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【今求められる人材】Citrix認定トレーナーが語るクライアント仮想化の世界

[2014年8月28日]

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアの岡崎です。
今回は私が普段担当しているクライアント仮想化について少し書いてみます。
クライアント仮想化はここ数年でようやく企業内システムにおける一般的な手法になってきたように思います。比較的成長している分野で、今後5年の年間成長率は20%前後と予測されていたりもします。今回はその世界を少しご紹介します。

 

講師画像

岡崎 佑治

Citrixとマイクロソフトの認定トレーナーとしてトレーニングを担当しています。その昔SEをしていた事もあります。最近は複雑な設定や機能をもつ製品を担当することが多いので、どうしたら分かりやすいかと「あの手この手」で毎回試行錯誤です。自宅に帰るとロードバイク、大型バイク、車と乗り物がないと生きていけません。ただ、毎週末どれに乗ればいいか分からなくなります・・・。ストレスの発散方法は富士スピードウェイを自分の車で走る!これはお勧めです。今年からは音響にも進出し、家庭内の資金繰りに奔走する毎日です。

 <おさらい>

そもそも「クライアント仮想化」って何?という方もいるかと思いますので、まずは大まかにおさらいしておきましょう。

クライアント仮想化というのは名前の通り、クライアント端末に構成されているOSやアプリケーションをそのクライアント端末ではない場所で動かし(切り離し)、ユーザーには画面だけ転送する。それによってユーザーおよびシステム全体に対してさまざまなメリットを生み出そうというものです。

極端な話ですが、ユーザーの物理端末はネットワークに繋がっていて、画面表示や文字入力などの最低限の処理が行えればいいので、シンクライアントやゼロクライアントなどセキュリティレベルの高い端末を使用することができます。もちろんタブレットなどのモバイルデバイスでもOK。また、ネットワークに繋がれば自分のクライアントOS環境を使えるわけですので、自宅や出張先など外部よりインターネット経由で接続すればどこからでも作業環境にアクセスできるのです。

イメージ図

クライアントのOSやアプリケーションが実際に動く場所は、いくつかの実装方法がありますが、主な方法としてサーバルームに設置したVMware ESXiやマイクロソフトHyper-Vなどのハイパーバイザー上で仮想マシンとして動かす事になります。サーバ仮想化をご存知の方であれば延長線上のソリューションですので、馴染みやすいと思います。サーバ仮想化の仕組みが裏で動いているので1つユーザーの作業環境を作成すれば、それを数百人分でも一気に複製(プロビジョニング)する事も可能です。また使い終わったら環境をリフレッシュし、毎回アクセスする際にはまっさら綺麗な状態で使用させるなんて事も可能なわけです。クライアントの環境をサーバ上で全て管理できてしまうわけですね。

ということでクライアント仮想化でよく言われるキーワードが「セキュリティ・ワークスタイル変革・ビジネス継続性・クライアント環境管理コスト」になってくるわけですね。

<実際のところ導入は?>

定型作業が比較的多い銀行や病院、いろんな人や用途が混在する学校、こういったところの導入がやはり多いように思います。ただ、クライアント環境の管理工数削減、クライアント端末のセキュリティなどはどの業種でも効果の見込めるソリューションですので、普段からコストダウンに知恵を絞られている企業などに満遍なく導入が進んでいるというのが実態だと思います。クライアント端末のリースアップのタイミングやOSのサポートライフサイクルの影響もありそうですね。

<どんな製品やベンダーがあるの?>

やはりこの3社がメインだと思います。中でもCitrixはクライアント仮想化の分野に関して、歴史が長い事もあり外せないトップベンダーです。VMwareはハイパーバイザーとしての実績があるので、既にESXiなどを導入している企業などでは、導入が有力になると思います。

 ベンダー(製品)
・Citrix(XenDesktop/XenApp)
・Microsoft(Microsoft VDI)
・VMware(Horizon View)

個人的なお勧めはやはり歴史や機能面でもCitrixだったりします。

<でもお高いんでしょう?>

この辺りは難しいところですが。単純にリッチなクライアント端末を今までと同じようにリース契約や購入などで持ち続ける事と比べると、導入コストだけを見ると高くなるのは明らかです。クライアント仮想化製品のライセンス費用とクライアント/サーバ/ストレージなどのハードウェア費用が掛かってくるわけですから。
が、しかし。
ぱっと見は高くても、システム全体のライフサイクルで、どこの費用を見て考えるかが大事です。イニシャルコストは安くてもランニングコストが高ければ意味がありません。セキュリティリスクを下げる、業務効率、運用管理工数の削減・・・この辺りを数字にして考慮したときに、自分達にとって高いか安いかがハッキリすると思います。営業/プリセールスさんの腕の見せ所?ということですね。ちなみに投資回収期間は11ヶ月くらいという調査も出ているようです。

最近では、高くなりやすいイニシャルコストの回避策としてDaaS(Desktop as a Service)も揃いつつあります。サーバではなくクライアント環境をクラウド上に構築し、インターネット経由でアクセスしようというものですね。Amazonもサービス提供を開始するなど、まだまだクライアント仮想化は進歩しそうな予感です。

ご参考ですが富士通も提供しています。(ワークプレイスLCMサービス

<必要なスキルは?>

クライアント仮想化を扱うために技術者に必要なスキルは、まずは「Windows OS/ハイパーバイザー/ストレージ/ネットワーク」などのスキルです。仮想化する対象のOSがWindows OSである以上、Windowsのスキルは必須です。Citrix製品などはドメイン環境が必須ですので、ActiveDirectory、GPO、レジストリ、プロファイルなどある程度のスキルが要求されます。それ以外はサーバ仮想化と共通するスキルセットになります。ただし、仮想上に構成される仮想マシンの数や負荷の掛かり方はサーバを仮想化する時とは異なるので、考慮すべき事項は異なります。

そして、クライアント仮想化製品自体のスキルですね。
詳細はベンダー各社で異なりますが、外部接続環境の構成やユーザーに使用させるプリンタなど各種デバイスの制御、画面をスムーズに転送するための帯域調整などなど製品側でコントロールする部分が多いので、製品自体の機能は結構豊富にあります。マニュアルだと簡単に1000ページを超える事があります。この辺りはトレーニングで時間短縮するのがおすすめですね。
トレーナーとしては膨大なマニュアルの検証にかなりの時間が掛かるので大変なのですが。

では、当社で提供している該当するコースをいくつか紹介しておきます。
Managing CITRIX XenDesktop 7 Solutions (UBS63L)
Deploying CITRIX XenDesktop 7 Solutions (UBS61L)
Windows Server 2012 ActiveDirectoryの管理 (UCV28L)

そのほか、私たち仮想化担当講師が提供しているコースたち(オススメ仮想化関連コース
もご参考にしてください。

<講師オススメ書籍のご紹介>

ブログ名物のオススメ書籍を紹介します。
数年の沈黙?を破ってようやくCitrix製品の日本語書籍が今年出版されました。これはお勧めです。
Citrix XenDesktopデスクトップ&アプリケーション仮想化 実践ガイド
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 著
ISBN:9784798135588
出版社:翔泳社(2014/03/20)

この書籍は、今当社でCitrix製品のコースを受講するとプレゼントしています。

詳細はこちら

最後に、こんなところでもインタビューを受けていますので宜しければ覗いて見て下さい。
デスクトップ仮想化技術の実践的で体系的な習得に向けて(デスクトップ仮想化ポータル)

 

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