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連載コラム「eラーニングコンテンツの制作工程」
ステップ1:対象者と目標を整理する

eラーニング制作を進める中で、「あれも教えたい、これも教えたい」と色々と学習内容を盛り込んだために、誰を対象としたコンテンツなのか、学習を修了すると何ができるようになってほしいのか、どんな環境で学習するのかなどが不明確になってしまうことがあります。

そこで、eラーニング制作の最初に行うべきステップである「ステップ1 対象者と目標を整理する」をご紹介します。

「対象者と目標を整理する」ステップを理解しましょう!

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「対象者と目標を整理する」ステップを簡単に説明してください。


武田君


このステップでは、誰が、何を、どのように学習するか、いつ、誰が制作するのかを明確にします。また、学習を修了した結果、目標とした知識やスキルが習得できたかを評価することで、より学習効果の高いコンテンツ制作を目指します。


武田君

情報セキュリティコースの制作を例にして、このステップで明確にする項目のポイントをまとめましたのでご覧ください。
これらの項目から基本設計書(要件定義書)や開発スケジュールをまとめ、制作を進めます。

確認項目 詳細 具体例
概要 学習内容の概要を明確にします。 情報セキュリティの現状と職場における具体的なセキュリティ対策について学習する。
学習対象者 学習する対象者を明確にします。
対象者が不明確だと、学習内容に過不足が生じたり、難易度にばらつきがでます。
利用部門における情報セキュリティ対策の担当者
前提条件 学習対象者がこのコンテンツを学習するための条件を明確にします。例えば、掛け算を学ぶ前に足し算を習得している必要があります。この条件を満たさないと、学習内容を十分に理解できません。 既存の社内情報セキュリティ対策を理解していること。
学習目標 このコンテンツを学習した結果、どのような知識やスキルが習得できるかを明確にします。
学習目標は、「○○できる」のように行動できる目標とすることで目標を達成したかを判断することができます。
ネットワーク利用時や情報媒体取り扱い時の情報セキュリティ対策を行える。
学習目標の
達成度の評価
学習目標が達成できたかをどのように評価するかを明確にします。
評価は、レポートやテストを実施して、判断します。
・ネットワーク利用時の運用方法について、正しく判断できるか
・可搬媒体持ち出し時のルールについて、正しく判断できるか
学習時間 このコンテンツを学習する目安時間を明確にします。
学習時間によって、制作するボリュームがある程度決まります。
30分
受講環境 制作したeラーニングコンテンツを学習する環境を明確にします。
ネットワーク回線が細い、特定のブラウザしか利用できないなど、制作する上での制限事項となる場合があります。
OS:Windows XP/Vista/7
ディスプレイ:800×600ドット以上
ブラウザ:IE7/8
サウンド環境
スケジュール 各工程のスケジュールを明確にします。スケジュールの項目としては、要件定義、原稿作成、設計書作成、コンテンツ制作、検査などがあります。
各工程の担当者(役割)も合わせて、明確にします。
要件定義:
 03/01-03/09
原稿作成:
 03/12-03/23
設計書作成:
 03/26-04/06
コンテンツ制作:
 04/09-04/20
検査:
 04/23-04/27

武田君

学習対象者や前提条件、学習目標などを明確にしておかないと、学習内容に過不足が生じたり、学習項目ごとに難易度のばらつきが出やすくなります。
学習目標の達成度の評価が不明確だと、学習目標が達成できたかを判断できなくなります。
受講環境が不明確だと、学習する際にコンテンツが表示されない、再生に時間がかかるなど、学習を阻害する要因となります。

より学習効果の高いコンテンツ制作をするために、それぞれの項目をしっかりと決めて、次の制作工程のステップに進みましょう!


今回は、eラーニングコンテンツの制作工程のうち、対象者と目標を整理するステップをご紹介しました。
次回は、「教える内容を考える」ステップをご紹介します。

予告

次回は、eラーニングコンテンツの制作工程のステップ2についてご紹介いたします。
★今後の予定  (隔週火曜日に掲載)
  eラーニングコンテンツの制作工程-ステップ2:教える内容を考える [2月28日掲載予定]
  eラーニングコンテンツの制作工程-ステップ3:設計書を作る 
  eラーニングコンテンツの制作工程-ステップ4:コンテンツ制作 
  eラーニングコンテンツの制作工程-ステップ5:品質検査 

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