連載コラム「eラーニングコンテンツの制作工程」
ステップ5:品質検査

ステップ4では「詳細設計書を元に、実際にコンテンツを作り込んでいく」工程を具体的な例を挙げながらご紹介しましたが、ステップ1から4の工程を経て作成されたコンテンツが、お客様の要件を満たしているか、品質に問題がないかどうかといった品質検査と最終的な出荷判定を行うのが品質検査工程です。
コンテンツ制作の最終工程「ステップ5:品質検査」をご紹介します。

「品質検査」ステップを理解しましょう!

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「品質検査」ステップを簡単に説明してください。


武田君


品質検査とは、「お客様と合意した要件や設計書と差異はないか」「学習内容に間違いはないか」「テストに不備はないか」といった内容を各工程で作成された設計書や原稿と照らし合わせながら、また制作されたコンテンツの動作を確認しながら、製品として内容に不備がないかを検査する工程です。

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コンテンツ制作の工程でも検査をしているのではないのですか?


武田君

もちろんコンテンツ制作の各工程でも検査を行っています。しかし、品質検査の段階では、制作に関わっていない品質保証部の品質管理検定資格保有者が中心となって検査を行っています。

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なるほど、コンテンツ制作の各工程での検査以外にも品質管理の専門家による第三者チェックを行っているんですね。具体的にはどのようなことをしているのですか?


武田君

「誤字脱字がないか」や「コンテンツが仕様通り正しく動作するか」といった基本レベルの検査から、「記載されている内容が受講者にとってわかりやすい記述になっているか」や「テスト問題が説明内容とマッチしているか」など、お客様の要求事項に製品が適合しているかどうかを学習者の視点で検査しています。

図1. コンテンツ出荷検査規格(サンプル)

図2. テスト問題作成基準(サンプル)

コンテンツの内容にもよりますが、制作者は学習内容を理解しながらコンテンツの制作をしているので、記載された内容を知識で補完しながら読んでしまったりする「教える側に近い感覚」になる場合もあるんです。そのため微妙な言い回しや、誤字・脱字を見落としてしまうことがあるんです。そういった部分を第三者が検査することで補い、品質を向上させているんです。

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確かに・・・内容がわかっていると、文章が多少わかりづらくても気にせず読み進めてしまうことってありますよね(笑)


武田君

そうですね。普段の生活でも「知識による内容の補完」による勘違いや、「こんなところ間違っているはずがない」といった「思い込み」によるミスはありますよね。そういった品質低下を防ぐためにも、第三者による検査は効果的です。

今回はコンテンツ制作の工程における品質検査について説明しました。
これ以外にも品質保証部では、商談に初期段階から参画し、要件定義書~テスト実施までの各工程が制作プロセスに則っているか、お客様と合意のもとに作業が進められているかどうかのチェックを行ったり、関連部門と協力し開発工程の工程定義と完了基準の設定などを行い、各工程での品質の維持・向上にも注力しています。

予告

次回は、eラーニングコンテンツの制作工程のまとめ についてご紹介いたします。
★今後の予定  (隔週火曜日に掲載)
  eラーニングコンテンツの制作工程-まとめ [5月1日掲載予定]

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