェクトマネジメント~"のような手の込んだものも、熊大通信第2回でご紹介した統合型学習サイトである教授システム学専攻のポータルサイトも、全て広義ではeラーニングであると言えます。

 
これは私の新入社員の頃の失敗談ですが・・・
お取引先の役員の方に「eラーニングで全社教育をしたい」という漠然とした相談を頂き、喜び勇んでLMS(LearningManagementSystem)とコンテンツ受託開発の提案をしたところ、「...こんな大規模な仕組みじゃなく、遠地の社員へ紙を配布する手間を削減できる安価で手軽なものを提案してくれないかな」と言われてしまったことがあります。

これらの事から自社で「eラーニングを導入しよう」という話が持ち上がった時に、まず「そもそも(自社にとっての)eラーニングとは何か」を関係者全体で意識共有する事の重要性がお分かり頂けるかと思います。
このように意識合わせができているかどうかが、eラーニング活用を成功させるための前提条件です。

【導入失敗事例から学ぶもの】

では、次にeラーニング導入に失敗してしまった企業では、何が良くなかったのかを見ていきましょう。

eラーニングを導入する際に寄せられる期待として、↓下記の調査結果(eLC, 2005)によると、多くの企業では研修の効率化や受講率・終了率の向上を挙げられており、これらを目的として導入したというお話は実際たくさんのお客様から伺ってきました。


しかしながら、導入の結果これらの目的が達成され、経営層・研修担当者・受講者それぞれがハッピーになったかというと、一概にYesとは言えないのが実情ではないでしょうか?

eラーニングの導入が上手く行かなかったケースの原因は色々あると思いますが、ここでは、多種多様なeラーニング導入企業の声を集めてできた"eラーニング活用ガイド(日本イーラーニングコンソーシアム・編)"より「eラーニングの波が消えてしまった5つの理由」と題した、eラーニング導入失敗事例の幾つかのパターンをご紹介したいと思います。

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1. システムベンダのリード
効果的なeラーニングには、まず高性能で高価なLMSが必要、というシステムにフォーカスした議論が先行した。
⇒ 実はLMSがなくともeラーニングはできる。

2. テクノロジーの先行
社内インフラやネットワークとの連動、親和性という視点に偏りがちであった。
⇒ 本来はeラーニング先行であるべきで、経営情報システムとの連動が最も大事。

3. 汎用コンテンツから選ぶのがおトク
とりあえず格安な汎用コンテンツでラインナップを揃え、体裁を取り繕おうとしてしまった。
⇒ コンテンツはLobとBusinessに密接に関連したものを注意深く開発しなければ効果はない。

4. eラーニングとはひとりでコツコツ学ぶもの
eラーニングは自学自習が基本。学習者はひたすら「受け身」の姿勢で眺めるもの、というイメージがあった。
⇒ eラーニングの本当の利点は、オンライン上で初めて実現する高度なインタラクティブ性にある。
成功するeラーニングにはプロアクティブなチューターのサポートと、学習者同士の情報交換が欠かせない。

5. eラーニングは研修コストを削減するのが目的
トレーナーの代わりにテクノロジーを使うのがeラーニング。
トレーナーが無用になり、人件費や、研修に参加するための交通費・会場費などがなくなるので、研修コストは大幅に削減されるという主張があった。
⇒ トレーナーはラーニング戦略のキーパーソンであり、有効なeラーニングを作り、サポートし、運用していくうえで最も大事な役割を担う。
リアルなクラスルームからインターネット上のバーチャルなクラスルームに学習環境が変わったときに、コミュニケーションのツールや手法、ルールはどうあるべきか、を新たに組み立てていくべきであり、その開発・研究にはむしろ時間や費用がかかるとみるべき。

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eラーニング活用ガイド(日本イーラーニングコンソーシアム・編) より引用

いかがでしたでしょうか。
同じような事が自社には言えないかどうか、少し考えてみて頂ければと思います。

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