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人材育成のトレンド記事一覧

ATDイメージ富士通ラーニングメディアでは、人材育成に関する最新動向の定点調査および当社社員の育成を目的に、毎年5月に米国で行われる世界最大規模の人材育成、組織開発カンファレンス「ATD International Conference and Expo(以下、ATD IC&E)」に参加しています。

今回、ATD IC&Eには当社若手講師2名と営業1名の計3名が参加しました。気づきや学びのあったセッションの一部を読者のみなさんにご紹介したいと思います。

[関連記事]

> その1 ~「ありがとうございました」は言うべきではない!?~
> その2 ~境界のないリーダーシップ:成長するリーダーへのグローバルアプローチとは~
> その3 ~eラーニングと教育の科学~
 

<「ありがとうございました」は言うべきではない!?>

◆セッションについて


タイトル:「5 Minutes: Tools and Tips for Leveraging Those Critical 360 Seconds!」
講演者:Jim Smith Jr.氏(Jim Smith Jr. International)

 

◆セッション内容


研修の冒頭(Opener)と、最後のまとめ(Closer)を充実させることで、研修効果の向上が期待できます。具体的には、研修の受講前後でどのように変わったか、どのような知識を身につけられたかを受講者に認識させることが重要です。

  • 5分間で研修冒頭の導入を充実させることは、スキルではなく、講師の意志次第です。
  • 受講前には「期待した情報を得られるか」という恐怖心が存在します。
  • 休憩前にやっていた内容を休憩後の内容にリンクさせることが重要です。そのために休憩時間用の質問を入れると良い。
  • 研修のまとめでは、研修中、最良の知識を振り返り、得た知識をどのように活かすのかを考えさせることが重要です。
  • 誰もがやっていることをやっても効果はありません。自分しか使わない締めの言葉を使うべきで、自分だからこそ言える言葉を伝えることが重要です。
  • 受講者は、研修受講前とは違った考え方を身につけるべきです。考え方は変えられます。

 

◆所感(野口)


Jim Smith Jr.氏の言葉で最も印象的だったものがあります。それは、研修最後に総括として講師から受講者へ伝える言葉は「受講いただきありがとうございました」ではないというのです。

感謝をすることはもちろん重要です。ですが、それ以上に、研修で学んだ知識・スキルを職場で活用するためにどのような行動を起こさなければならないのか、受講生一人ひとりに考えていただく時間に費やした方が良いということでした。
今後、私が登壇する研修でも取り入れてみたいと思います。

 

講師画像

【社員紹介】 第二ラーニングサービス部)野口

"のぐお"として、コラム『ネットワーク講師"のぐお"の「めざせ!超難関資格CCIE Routing and Switching受験奮闘記」』を連載中。

主な担当コース
 ネットワーク関連コースを中心に担当

趣味:旅行、麻雀など。詳細は"のぐお"コラムの自己紹介をご覧ください。

ATDイメージ富士通ラーニングメディアでは、人材育成に関する最新動向の定点調査および当社社員の育成を目的に、毎年5月に米国で行われる世界最大規模の人材育成、組織開発カンファレンス「ATD International Conference and Expo(以下、ATD IC&E)」に参加しています。

今回、ATD IC&Eには当社若手講師2名と営業1名の計3名が参加しました。気づきや学びのあったセッションの一部を読者のみなさんにご紹介したいと思います。

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> その1 ~「ありがとうございました」は言うべきではない!?~
> その2 ~境界のないリーダーシップ:成長するリーダーへのグローバルアプローチとは~
> その3 ~eラーニングと教育の科学~
 

 <境界のないリーダーシップ:
 成長するリーダーへのグローバルアプローチとは>

◆セッションについて


タイトル:「Leadership Without Borders: A Global Approach to Growing Leaders」
講演者:Beth McNamee氏(サムスン電子)

 

◆セッション内容

サムスン電子では、グローバルリーダーを育成するために下記4つのステップで育成を行っています。

  1. 韓国国内でリーダーを育成する
  2. 韓国人のリーダーを各国に異動させ、現地で業務を行う
  3. 韓国人+各国のグローバルリーダーを育成する
  4. 他国でも働くことのできるリーダーを育成する

4つのステップを実行する上で、サムスン電子が取り組んだ具体的事例(抜粋)は下記のとおり。


・事例A:新しい"SAMSUNGフレームワーク"を構築

各国でバラツキのある考え方をサムスン電子流に統合していくこと。
リーダーシップに対するサムスン電子の考えをメッセージとして伝えていくために、各国のリーダーへアンケート(※)調査を実施、その結果を元にリーダーシップのフレームワークを構築、全社展開を行った。
※リーダーに必要な態度、場面に応じた行動レベルなどを調査。

・事例B:5階層のリーダーシップフレームワークをもとに教育プログラムを用意

各階層に教育プログラムが5コース用意されており、全従業員が対象コースを選択し受講する。
運営組織としてリーダーで構成される専門チーム(Global Contents Development LAB)を作った。
顧問機関もあり、各国の意見を踏襲しながらコースづくりを行う。

◆所感(高橋)


サムスン電子の事例発表セッションでは、グローバルリーダーを育成するための専門機関を設立して、全社をあげて育成に取り組んでいるのが印象的でした。

企業の成長とともにグローバルリーダー育成のあり方も進化させてきおり、世界的な企業は人材育成への投資の重要性を示していると感じました。研修だけではなく、各国で得たノウハウやベストプラクティスをリーダー間で共有できる仕組みが確立・実践されており、今回の事例はグローバル展開する企業には良いお手本であると思いました。

ATD IC&Eでは他にもさまざまなセッションに参加しましたが、サムスン電子のセッションが質疑応答の多さ含め、参加者の関心度が最も高いように感じました。

 

【社員紹介】 第一営業部)高橋

講師から、現在は営業(独立系SIer様を中心に担当)。
講師時代の担当コース:Java系、ネットワーク系、DB系(Symfowareをこよなく愛している)

趣味:サッカー、最近筋トレを開始(とあるスポーツのためジャンプ力強化を目指す)

ATDイメージ富士通ラーニングメディアでは、人材育成に関する最新動向の定点調査および当社社員の育成を目的に、毎年5月に米国で行われる世界最大規模の人材育成、組織開発カンファレンス「ATD International Conference and Expo(以下、ATD IC&E)」に参加しています。

今回、ATD IC&Eには当社若手講師2名と営業1名の計3名が参加しました。気づきや学びのあったセッションの一部を読者のみなさんにご紹介したいと思います。

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> その3 ~eラーニングと教育の科学~
 

<eラーニングと教育の科学>

 ◆セッションについて


タイトル:「E-Learning and the Science of Instruction: 2016 Update」
講演者:Ruth Clark氏(Clark Training & Consulting)

 

◆セッション内容


トレーニング設計では「Evidence-Based Learning」がポイントになります。
下記のような最新のトレーニング手法でも、学術的な論拠に基づいたトレーニング設計が重要です。

    1. ゲーム性を持たせたeラーニング:学習目的を達成することに重きを置くこと
    2. オンラインコラボレーション(SNS)eラーニング:グループ構成人数は最小限に
    3. ケーススタディ型eLearning:ケースを伝える資料について、視覚性を重視すべきか、情報量を重視すべきかは想定受講者によって変更すること

 ◇ゲーム性eラーニング

  • ルール、報酬、フィードバックがインストラクションの目的とあっていなければ、学習目的を達成できない
  • ゲーム性を持たせるだけでなく、自己説明やフィードバックをコンテンツに加えたほうが効果が高い
  • 研究の結果、以下の属性を持ったゲーム型コンテンツの効果が高いことがわかった
  1. 人称のストーリー
  2. 事前学習している
  3. 自己説明あり(選択肢を選んだ理由を自分で説明)
  4. 音や画像など、文字以外を含む
  • ゲーム型学習は良い点はあるが、目的によっては適応しても効果がないケースもある
  • 記憶力向上を求めるならば、ゲーム性eLearningよりも伝統的なclassroom学習のほうが高まる
  • 学習効率を求めるならば、ゲーム型トレーニングは適切でない。学習時間がかかる上、学習効果は変わらない

 ◇オンラインコラボレーション(SNS)eラーニング

  • Social Loafing(社会的手抜き)の注意点がある。グループ構成人数が多くなると、サボる人が出てくる
  • 4人でコラボレーショントレーニングを行うのであれば、2人ずつに分けてディスカッションを行い、最後に結論をまとめるやり方のほうが、4人1グループにするよりも効果的

 ◇ケーススタディ型eラーニング

  • 工場作業員やアルバイトへのトレーニングなど、特定の条件化での行動をトレーニングしたい場合、VRなど、グラフィカルなeラーニングに注目が集まっている。
  • 作業初心者にとっては文字だけの資料よりも、視覚的な資料のほうが学習効率が高い
  • 作業中級者にとっては文字中心の資料のほうが学習効率が高い

◆所感(拝野)


学習者やゴール、学習手法などによって効果が違うことが学術的に論じられている点が印象的でした。

コンテンツを提供する際に効果を最大化するためには、学習目的を達成できるようなコンテンツを学術的に選択する必要があります。しかし、ビジネスという観点で考えると、必ずしも「学習効果が高いコンテンツ」が売れるコンテンツとはいえないところもあり、質を追求することは難しいです。
いかにベストなコンテンツを作りつつ、収益を上げて教育ビジネスを成り立たせるかが研修ビジネスのキモであると感じました。

 

講師画像

【社員紹介】 第二ラーニングサービス部)拝野

翔泳社の「資格Zine」サイトの『もうExcelに戻れない! データを簡単に視覚化・分析できる「BIツール」体験はマストです』でも、講師として活躍。

主な担当コース
 データ分析、UNIX/Linux関連コースを中心に担当

趣味:行きつけの居酒屋めぐり、阪神タイガース、某ジャンルのカラオケ

高橋、野口、拝野による番外編のご紹介です。

[関連記事]

> その1 ~「ありがとうございました」は言うべきではない!?~
> その2 ~境界のないリーダーシップ:成長するリーダーへのグローバルアプローチとは~
> その3 ~eラーニングと教育の科学~
> 番外編 ~海外あるある話~

 

<長すぎる(?)ライトニングケーブル>

ケーブル高橋:
飛行機に乗った瞬間に壊れました。
しょうがなく現地のセブンイレブンで、3,000円ほどで買いましたが・・・

長くない!?太くない!?


拝野:
すごく・・・長いです。

 


 

<レストラン「earls」を愛した3人>

ケイジャンチキン野口:
カナダを中心としたチェーン店です。
初日の夕飯に予定していた店はすでに満席となっていたので、探し回って、たまたま見つけました。
落ち着いていておしゃれな外装。ケイジャンチキンも美味しかった。


拝野:
実はデンバーに行く前日、日本でケイジャンチキン定食を食べたんです。
earlsにも同じ名前のメニューがあったので注文したのですが、これなの!?っていう大きさ、美味しさでした。皮もパリッパリ!
5日間のうち、3日間通いました。
「Do you enjoy?」といったさりげない店員の言葉も嬉しかったです。

 


 

<海外でラーメン屋の暖簾をくぐったら負け?>

野口:
通りに「ラーメン」の暖簾を掛けているお店があったんです。
高橋さんに相談しましたが入ったら負けという結論に達しました。

拝野:
デンバーで食べた日本食としてはSushiくらいでしょうか。お箸が出てきたことに感動。

野口:
興奮する3人を店員はニヤニヤ見ていました。

拝野:
巻きでも握りでもなく、寿司ではなかったですけど。

 


<デンバーにもクールジャパンが進出済!?>

野口:
最終日、ツアー解散後の帰り道、何気なく普段通っている道の脇を見ました。
すぐに拝野を呼びました。あそこに見えるのは週間少年ジャンプの銀さんだよね、と。


拝野:
間違いないです、と答えました。

野口:
デンバーにアニメショップってあるんだとびっくりしました。中に入ると、ほとんどがドラゴンボールとポケモンでした。
ピカチュウのタンクトップが売っていたときは衝撃を受けました。誰が着るんだと。
最新のドラゴンボール、その年の3月まで日本で放送されていたのがすでに販売されていた。早い!


拝野:
すごいですよね。


野口:
店員が「Conference? Enjoy?(カンファレンスに来たの?楽しんでる?)」と言ってくれるんです。文化なのかなと思った。
話をしないことのほうが少なかった。


拝野:
地域性かもしれないですが。
会場の外でも楽しめました。

 

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアのグローバル研修の企画・実施~運営を担当している石橋と、国内研修の企画・開発・実施を担当している塙です。

今年もATD ICEの季節がやってまいりました。ATD ICEとは、Association for Talent Development International Conference & Expositionの略称で人材開発に関する世界最大の会議&展示会として知られています。毎年5月にアメリカで行われ、2015年は5月17日(日)~5月20日(水)にフロリダ州オーランドのOrange County Convention Centerで開催されました。
当社では、毎年ATD ICEに参加することで研修や人材開発の最新トレンドをチェックしています。今年は幸運にも我々が任命され、参加の運びとなりました。
石橋&塙がATD ICEで見てきたこと、感じたことを3回にわたりお伝えしています。

さて、最終回では、ATDの企業展示から見えた世界的に共通する人材開発サービスの傾向などをご紹介します。

 

講師画像

グローバルラーニングサービス部:石橋 宏路(いしばし ひろみち)

英語によるIT・ヒューマンスキル研修の実施など、国内や国外向けのグローバル案件の企画~実施、運営まで幅広く担当しています。
趣味は旅行でこれまでに国内外含めて色々なところに行きましたが、日本でのお気に入りは常駐経験もある沖縄です。

 

講師画像

西日本ソリューション部:塙 陸一郎(はなわ りゅういちろう)

主に国内研修の企画・開発・実施を担当しています。現在は、Windows関連コースを中心に、データベース関連コース、ITサービスマネジメント関連コース、ビッグデータ関連コースを中心に担当しています。
遠い昔に、修士課程にて、教育工学(主にeラーニングやインストラクショナル・デザイン)や教育心理学を専門とする教授のもとにいました。

  

<企業展示から見る、人材開発サービス>

全体的な傾向としてはATDの名のとおり、タレントデベロップメントを主とした企業展示が多かったです。そこに共通していたキーワードはリーダーシップとグローバルです。リーダー不足は世界的な傾向で、特に言語や文化など異なる背景を持つメンバーを統括するグローバルリーダーの育成支援サービスを売りにしている企業が印象的でした。また、リーダーシップ研修といえば日本ではクラスルームトレーニングが一般的ですが、EXPOではeラーニングやモバイルラーニングをはじめ、様々な学習手段を提供していました。さらにタレントマネジメントシステムの一機能としてアセスメント機能を提供し、リーダーとしてのポテンシャルを測る機能の紹介も見られました。

 

<ATD ICE 2015に参加する意義とは>

ATDによれば、ATD ICEに参加する主な理由として、以下が挙げられています。

・この分野最大の会議で、自身の発展のための多数の選択肢を探求できる。
・最高レベルの教育セッションから学べる。
・世界的に高名な講演者の話を聴ける。
・世界中の同じ志を持つ人々とのネットワーク作りができる。
・世界規模の EXPO を経験できる。
・ご自身の実践を今日の産業リーダーの実践と比較できる。

出典:ATD Conference Brochure Japanese

ここまでで、基調講演やセッションではその分野の第一人者が発表すること、セッションやEXPOの数が膨大であること、ここから世界での人材開発のトレンドや課題を掴むこともできることを書いてきました。最後に、「ネットワーク作り」について紹介します。

ATDのセッションは、講演者が終始一方的に話すという形式は少なく、参加者同士のディスカッションが非常に多いです。このディスカッションを通じて他国の人材開発の課題を肌感覚で知ることができるのは、一つの特徴です。また、日本人参加者同士の意見交換会もあり、ATDの内容を踏まえた上で日本や自組織に不足しているものなども共有できます。
このように、人材開発におけるトレンド、ベストプラクティス、知見を様々な角度から得ることができるのが、ATDの醍醐味かと感じました。

 

番外編1
<番外編:ATD新聞>

富士通ラーニングメディアの塙です。今回はATD新聞についてご紹介します。カンファレンスの2日目からは、新聞が登場します。文字通り紙の新聞ですが、中身はもちろんATD ICEについてです。たとえば、「記者によるセッション報告」「基調講演のあらまし」「ATDの動向」「ATDの書籍紹介」「スポンサーの広告」などなど。本年のATD ICEの概要を知るうえでも、役に立つものです。
この新聞はキオスクなどで売っているわけではなく、会場内でスタッフの方が配ってくださるものです。が、部数が決まっているのか、夕方には見かけなくなります。午前中限定で配るなんて、何か号外みたいで、手に入れると少し嬉しくなります。

急に話が逸れますが、ATDはATD ICE 2015用のスマートフォン向けアプリも提供しており、そこでは自分のスケジュール管理やセッションのスライドをダウンロードできたりします。テクノロジーの活用度合いには、「さすが、世界最大級のカンファレンス」と思いました。参加者の多くもタブレット端末を使用しており、デジタルな空気が満ちあふれています。
そんな中で、紙の新聞の登場といったアナログな面があると、「これはこれでよいな」とホッとします。

「デジタル vs アナログ」のような対比がよくありますが、これらは対立(一方が他方を淘汰)するものではないですよね。双方に長所と短所があり、大事なのは適材適所かと。
人材開発も同じで、デジタルへの移行はもちろん進んでいますが、アナログが消えるわけではなく、「それぞれをどのような場面でどのように活用していくか」が今後の人材開発の課題かと思います。
なんて、ちょっと無理やり本編側とつなげてみました(笑)

  

番外編2
<番外編:ATD EVENTS APP>

富士通ラーニングメディアの石橋です。今回は、私が大会期間中に重宝した「ATD Events App」をご紹介します。300以上もあるセッションは主に5/16~20の同一時間帯に開催されます。その数は時間帯にもよりますが、多い時は20以上ものセッションが同じ時間帯に行われます。そのため、事前に自分が参加するセッションをスケジューリングしておく必要があります。この作業をやっておかないと毎回参加セッションを検討するという悲惨な状況に陥ります。そこで私が活用したのはATDが提供している無料アプリ「ATD Events App」です。

ATD Events App

PC、スマートフォン向けに同じ機能が提供されており、私はPCで参加セッションのスケジュール作成を行い、会場ではPCで作成したスケジュールをスマートフォンで確認していました。セッションとセッションの間は基本的に30分間でしたが、巨大な会場を隅から隅へ移動するには15分程度かかることもあります(ATDスタッフの中にはセグウェイで会場内を移動している方もいるほどでした)。また、人気のあるセッションは席が埋まってしまうと入場できないため、速やかな会場間の移動が求められます。そんな中、大会期間中は「ATD Events App」の活躍により、自分が希望するセッションへ確実に参加することができました。スケジュール管理機能以外にも会場全体図、EXPO、周辺レストランの情報が確認できる機能等があり、初めて会場に訪れた人にとって「ATD Events App」は必須のアプリだったと思います。
改めて自分のスケジュールを見直し参加セッションを振り返ると、自分の業務に最も関連しているラーニングデリバリーのセッションに多く参加していたことがわかります。もし来年以降参加する機会があるなら異なる視点でスケジュールを組むかもしれません。参加者によって楽しみ方が異なるというのはATDの魅力の1つですね。

 

<関連リンク>

【今求められる人材】従業員の力を最大限に引き出すために必要なものは!?~世界最大級人材開発会議ATDから見えた人材開発の最新トレンド(1)~
 
 【今求められる人材】"気軽なコーチング"として"モバイルラーニング"は適してる?!~世界最大級人材開発会議ATDから見えた人材開発の最新トレンド(2)~
 

 

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアのグローバル研修の企画・実施~運営を担当している石橋と、国内研修の企画・開発・実施を担当している塙です。

今年もATD ICEの季節がやってまいりました。ATD ICEとは、Association for Talent Development International Conference & Expositionの略称で人材開発に関する世界最大の会議&展示会として知られています。毎年5月にアメリカで行われ、2015年は5月17日(日)~5月20日(水)にフロリダ州オーランドのOrange County Convention Centerで開催されました。
当社では、毎年ATD ICEに参加することで研修や人材開発の最新トレンドをチェックしています。今年は幸運にも我々が任命され、参加の運びとなりました。
石橋&塙がATD ICEで見てきたこと、感じたことを3回にわたりお伝えしています。

2回目は、ATDの教育セッションの中で、注目セッションから感じた人材開発のトレンド「ラーニングテクノロジー」と「インストラクショナル・デザイン」の活用ポイント・活用事例をご紹介します。

 

講師画像

グローバルラーニングサービス部:石橋 宏路(いしばし ひろみち)

英語によるIT・ヒューマンスキル研修の実施など、国内や国外向けのグローバル案件の企画~実施、運営まで幅広く担当しています。
趣味は旅行でこれまでに国内外含めて色々なところに行きましたが、日本でのお気に入りは常駐経験もある沖縄です。

 

講師画像

西日本ソリューション部:塙 陸一郎(はなわ りゅういちろう)

主に国内研修の企画・開発・実施を担当しています。現在は、Windows関連コースを中心に、データベース関連コース、ITサービスマネジメント関連コース、ビッグデータ関連コースを中心に担当しています。
遠い昔に、修士課程にて、教育工学(主にeラーニングやインストラクショナル・デザイン)や教育心理学を専門とする教授のもとにいました。

  

<教育セッションから感じた人材開発のトレンド>

14カテゴリに分けられたセッションの中で、注目セッションとして「ラーニングテクノロジー」と「インストラクショナル・デザイン」を取り上げます。

■ラーニングテクノロジー

ラーニングテクノロジーのセッション数は43セッションと2014年度の36セッションに比べて増加傾向となり、モバイルラーニング、ソーシャルラーニング、バーチャルトレーニングといったキーワードが目立ちました。特徴としては各テクノロジーの活用ポイントや活用事例を紹介するセッションが多かったことです。この傾向は、以前は新しいキーワードとして紹介されていたテクノロジーの実用化が始まったことの現れであると考えます。

たとえば、モバイルラーニングは「短時間でお手軽に学べるコンテンツ」や「気軽なコーチング」としての利用が適しているといった報告がありました。
一方で、ソーシャルラーニングについては普及が進んでいないのが現状ですが、今後はSNSを日常的に利用しているジェネレーションZ(1990年代前後~2000年代終盤に生まれた世代)の台頭によって、今後の普及が期待されています。そのため、ソーシャルラーニングの活用についても引き続き注目する必要がありそうです。
ラーニングテクノロジーの進歩により、学習環境が大きく変わろうとしています。その中で何が学習者にとって最適なのかを考えていくことが重要になると考えます。

■インストラクショナル・デザイン

もう1つの注目セッションはインストラクショナル・デザインです。インストラクショナル・デザイン自体は以前からあるキーワードですが、 テクノロジーの進歩で様々な学習環境が提供できるようになったからこそ、改めて学習デザインの重要性が見直されているようです。
インストラクショナル・デザインのセッションでは、今年からよく聞くようになった言葉として、「ストーリーテリング」「グラフィックデザイン」「バーチャルシミュレーション」が挙げられます。どれもやや芸術的なアプローチで、まだベストプラクティスなどには至っていませんが、今後のインストラクショナル・デザインのキーワードとなりそうです。
また、現場での活用を促す手法となる「転移」を考慮した学習デザインが標準的となっていることも印象的でした。「研修後に学んだことをどう活用するか(How)」に着目し、学習内容を振り返る内省(リフレクション)やトレーニング実施後に学習内容の再提示(リマインド)のプロセスを組み込むことで、学習者の行動変容を促すことに繋げることが重要であるとの提言でした。学習環境が多様化する中で、改めて学習効果に焦点をあてることの重要性を感じました。

 

イメージ図

 教育セッションの様子

  

次回は、ATDの企業展示から見えた世界的に共通する人材開発サービスの傾向などをご紹介します。どうぞお楽しみに!

 

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアのグローバル研修の企画・実施~運営を担当している石橋と、国内研修の企画・開発・実施を担当している塙です。

今年もATD ICEの季節がやってまいりました。ATD ICEとは、Association for Talent Development International Conference & Expositionの略称で人材開発に関する世界最大の会議&展示会として知られています。毎年5月にアメリカで行われ、2015年は5月17日(日)~5月20日(水)にフロリダ州オーランドのOrange County Convention Centerで開催されました。
当社では、毎年ATD ICEに参加することで研修や人材開発の最新トレンドをチェックしています。今年は幸運にも我々が任命され、参加の運びとなりました。
石橋&塙がATD ICEで見てきたこと、感じたことを3回にわたりお伝えしていきます。

1回目は、数字で見た世界最大級の人材開発イベントATDと、その基調講演から感じた世界の人材開発の現在と未来についてをご紹介します。

 

講師画像

グローバルラーニングサービス部:石橋 宏路(いしばし ひろみち)

英語によるIT・ヒューマンスキル研修の実施など、国内や国外向けのグローバル案件の企画~実施、運営まで幅広く担当しています。
趣味は旅行でこれまでに国内外含めて色々なところに行きましたが、日本でのお気に入りは常駐経験もある沖縄です。

 

講師画像

西日本ソリューション部:塙 陸一郎(はなわ りゅういちろう)

主に国内研修の企画・開発・実施を担当しています。現在は、Windows関連コースを中心に、データベース関連コース、ITサービスマネジメント関連コース、ビッグデータ関連コースを中心に担当しています。
遠い昔に、修士課程にて、教育工学(主にeラーニングやインストラクショナル・デザイン)や教育心理学を専門とする教授のもとにいました。

 

 

イメージ図ATD ICEの会場入り口の看板

<ATDとは?>

まずは、ATD ICEを主催する団体である、ATDについて紹介します。
ATDとは、組織における人材開発の分野において世界で最も大きな団体で、人々の知識、スキル、能力を向上させることで各自のポテンシャルを最大化することを支援しています。
以前はASTD (American Society for Training & Development)といった団体名でしたが、2014年5月にATD (Association for Talent Development)に名称が変わりました。これは、人材育成に関わる人々の専門性がTraining以上の広範囲なものになっていること、そして6大陸127カ国から成るグローバルネットワークに成長している現状をよりよく表現したいことが理由です。ATDへの名称変更により、タレントデベロップメントにおけるサービスおよびサポートの拡充が期待されています。

<数字で見るATD ICE 2015>

先ほど、ATD ICEは世界最大の会議&展示会と書きました。どの辺りが「最大」なのか、数字を追って見てみましょう。
・10,500以上
これは、参加者の数です。参加者は世界中(約80ヶ国)から来ていましたが、中でも日本は172名と韓国、カナダに次ぐ3番目の人数となりました。近年の日本の順位が4~5位であったことを考えると日本でのATDに対する認知度が高まっていることが窺えます。

 イメージ図

ATD ICE恒例の、参加者が名刺を貼るための世界地図

・約300
これは、教育セッションの数です。期間は4日間なので、300というセッション数が非常に多いことが見て取れるかと思います。ちなみに、1セッションは60~90分です。
さて、この教育セッションは、10のカンファレンストラックと4つの業界別トラックに分類*されます。
この中で注目セッションは新規に登場した「トレーニング・デリバリー」「インストラクショナル・デザイン」「ヘルスケア」の3つです。
「トレーニング・デリバリー」「インストラクショナル・デザイン」は、2014年度の「トレーニングデザイン&デリバリー」が2トラックに分割されたものになります。トラックが分割されたことにより各セッションで語られるテーマがより明確になった印象を受けました。
「ヘルスケア」は医療業界におけるタレントデベロップメントのニーズが高まっていることを受けて、新たに追加されました。新設により、医療関係者におけるCommunity of Practiceが活性化することで知識共有や情報伝達が促進され、医療業界の発達に寄与することが期待されています。

*トラックの詳細 ( )内はセッション数
カンファレンストラック:「キャリア開発(26)」「グローバル人材開発(24)」「ヒューマンキャピタル(27)」「リーダーシップ開発(32)」「ラーニングテクノロジー(43)」「学習の測定・分析(22)」「学習科学(15)」「(人材関連の)マネジメント(9)」「インストラクショナル・デザイン(29)」「トレーニング・デリバリー(27)」
産業トラック:「政府機関(6)」「高等教育(4)」「営業支援(13)」「ヘルスケア(6)」

・400以上
これは、企業・教育機関による展示会(EXPO)の数です。
人材に関わる多種多様な展示内容でしたが、目立ったのは、「タレントデベロップメント(タレントマネジメント、リーダー育成、組織開発など)」と「ラーニングテクノロジー(LMS、eラーニングなどのコンテンツ、SNSなど)」でした。ATDの名のとおりタレントデベロップメントに注目が寄せられていること、また、そこには従来どおりテクノロジーの活用が見込まれることが窺えました。

イメージ図

 EXPO会場の様子

・数字のオマケ
これだけ色々と数が膨大だと、なかなか特徴を抽出しづらいところもあります。そこで、約300の教育セッションから、セッションのタイトルをもとに頻出単語を抽出してみました。上位50の頻出単語を見える化してみました(文字が大きいものほど頻出)。Learningに次ぐ頻出単語はDevelopmentであり、Trainingよりもわずかに多く登場しています。この辺りからも、ATDに名称を変えた様子が窺えます。

イメージ図

 頻出単語(教育セッションのタイトルから上位50単語)

<基調講演から感じた人材開発の現在と未来>

基調講演は、ATDがその年のカンファレンスに込めたメッセージを知ることができる貴重な場です。基調講演には3名の方が登壇されました。3名の共通のキーワードとして挙げられるのは、「参画意識(Engagement)」と「創造性(Creativity)」の2つです。従業員の力を最大限に引き出すためには、組織に対する参画意識の向上が必要であり、参画意識の向上が大きなエネルギーとなって創造性に繋がると捉えました。

基調講演の詳細として、ここではATD代表Tony Bingham氏と英国ニューキャッスル大学の教育工学教授であるSugata Mitra氏の講演を取り上げます。

Tony Bingham氏はオープニング時のスピーチで「モバイルラーニング」の重要性について、事例を交えながら語りました。モバイルラーニングは以前から登場しているキーワードであり、目新しさはありません。しかし、「34%の会社がモバイルラーニングを活用している」と紹介もあり、モバイルラーニングの実用化が進んでいることがわかります。
また、モバイルラーニングの特徴となる「短時間」「簡潔」「パーソナライズできる」といった点を生かすことが、モバイルラーニングの活用のポイントだとも挙げていました。

Sugata Mitra氏はテクノロジー世代である今日の子供達向けの指導方法という課題について、これまでの実験と成果を紹介しました。Mitra氏の考案した学習アプローチに、Self-Organized Learning Environments (SOLEs:自己組織的学習環境)があります。これは、教師が生徒に直接教えなくても、生徒の興味を刺激する環境(励ましとインターネット)があれば、独学や他者との知識共有を通じて学びが可能であることを提言しています。Mitra氏はSOLEs等の取り組みを評価されて受賞したTED Prizeの賞金を活用し、「Schools in the Cloud」プロジェクトを開始してSOLEsを広めようとしています。
また、ビジネスへの提言として、「複数人が話し合って課題を解決していくことで、ビジネスは進められる。人材育成も同様に、複数人で知識共有して発見することが重要である。その際には、インターネットなどのテクノロジーを活用できる」と語っていました。Mitra氏の言葉は、テクノロジーが進化する現代において、我々が本当に学ぶべき「探究心の創出」の重要性を提言しているといえます。

イメージ図

 基調講演会場の様子

 

次回は、教育セッションの中で、注目セッションから感じた人材開発のトレンド「ラーニングテクノロジー」と「インストラクショナル・デザイン」の活用ポイント・活用事例をご紹介しますので、お楽しみに!

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアで、プロジェクトマネジメントなどのコースを担当している城です。

今回のブログでは、SE現場の経験がある、プロジェクトマネジメント、アプリケーション、ネットワークを担当している講師陣が集まり、 今、現場で必要とされているSEオールマイティSEをテーマにディスカッションを行いましたので、その際の模様をお届けします!

 

講師画像

城 尚志

プロフィール

富士通ラーニングメディアに入社した当時は、Java言語に関わる研修を担当しておりました。その後、SE経験を経て、現在はプロジェクトマネジメント分野の人材育成に携わっております。野球(ジャイアンツファン)が好きで、プロマネの講義では、野球に例えてマネジメント論を語っているのですが、皆様に響いているかどうか・・・が悩みです。

   

講師画像

渡邉 潤

プロフィール

SE経験を経て、現在はクラウド(特にsalesforce.com)やモバイルのカテゴリを中心に担当しています。
講習会を実施するための体力を強化しようと、見ず知らずの人たちが集まってフットサルをする「個サル」に参戦しているものの、体力の衰えが加速しているのが最近の悩みです・・・

   

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日高 良太

プロフィール

ネットワークカテゴリコースの全般を担当しています。
SE時代には金融系のネットワークSEとして奔走していました。
よさこいカメラマンや卓球などに明け暮れる週末を送っています。

   

<オールマイティSEとは!!>

 城:イメージ図
みなさん、こんにちは。
今日は、オールマイティSEをテーマに皆さんのお話しを伺っていきます。
どうぞよろしくお願いします。

城:
まず、オールマイティSEと聞いてどのようなことを想像しますか?

 

日高:イメージ図
幅広い知識を持っている、さまざまな事象に対して柔軟な対応ができる、というイメージを持ちます。

 

 

イメージ図渡邉:
私も、アプリ、ネットワーク、インフラなど何でもできるイメージですね。

 

 

 

 

城:イメージ図
皆さんのおっしゃる通り、オールマイティSEとは、アプリ、ネットワーク、インフラといったカテゴリに関わらずシステム開発の原理・原則を押さえたSEのことを言っています。

 

 

 

 イメージ図

<何故、オールマイティSEが必要なのか!!>

日高:イメージ図
でも、実際のシステム開発では、役割を決めて開発するので、オールマイティ的な要素はそれほど必要ないようにも感じます。

 

 

 

城:イメージ図
以前のような大規模システムを構築するようなプロジェクトであれば、人も多いですし、それぞれのカテゴリごとにスキルを持っている人を集めてプロジェクトを推進できていたのですが、最近のシステム開発プロジェクトはそうでもないらしいです。

イメージ図渡邉:
確かに、最近はビジネス環境の変化が早く、1年後もどうなるか分からない状況ですよね。ICTに大きな投資をすることはリスクになりかねないという理由で、速く安く稼動させるためにクラウドなどありものを組み合わせてシステム開発を行うプロジェクトが増えているみたいですね。

日高:イメージ図
なるほど、そうすると、少人数で行う小規模プロジェクトが多いってことですね。そう言われると、友達も1人で協力会社をまとめながらプロジェクトを行っており、以前のような専門分野のスキルを発揮すれば良いといった開発スタイルではなくなってきていると言っていた気がします。

イメージ図渡邉:
そうですね。ありものを組み合わせた小規模プロジェクトでスピードも求められるが失敗はゆるされないといった状況です。カテゴリに関わらず全体を俯瞰してシステム開発を進める必要がありそうですね。

城:イメージ図
その状況、私も聞いたことがあります。これは、プロジェクトを2人で推進されている方の話ですが、インフラは、クラウドを利用し、アプリはオフショア開発でシステムを構築されているのですが、今までは、アプリしか携わってこなかったため、インフラが分からず、大変、苦戦されているようです。特に業務面を考慮して運用をどのように設計するべきかや、アプリ、ネットワーク、インフラを統合的に考えてセキュリティをどのレベルで構築していくかに時間がかかると言っていました。

 

日高:イメージ図
システムを稼動したのはいいけど、運用で相当なコストがかかるだとか、セキュリティ面で大きなトラブルになると取り返しがつかないですよね。
私も性能面で問題になった話を知っているのですが、ピーク時の見積りやデータ量の見積りを業務チームとインフラチームで共有できておらず、システム稼動後に業務を止めてしまったという内容です。この、プロジェクトに1人でもオールマイティ的な発想で全体を俯瞰して考慮できる人がいればこのような大問題にはならなかったのかも知れません。

イメージ図渡邉:
そう言われると、オールマイティというのは、小規模プロジェクトに特化した話ではなく、システム開発に携わるSE全員が目指すものなのか知れません。

城:イメージ図
確かに、私もアプリチームとしてシステム開発プロジェクトに携わった経験がありますが、そのときは、システムテストまでは、インフラチームとあまりコミュニケーションをとっておらず、インフラチームとの認識不足からシステムテストで大きなアプリ修正が入り大変な思いをしたことがあります。でもこの内容は、要件定義や設計の段階でインフラ面を考慮できていれば防げた内容なんですよね。

 

日高:イメージ図
今後のシステム開発の状況を考えると、やはりオールマイティSEはキーになっていきそうですね。

イメージ図渡邉:
人材育成といった視点から、オールマイティSEを目指す方々を支援していきたいですね。

 

城:イメージ図
お二人とも今日はありがとうございました。難しいテーマではありますが、オールマイティSEの育成にチャレンジしていきましょう。

 

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☆私たちをはじめ現場経験のある講師たちが、今、現場で必要とされているとされる、オールマイティSEを育成するコースを開発しました。

オールマイティSEを目指す方にお勧めする研修コースです!

考える!見つける!気づく!オールマイティSEへの道(要件定義編)  (UZS04L)

考える!見つける!気づく!オールマイティSEへの道(設計編)   (UZS05L)

 講習会で皆様とお会いできることを楽しみにしております。

 

それでは、最後に当ブログの名物コーナーであるオススメ書籍のご紹介です。

はじめての上流工程をやり抜くための本 (エンジニア道場)
翔泳社
三輪 一郎   (著)
ISBN-10: 4798114375、ISBN-13: 978-4798114378

はじめての設計をやり抜くための本 概念モデリングからアプリケーション、データベース、アーキテクチャの設計まで (エンジニア道場)
翔泳社
吉原 庄三郎   (著)
ISBN-10: 4798117064、ISBN-13: 978-4798117065

ソフトウェアプロセス成熟度の改善
日科技連出版社
ワッツ・S. ハンフリー   (著),    藤野 喜一 (翻訳),    日本電気ソフトウェアプロセス研究会 (翻訳)
ISBN-10: 4817160330、ISBN-13: 978-4817160331

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアの竹内です。
私はこの4月まで、関西で営業として4年間お客様と様々なお話をさせていただきました。今でも営業の感覚が抜けず、「あのお客様に○○を...」とか思ってしまいますが、現在は、関西の同僚にお客様を託して、セキュリティコースの開発をしている日々です。

セキュリティ系コースの開発のためにさまざまな方とお話をして感じるのは、この分野についての温度差です。最近何かと話題のセキュリティ分野ですが、官庁系や金融系、またはそこに近い方々と、そこから離れたところにおられる方々のセキュリティ(リスク)への温度差がかなりあると感じています。
今回はセキュリティ分野の担当者の視点でこの温度差についてご紹介します。

 

講師画像

竹内 卓也

富士通ラーニングメディアの関西にてWindowsサーバやネットワーク、セキュリティなど10年間講師を担当したのち、4年間営業を担当、再びこの4月から講師に戻りました。
元々セキュリティ分野も担当していた縁で、再びセキュリティ分野を担当することになり、現在はサイバー攻撃系のコース開発をしています。講習会では分かりやすくかつ楽しく、をモットーにしております。関西人の習性か、かならずギャグをいれてしまいますが、寒いギャグがありましたらその場で「寒い!」とご指摘いただければと思います。
気分転換に、自宅PCを魔改造したり、革製品を作ったりすることもあります。(手芸は集中力がたかまるので、おすすめです。)

 まず、官庁系・金融系及びセキュリティを生業にしている方からは、セキュリティ技術者育成に非常に強い要望をいただいております。特にサイバー攻撃を知ったうえで対応したいとの要望が一番多く、その次に全社員の意識を向上させるための全体教育についてのお問い合わせが非常に多くなっています。
後者は定期的な要望として今までからありますが、最近では「サイバー攻撃系と同時に...」との要望が多くなっています。
しかし、ここから離れた世間一般では一気に意識が変わる感じで、「セキュリティ技術者の育成は必要だと思うけどこれからかな?」という反応が多くなります。

<なぜ官庁系・金融系で盛り上がっているのか>

この温度差は、国の方針に近いかどうかと取り扱っている情報の機密度が高いかどうかによって変わると思います。
内閣官房では2005年に情報セキュリティセンター(NISC)を設置し、政府機関や重要インフラ事業者の情報セキュリティ水準の向上、サイバー攻撃への対処能力の強化等を推進してきました。以来8年が経過しており、昨年6月には「サイバーセキュリティ戦略」を策定しています。それによると、サイバー空間が急速に拡大・浸透し、サイバー空間を取り巻くリスクの甚大化、深刻化しているため、これまでとは違った次元での対策が必要と認識しているとのことです。
「サイバーセキュリティ戦略」には、様々な事例も記載されているので、興味のある方はぜひ、目を通していただければと思います。
また、金融業界はもともとセキュリティ意識の高い業界であることと、金融庁の指導やタブレット導入案件が増えていることもありセキュリティに対する意識が強いのだと思います。このような背景もあり、官庁系・金融系でのセキュリティ商談が活発化しています。

内閣官房情報セキュリティセンター

<では、一般の企業はどうなのか?>

セキュリティ分野のコース担当としては、少しずつ一般企業に浸透するだろう...とのんびり考えていましたが、そうは言ってられない現状があります。
スマートフォンの普及などで私たちを取り巻く環境は刻々と変わっています。ネットは我々の生活に無くてはならないものになり、パソコンやスマートフォン以外もネットにつながり始めています。今まではパソコンや企業のネットワークを意識したセキュリティ対策で十分でしたが、家電や自動車に対するサイバー攻撃も考慮したうえで開発をしなければならない世の中になってきた...とすると、今までの「セキュリティ技術者育成」ではなく「セキュリティは知っていて当たり前の技術者育成」が当然の世の中になると言えます。(サイバーセキュリティ戦略では、潜在的には約8万人のセキュリティ人材が不足しているとされています)

<セキュリティ技術者に求められる技術とは>

そこで問題になるのが、セキュリティに求められる技術知識の幅広さになります。
例えば、あなたが富士通ラーニングメディアを攻撃したいと考えた場合、どのようにしてオンラインで攻撃をしますか?
これを真面目に考えると、やらなければならないことが沢山あることが分かります。まず、攻撃対象を調べなければなりません。どうやってオンラインで当社を調べるか?
Webページで会社組織等を調べたら、つぎはシステムを調べることになります。当社のサーバはどこにあり誰が管理しているのか?これが分かったとして、その次には当社のサイトの構成やサーバの構成等が待っていますし、そこから先にはどのようなシステムが稼働して何を保持しているのかなど調べなければならないものが多数出てきます。
もちろん、攻撃者として防御側に悟られないような方法も考えなければなりません。
こう考えると、攻撃する側は目的を達成するために、防御側以上に勉強をして攻撃を仕掛けてくると考えることができます。
このような攻撃者に対抗するときに「私はインフラの技術者なのでアプリは知りません。ましてやセキュリティなんて...」と言っていては対抗できません。

かと言って、インフラもアプリも分かる技術者をどうやって育てるのかと言う問題もあります。
当社のコースで考えると、インフラからアプリまで一通りのものを並べるとそれだけで軽く13コース、時間にして約230時間を超えるラインナップとなります。しかも、これは基礎知識を得るためだけとなります。営業時代の自分に戻るとお客様に薦めるには現実離れしすぎていて「どうすんだ?」と悩みます。恐らくこれは現場の方々や経営者も同じだと思いますので、一般企業の「必要だと思うけどこれからかな?」という反応につながるのでしょう。

 

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セキュリティ知識獲得への道

セキュリティ技術者の育成は急務だ!と言う反面、要求される技術が多すぎてなかなか人材確保が難しい。これが現状です。
この課題に対応する答えはいろいろあると思いますが、各々を取り巻くセキュリティの状況について考えていただければと思います。

え?担当者としてそれだけで終わりかって??
いやいや、本当に幅が広すぎて難しいんですが、いくつかのセキュリティ知識獲得のパターンをご紹介します。

◇セキュリティ知識獲得パターン1
(コツコツ基礎固めから:知識獲得の道そのもの)最低限ネットワークは知っておくべきですし、Windowsが導入されているならActiveDirectoryの詳細は知って当然のレベルです。

[拡大]セキュリティ知識獲得パターン1

 

◇セキュリティ知識獲得パターン2
(過激な学習方法:攻撃知識から入る)
手っ取り早く育成したいなら攻撃側を勉強させて必要となる技術を自分なりにリストアップさせて自己学習なんてのもいいと思いますが、下手するとテロリストになってしまう可能性もあるので難しい・・・。

[拡大]セキュリティ知識獲得パターン2

いちからの育成は大変だとすると...中途採用や、社内で幅広く学習している人を見つけて重点的な投資をすることも、セキュリティ人材獲得の選択肢です。

◇セキュリティ知識獲得パターン3
(手っ取り早い方法:防御知識から入る)

[拡大]セキュリティ知識獲得パターン3

 

◇セキュリティ知識獲得パターン4
(いきなり学習させる:モチベーションは高めない)

[拡大]セキュリティ知識獲得パターン4

幅広く学習している人を見つけて、育成いただければ良いのではないかと思います。

今回、セキュリティの技術系研修を拡充しましたので、いくつかピックアップしてご紹介します。攻撃側からの学習も可能です。ぜひ、ご参考にしてください。

サイバー攻撃対策コースマップ

■システム開発者向けコース
・これから攻撃手法等の概要について学びたい方向け
セキュリティ技術者育成 (UAZ07L)

・ネットワークの脆弱性の調査を自社で行いたい方向け
自社で取り組むネットワーク脆弱性診断 (UAZ06L)


では、最後に講師オススメ書籍のご紹介です。

Windowsダンプの極意
上原祥市著
アスキー・メディアワークス ISBN978-4-04-867509-3
古めの書籍ですが、この分野で日本語のものはあまりありませんので、ダンプや解析に興味のある方にお勧めです。

 

 富士通ラーニングメディアでは、世の中の動向、特にICTが世の中に与えるインパクトを踏まえ、お客様に提供する講習会の新コースの企画会議を定期的に行っている。これは、そんなコース企画に携わるとある師匠と弟子の間で交わされるナイショバナシの一幕である。

 

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師匠:作田

富士通ラーニングメディアにおけるマーケッター。
どのコースをどの程度開催するかなど、数値データをもとに長年の経験からはじき出す職人肌。人情に厚く、時に厳しい「兄貴」であるが、なぜかI塚に振り回される日々を送る。

 

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弟子:I塚

6年前に彗星のごとく転職してきた後姿の男。前職の会社から引き続いて 富士通ラーニングメディアでも運用畑を歩んできた(前記事参照)が、企画業務にも 携わることに。コース企画は初心者であるが、師匠の作田に学び、日々修行中。本人は意識していないが作田を日々振り回している。最近それが楽しいという小悪魔的側面を持つ。

 

作田:
そろそろコース企画の時期だな。講師陣からも沢山の企画が出てきた。

I塚:
う~ん、色々な企画が沢山あるけれど、何をどうしたら良いのやら。

作田:
では、I塚、コース企画で一番重要なことってなんだと思う?

I塚:
やっぱり、最新トレンドを追求することでしょうか?

作田:
それも確かにあるけれども、大切なのは・・・・

<ポイント①企画の背景を知れ>

作田:
例えば最近注目されているUser Experienceというキーワード。言葉の通りユーザーの体験ということなんだけど、重要なのはその体験がユーザーがやりたいことをストレスなく実現できているかということ。でも、最近は製品やサービスもコモディティ化が進んでしまって機能や性能では差別化が難しくなってしまったよね。そこで、楽しさや心地よさという体験で差別化しようという流れがあるんだ。それの最たるものがユーザーインターフェースだよね。例えば、I塚、スマホを選ぶときに何を基準にしてる?

I塚:
それはやっぱり使いやすさですかね。よく使うメニューのショートカットとかが見やすい位置にあったり・・・あ、これがユーザーインターフェースか。意識しないうちに気持ちが便利さに引きずられていた・・・・

作田:
その通り。これが差別化になり、お客様に選んでもらえるポイントにもなる重要な要素なんだ。というわけでこんなコースを作ってみたよ。

ユーザーインターフェース設計の基礎(UZS06L)

作田:
他にもこんなにいっぱい(新設コース一覧

I塚:
おもいっきり宣伝じゃないですか。でも、世の中の動向を踏まえてコースを作るのが大事ですね。いくら最新トレンドといっても背景を理解してないと、お客様にとって本当に役に立つコースを提供できませんもんね。

作田:
その通り。そしてポイントはそれだけではないよ。

<ポイント②コースの価値を追求しよう>

作田:
やはり、お客様にとって納得してもらえる、そしてどのようなことが役に立つのかを意識しておくことが大事だね。座学で済むものもあれば、実習をやらないと理解が深まらない知識もある。お客様のスキルアップにとって何が一番重要かを意識しないとね。

I塚:
な、なるほど(メモメモ)

作田:
そして、一番大事なのはこれだ!

<ポイント③お客様のビジネスに貢献しろ>

作田:
これは、講習会のコースを作るだけに留まらない話。お客様のスキルアップも大切だけど、一番重要なのは、お客様のビジネスに貢献すること!つまり我々のサービスを利用したお客様がスキルアップし、お客様の会社のビジネスに役立ててもらうことが最大の目的なんだ。

I塚:
た、確かに何のためにスキルアップするのかと言えば、お客様のビジネスのためだ。
簡単そうだけど、見落としてしまうことですね。

作田:
そして、最近感じていることなんだけど

<お客様の学習スタイルに寄り添え>

作田:
最近は、技術やサービスがどんどん生まれる。我々の教室に来て講習会を受けてもらうのが一番かもしれないけど、皆仕事が忙しくてそうもいかない。それに、講習会の中で自分が一番聞きたいところってない?

I塚:
確かにあります。2章以降の内容を勉強したくて講習会を受けた時とか、1章の内容は上の空だっけ

作田:
そこはちゃんと復習としてしっかり聞く!でも、忙しくて講習会に来れなくてこんなことができないお客様もいるのも事実。なので、自分が聞きたいところを好きなときに聞けるように「e講義動画」というものを先ず30コース作ったんだ。
そして、「e講義動画」全コースを、50名単位でいつでも利用できるようにした新しいサービスが「e講義動画ライブラリ」なんだよ。

I塚:
あ、最近発表した新サービスですね。これって講師が講習会で話している内容を収録してるんですよね。しかも、2014年度中に100コースになるとか!

作田:
その通り。講師の話というのは、講師が経験をした実話ベースのノウハウやポイントが語られているのが良いよね。そして動画だから、自分が知りたいところだけ見るということもできるよ。 それに、下の図みたいに職層に応じた使い方もあるよね。

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I塚:
人間て、ポイントを知ると急に理解が深まりますからね。そのきっかけを作るという点ではとても有効ですね。

作田:
もちろん、サービスはe講義動画ライブラリだけではないけれど、作田イチオシだよ。

I塚:
今日はためになる話をたくさん聞けました。今日は早く帰って復習しよう!じゃあ、御疲れ様でした~

作田:
え、企画の資料作りとか手伝ってくれないの・・・・?(涙)

 

最後に、みなさまへお届けする新しいコースたちです。ぜひ、ご覧ください!

 

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