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インターンシップ記事一覧

みなさん、こんにちは!富士通ラーニングメディア・グローバルビジネス推進部の東(ひがし)です。
当社では、今年の夏、アメリカからインターンシップ生を受け入れました。
今月は、この経験から得られた知見を、採用を担当した人財部と、受け入れ現場となったグローバルビジネス推進部の2つの視点から、4回にわたりお届けしてまいりました。(毎週木曜日掲載)。

最終回の今日は、前回に続き、インターンシップ生を実際に受け入れた現場サイドからの知見を、トレーナーを務めた東がお届けします。

<「待ち」のコミュニケーションは、NG! 声かけは積極的に>

私は、以前に新入社員のトレーナーを担当したことがあります。
今回インターンシップ生のトレーナーを務めるにあたり、その時の資料を見直したり、入社当時に私のトレーナーがよく私にしてくれていたことを思い出したりしました。

多くの新入社員は、業務を依頼し報告を待っているだけでは、指導する側が意図したようには動かないこともあります。
大学生であるNaomiさんも、日本人の新入社員と同じであろうと仮定しました。

そのため、業務を任せっきりにするのではなく、「困っていることはないか」「どのくらい進んでいるか」といった業務的な話や日本に来てからの出来事など、私から積極的に会話しコミュニケーションのきっかけをつくるよう心がけました。

言語は違いますが、自分がトレーナーからしてもらっていたことや、新入社員のトレーナーを務めた時と同じような対応をすることで、良好なコミュニケーションを図ることができたと感じています。

<歓迎会がきっかけで、変化したコミュニケーション>

Naomiさんが、他部署の社員と親しくなったきっかけは、歓迎会でした。
歓迎会は、最初、私たちと人財部だけの小規模で行う予定でした。
しかし、人財部から「他部署の同年代の社員にも声をかけたらどうか」というアドバイスがあり、部署を問わず、いろいろな社員に声をかけました。

その結果、英語の得手不得手に関係なく、歓迎会には他部署の社員が10人ほど加わり、積極的にコミュニケーションを図っていました。
それまでは、どうやら、Naomiさんに話しかけたくても、なかなか話すきっかけがなく、遠巻きに見ていた人も多かったようです。

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また、最初はランチの時間帯にNaomiさんが1人にならないように、周囲の若手や女性社員にランチに誘うよう頼んでいました。
しかし、歓迎会以降は、誰かしらがNaomiさんをランチに誘い出すようになりました。
歓迎会がNaomiさんと社員との距離を縮める絶好の機会となったようです。

ときには、「Naomiさんと英語が苦手な人だけが集まったランチ会」が開かれることもあったと聞いています。
英語が得意な人がいると、その人に頼ってしまうので、あえて英語が苦手な人だけが集まる機会にしたとのこと。
お好み焼き屋で電子辞書を片手にNaomiさんを囲んで、楽しい時間を過ごしたそうです。

<Naomiさんから見た「日本人に必要なもの」とは?>

Naomiさんが当社を去るにあたって開かれた最終報告会では、役員から彼女に対し、『日本人に必要なものは何か?』という質問がありました。
これに対するNaomiさんの答えは、『オープンマインド』。続けて、『自分だけが正しいわけではない。いろいろな人の意見を聞きながら、オープンマインドでかかわっていくべきだ』というものでした。

日本の一企業におけるありのままの姿を受け入れ、当社で就業体験をしたNaomiさん。
お互いにオープンマインドの気持ちがあったからこそ成り立ったのだと感じていただけに、最後に彼女自身からこの言葉が出てきたことに感動しました。
シンプルですが、学ぶことの多い強いメッセージだったと思っています。

<言葉の壁を越え、異文化コミュニケーションへ!>

Naomiさんの受け入れを振り返り、学生であるという点で、アメリカ人と日本人との間で接し方にそれほど大きな違いはない、と思いました。
コミュニケーションの手段が英語である、ということを除けば、日本の学生や新入社員を受け入れるのと同じ感覚で接すればよい、ということを感じました。

言葉の壁については、関係部署に事前に「会話が英語になる」ことを伝える、というひと手間が必要でした。
しかし、一方で、若手社員が言葉の壁を越え、Naomiさんとコミュニケーションをとろうとする積極的な姿をたくさん見ることができました。

海外へ出て行くことに対して内向きの人が多いといわれる今の若い世代であっても、外への関心を持っていて、何かのきっかけさえあれば、言葉の壁を飛び越え、異文化へ一歩踏み込んでいけるのだという手ごたえも感じた1ヶ月間でした。

4回にわたり、海外からのインターンシップ生を受け入れたことによる知見をお届けしました。いかがでしたか。
すでにインターンシップを行っている企業様や、今後ご検討なさっている企業様のご参考になれば幸いです。

※本シリーズは、今回が最終回です。ご愛読どうもありがとうございました。
11月の【いま、求められる人材】もどうぞお楽しみに。
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みなさん、こんにちは!富士通ラーニングメディア・グローバルビジネス推進部の東(ひがし)です。
当社では、今年の夏、アメリカからインターンシップ生を受け入れました。
今月は、この経験から得られた知見について、4回にわたりお届けしています(毎週木曜日掲載)。

前半の2回は、人財部の西明(さいめい)が、主にインターンシップ生受け入れの概要と、受け入れ前の手続きについてお話ししました。
今週からの後半の2回は、インターンシップ生を実際に受け入れた現場サイドでトレーナーを務めた東がお届けします。

<目標を決める ~ どのような気づきにつなげるのか?>

日系アメリカ人のNaomiさんを、インターンシップ生として受け入れることが決まった際、私たちグローバルビジネス推進部としては、「外国の方と一緒に業務を行うことは、当社のグローバル化に向けて、今までとは異なる視点が生まれるのではないか」という期待を持ちました。
また、Naomiさんに「日本は、こんな感じの国」「日本人は、こんな感じの働き方をしている」といったことを肌で感じてもらい、それを帰国後に他者へ伝えてもらうことで、日本を正しく理解する人が世界に増えるとよい、と考えました。

そこで、私たちは最初に、Naomiさんにどのようなことを経験してもらいたいかを議論しました。また、受け入れ側であるグローバルビジネス推進部の目標についても話し合いました。

その結果、以下のような目標を設定しました。
 【グローバルビジネス推進部としての目標】
  ⇒アメリカの大学・大学生の、最新事情を理解すること
 【Naomiさんに対する目標】
  ⇒業務を通じて、日本企業の仕事の進め方を理解してもらうこと

<プログラムの作成 ~ 何を経験してもらうのか?>

今回、Naomiさんが担当した主な業務内容は、以下の3つです。
・東南アジア各国の調査、レポート作成支援
・アメリカのトレーニング最新情報の調査、レポート作成
・業務内容報告(中間報告と最終報告の2回)

「東南アジア各国の調査」は、私たちがかねてから必要としていた調査です。
英語が堪能なNaomiさんが加わることで、大きな力になると考えました。

また、「アメリカのトレーニング最新情報の調査」では、何が流行しているのか、大学生の視点で調査してもらいました。
インターネットで情報収集するだけでなく、大学の先生や学生仲間などの独自のネットワークも駆使して行ってもらいました。
それぞれの業務を遂行した報告会を2回開催し、当社の幹部社員へのプレゼンテーションも実施しました。

<達成感や広い視野を持ち帰ってもらうために>

こちらは業務の一環でNaomiさんと当社の社員で作り上げた、当社の英語版コーポレートサイトです。
http://jp.fujitsu.com/group/flm/en/?banner_id=kw_148

前項で掲げた業務は、どれも大きなプロジェクトの一部です。
Naomiさんの1ヶ月という短期のインターンシップ期間では、プロジェクトの全体像をつかむことができません。
そこで、「企画から完成までの全過程に携わることができるプロジェクトで達成感を得てもらいたい」かつ「業務で私たちが必要としていることを一緒に作り上げたい」という意図から、英語版コーポレートサイト制作の業務を加えました。

この業務にNaomiさんとともに取り組んだ当社の社員からは、『普段当たり前のように使用している言葉を英訳する際、その意図をきちんと伝えることが難しかったが、お互いに納得いく解にたどり着くよう対話し合った。よい経験となった』というような声が上がっており、Naomiさんが参加したことの効果が、感じ取れる結果となりました。

後日Naomiさん本人からは、『普段は意識していなかったが英語のネイティブスピーカーとして、どのような表現をすれば相手に分かりやすく伝えられるか意識するよいきっかけになった』とコメントをいただきました。
両者にとってよい刺激となったようです。

このほかに、当社だけでなく、富士通グループ全体も知ってもらいたいという意図から、主要施設の見学や、新入社員研修への参加なども計画しました。

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見学や研修を体験したことで、グループ会社の全体像や、その中での当社の位置づけなども理解してもらえたと感じています。Naomiさんも、『富士通はパソコンを製造する会社と思っていたが、多様なビジネスをしていることがよく分かった』と言っていました。

インターンシップ生に短期間にさまざまな視点を持ち帰ってもらうためには、単なる就業体験だけでなく、達成感や仕事をする喜び、楽しさなどが実感できる体験や、自社や業界全体に対しても理解が深まるような機会を設けることが大事だと感じました。

次回は、最終回です。インターンシップ生を受け入れる職場にとって本当に必要なものとは何か、当社の考えをお伝えします。

※次回は10月25日にお届け予定です。
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みなさん、こんにちは!富士通ラーニングメディア 人財部の西明(さいめい)です。
当社では今年の夏、アメリカからインターンシップ生を受け入れました
今月は、インターンシップ期間中での出来事やトピックスについて、採用を担当した人財部と、受け入れ現場となったグローバルビジネス推進部の2つの視点から、4回にわたりお届けしています(毎週木曜日掲載)。

2回目となる今回は、インターンシップの受け入れ決定から、受け入れ当日までの準備について、前回に引き続き、人事担当の視点で具体的な内容をご紹介します。

<インターンシップ生は当社に何を期待しているのか>

受け入れ決定後にまず行ったことは、基本的なことですが、Naomiさんへの入念なヒアリングでした。
インターン生が当社に期待することと、当社から提供できるものを可能な限り近づけ、お互いが満足のいく成果につなげるためです。

また、海外から人材を受け入れる場合は、ビジネスに対する考え方や価値観、文化、風習面などが日本とは異なりますので、事前の情報収集が大事です。

たとえば、前回のブログで紹介したように、アメリカのインターンシップは「研修」ではなく、「仕事をして給与を支払う」のが一般的です。
一方、日本ではどちらかと言えば研修が主流で、日当だけ支払う会社が多いでしょう。

今回、Naomiさんにも、アメリカ流のインターンシップ、つまり「しっかり働き、それ相応の賃金を受け取りたい」という意向がありましたので、一般社員と同じ業務をするアルバイトとして雇用することになりました。
また、受け入れ期間は、仕事の成果を出せるよう1ヶ月間としました。

在米のNaomiさんとは、主にメールで連絡を取っていましたが、最終調整の際は、2回ほど電話でも話しました。
本人の期待や不安など、メールだけでは伝わらないニュアンスも感じ取る必要があると思ったからです。
不安が先行しているのではないかと心配していましたが、実際に話してみると、思ったよりもインターンをおおらかに受け止めているようで安心できました。
Naomiさんも話ができて安心したようで、やはり直接対話に勝るコミュニケーションはないと実感しました。

<日本のワークスタイルを知ってもらう、という観点から>

受け入れ準備の中で苦慮したのは、ビザや税金、取り扱いなどの検討でした。

まずビザについてですが、ご存じのとおりたくさんの種類があり、企業派遣の場合、学生の交換留学の場合など、来日の目的によって異なるビザを取得する必要があります。
最適なビザ取得のために、たびたび大使館に問い合わせなければなりませんでした。

また、税金や保険関係は、外国人の場合、居住/非居住で扱いが異なります。
法律や手続き方法については、税務署に問い合わせました。

勤務時間や賃金などの処遇面をどうするか、といったことも課題でした。
特に勤務時間については、東京の過酷な通勤ラッシュを体験したことのないNaomiさんからは、『通勤時間をラッシュ時からずらしたい』という申し出がありました。
しかし、当社社長は、『日本で働くことを理解してもらうには、日本の習慣にあわせるべきだ。特別扱いの必要はない』という考えであり、本人にも丁寧に説明し、結局は当社の定時(8:40~17:30)を勤務時間とすることで納得を得ました。

結果的には、一般社員と同様の取り扱いとしたことで、日本のワークスタイルを体感してもらうことができました。
通勤ラッシュも最初は戸惑ったようですが、徐々に慣れてきて、インターンシップ期間中に遅刻をするようなこともありませんでした。

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<意識の変化を起こすには・・・>

受け入れ準備、諸条件が整い、いよいよ、Naomiさんの初出社の日。彼女の案内役を人財部の山崎に担当させました。

私は今回のインターンシップ生の受け入れを、社内の活性化や刺激につなげたいと考えていました。
そこで、その第一歩として自分の部署から、あえて英語を使う経験の少ない山崎を、Naomiさんの案内役に指名しました。
社内の活性化や意識の変化は意図的に仕掛けていく必要があると思い、まずは自分の部署でもちょっとしたチャレンジの場を設けてみたのです。

山崎はこの日のことを、後日以下のように語っていました。
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私は英語をあまり話せませんし、とても緊張しました。
とはいえ、何も話さない訳にもいかないので、事前準備として、Naomiさんとの会話のシミュレーションをしました。
前日には、会話の内容を考え、英語での表現方法をまわりの人に教えてもらいました。

初日は、最寄り駅から当社の事業所まで彼女と一緒に出社し、彼女を連れて各フロアを案内し、関係部署へのあいさつまわりをしました。
実際に案内役としてコミュニケーションを取ることができたことは自信につながりました。
また、英語が得意な人が一緒だとその人に頼ってしまったと思いますので、「私だけ」だったことで、よい経験ができたと感じています。
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山崎はこの日以降、積極的にNaomiさんとかかわるようになりました。
このような小さなチャレンジでも意識的に積み重ねていくことが、社員のグローバル化を実現する近道ではないかと感じるに至りました。

2回にわたって海外インターンシップ生の受け入れまでのトピックスをお伝えしましたが、いかがでしたか。

次回は、現場でNaomiさんのトレーナーを務めた東(ひがし)が、実際に一緒に仕事をして感じたことなどをご紹介します。

 

※次回は10月18日にお届け予定です。
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みなさん、こんにちは!富士通ラーニングメディア・人財部の西明(さいめい)です。
当社では、今年の夏、海外の大学からインターンシップの学生を受け入れました
今月はインターンシップを通じて苦慮したことや、得られたことについて、4回にわたりご紹介します(毎週木曜日掲載)。

前半の2回は人事担当の私、西明が、後半の2回は受け入れた職場のグローバルビジネス推進部の東(ひがし)がお届けします。
これまでの人材育成、キャリアアップのための情報とは少し違った内容になりますが、どうぞ最後までお付き合いください。

初回となる今回は、インターンシップ生の紹介、インターンシップ受け入れのねらい、受け入れ部門の決め手についてご紹介します。

<インターンシップ生は、日系アメリカ人>

今回、受け入れたインターンシップ生は、アメリカの大学でコミュニケーション学を専攻しているNaomiさん(女性)です。
父親が日本人の日系ですが、見た目も言葉ぶりも一般的なアメリカ人大学生でした。
日本とのつながりは、「幼いころに日本に遊びにきたことがある」「学校の授業で2年ほど、外国語として、日本語を学んでいた」という程度のようですが、自分のルーツである日本でインターンシップをしたいという思いをもって来日されました。

【アメリカのインターンシップ事情】
アメリカでは大学3~4年生になると、夏休みを利用して自分が将来働いてみたい企業や業界のインターンシップに応募し、その仕事に自分が合っているか、仕事内容が自分の想像と合っているかなどを体験するという慣習があります。
学生のうちにインターンシップを通して複数の企業で就業体験を積み、社会に出ていくのが一般的となっているようです。

<インターンシップ生の受け入れが、社内にもたらすものとは?>

20121004__3 当社では、国内の大学からインターンシップを受け入れたことはありましたが、海外の大学生は初めてで、受け入れのノウハウもありません。
海外インターン生の受け入れは、私たち人事部門だけでなく、現場に大きな負担を強いる懸念もありました。
社内でも賛否を議論しましたが、多くの日本企業と同じく、グローバル展開を目指す当社にとって、社内のグローバル化を加速させる好機、と前向きにとらえ、受け入れを決断しました。

また、インターンシップは学生および当社(企業)の双方にとって有意義なものにする必要があります。
そのため、他部門の社員も巻き込んで議論を行い、今回のインターンシップのねらいを以下のとおりとしました。

●当社(企業)にとってのねらい
 ・インターンシップ生との交流を通して異文化理解を深める
 ・グローバル化を身近なものとして体感する
 ・若手社員の部下指導力を高める
 ・海外からの人材の採用、受け入れのノウハウを得る

●インターンシップ生にとってのねらい
 ・仕事を体験し、社会人に出会うことで、働くことをイメージする
 ・就業体験を通して社会の仕組みを理解する
 ・日本での就業体験を通して、日本企業の風土や文化を体感する

そして、次は、この目的を実現できる受け入れ先の部署を検討しました。

<受け入れ先の部署の決定! その決め手は・・・>

「インターンシップ生をどの部署で受け入れるか」は非常に悩みました。
初めての海外からの学生ですし、責任をもってお預かりするため、受け入れ先は以下の5つの視点をもとに考えました。

1)インターンシップ生が興味・関心をもって主体的に業務に取り組める環境であること
2)業務のアウトプットが目に見える形で残り、取り組んだ成果と達成感を得ることができること
3)グローバルな視点をもっている部門で、学生と相互コミュニケーションを円滑に図ることができること
4)アメリカの学生事情についての情報をもっていること
5)適切な指導、育成ができる社員(トレーナー)がいること

その結果、選んだのは「グローバルビジネス推進部」でした。
この職場は英語を使う仕事が多く、アメリカの大学の出身者もおり、そして何よりも面倒見のよい若手社員がいました。

次に私たち人財部が取り組んだのは、Naomiさんを受け入れるための準備や手続きです。
続きは次回にご紹介します。ぜひお読みください。

※次回は10月11日にお届け予定です。
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みなさん、こんにちは。富士通ラーニングメディアの五十嵐です(*^-^*)

海外企業におけるインターンシップ経験を通じての"気づき"を発信してきました本シリーズも、今回が最終回です。

前回は、プロフェッショナリティのあり方について、「当たり前のことを組織全員が妥協することなく遂行することも大切である」とお伝えしました。

今回は、プロフェッショナリティには、さらに「イノベーション(※)を生み出すこと」も必要であり、そのためにできることについて、Z社での取組みと、その後の日本での業務の経験を通じてお話します。

※イノベーションとは:それまでのモノ、仕組みなどに対して、全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出すこと。

<イノベーションが求められる背景>
企業の従業員は、日々さまざまな業務を遂行します。
その際はもちろん、各自のプロフェッショナリティを活かし、顧客にとって魅力と感じてもらえる提案、あるいは業務改善などを進めていく必要があります。

現在、世界の経済状況がめまぐるしく変化し、顧客の嗜好も速いペースで変化しています。
顧客にとって魅力的な提案や業務改善と、一言でいっても、そう簡単なことではありません。
これは日本だけではなく、海外でも同じことが言えます。

この状況に対応するためには、新しい価値を創造するために、物事の新しいとらえ方や、切り口を見出すことが必要であり、つまり、イノベーションを実現することが重要視されています。
それはZ社においても同じことでした。

<新しい価値を創造するための仕掛け~Z社の場合~>
Z社がイノベーションを生み出すために、従業員に推奨しているルールをご紹介します。

 『Z社における70/20/10のルール』
  ・時間の70%を、"メイン業務"に使う
  ・時間の20%を、"メイン業務に関係する仕事"に使う
  ・時間の10%を、"全く新しいこと"に使う

同じようなルールをGoogle社も実行していますが、
Z社は、このルールを推奨することで、全社員が一定の時間を"メイン業務以外"に目を向けるよう、推奨しているのです。

Z社の従業員は、「全く新しいことに使うための時間10%」を、自分の専門とは直接的なつながりの無いセミナーに参加したり、SNSなどコミュニティツールを活用し、社内外からの情報を獲得することなどに活用していました。

そこで獲得した情報や人脈が、意外なところで役立ったり、新たなアイデアを生むるエッセンスになっているようでした。

私は、「時間の10%を"全く新しいこと"に使う」という意識を持ち、自発的に様々なことに興味をもつことにより、自分の感性が磨かれ、「新しい価値を生み出す」ことにつながる、ということに気づきました。

そして、日本に帰国した後も、「新しいことに興味を向ける」意識を日々持つようにしました。

<日本に帰国してからの気づき>
「新しいことに興味を向ける」意識を持ちながら、業務を進めていくうちに、新たな価値を生み出すためには、もう一つ重要な要素があることに気づきました。

20111215_pc_3 帰国後、私は社内の「ある業務プロセスを改善するためのプロジェクト」に参画することになりました。

そこで私は、ITツールを効果的に活用し、従来は個別に管理されていたデータを集約することを提案しました。
さらに、学術理論を取り入れた、効果的な運用を行うためのアイデアを出しました。

それは、Z社の「時間の10%を"全く新しいこと"に使う」意識をもち、インターンシップ経験を通じて生まれたアイデアでした。

そして、そのアイデアを実現するためには、私は"社内の利用者"を"顧客"としてとらえ、「そのアイデアが顧客にとって真に価値をもたらすものなのか?」という視点をもつべきであることに気づきました。

表面化している問題だけでなく、問題に至るまでの経緯や、様々なプロセスの存在理由など、"物事の本質"を見極めない限り、顧客自身も把握していない問題点や価値までを見定めることができず、顧客の真の要望を満たすことはできません。

新たな価値を生み出すためには、発想力や斬新なアイデアを生み出す力も必要であるとともに、「物事の本質を見極める力」も重要な要素であることに気づいたのです。

「物事の本質を見極める」ためには、業務を多様な角度から着目することが必要であり、それを実行するために、Z社のルールにある「時間の20%を"メイン業務に関係する仕事"に使う」意識も忘れてはならないことなのです。

<最後に>
ビジネス上で最も重要なことは、「企業や顧客に対し、価値を生み出し提供すること」であり、そのためには、個人のプロフェッショナリティが求められます。
それは「顧客のために、妥協せず粘り強く、自分の専門性を最大限に生かして業務に取り組むこと」であり、同時に「物事の本質を見極め、新しいことに興味を持ち、関わる」ことです。
結果として、新たな価値を創造し、顧客にとって真に価値をもたらすイノベーションが実現できると考えています。

私の体験が、少しでも皆様のお役に立てていただけましたら幸いです。

みなさん、こんにちは。富士通ラーニングメディアの五十嵐です。

先週の記事にコメントをいただいた皆様、ありがとうございます!

前回に続き、海外企業へのインターンシップ経験で気づいたことをご紹介します。

前回は、「ビジネスで価値を生み出し提供するために必要な要素」について、語学を越えて重要なこととは、いかに"自分のプロフェッショナリティを発揮するか"であり、これは日本でも海外でも共通することである、とお伝えしました。

では、プロフェッショナルとは具体的にどんなことなのでしょうか。
何か卓越された特殊な能力を発揮することでしょうか?
それとも倍速で、他者よりもスピーディに仕事をこなせることなのでしょうか?

今回は、その答えに通じる、Z社におけるエピソードをご紹介します。

<Z社のミーティングのあり方>
ある日の午後、自己診断テストの企画ミーティングがありました。
メンバーは全5名で、マネジメント側が1名、ソフトウェア開発リーダーが1名、そして、私を含むテスト開発チームが3名という構成でした。

このミーティングに備え、テスト開発チームの企画発案者であるAさんは、2日前にはプレゼンテーションデータを作成し、チーム内でそのレビューを行い、同時に、どのような質問を受ける可能性があるかを、念入りにヒアリングしていました。
当日も、Aさんはミーティング開始15分前まで、資料の最終確認を行い、直前まで最善を尽くして準備をしていました。

開始5分前にミーティングルームに入ると、壁にこのようなものが貼ってありました。

20111208_mtg                  

開始時間になると同時に、ミーティングルームに在宅勤務者から電話がかかり、全員参加でミーティングを開始しました。

Aさんは、企画のコンセプトや方針に関する一連の説明の後、マネジメント側と開発部側から企画実現のための意見を求めました。

マネジメント側は、「まだ顧客要件が曖昧であり、顧客ニーズを明確にするためにさらなるヒアリング、分析が必要である。自己診断テストを活用し、顧客が何を成し遂げたいのか、という観点で、もう少し調査をするべきだ」と意見を述べました。

一方、ソフトウェア開発リーダーは、「過去の事例により、顧客が要望しているセキュリティ機能は実現できる。しかしながら、規模がかなり大きいため、ネットワークの構成には留意し、導入する必要がある。インフラ環境で必要な要件は別途メールで連絡するので、顧客がその要件をすでに満たしているかを確認してほしい」と述べました。

この内容に基づき、Aさんは、宿題の回答を次回持参することを伝え、次回打合せの日程を決め、全員で合意した後、ミーティングを定刻で終了しました。

<彼らに見たプロフェッショナリティ>
彼らは、最適な準備を行った上で、ミーティングに臨みました。
加えて、"ミーティングの心得"を当然のこととして守り、実行し、相手の立場や時間を尊重していました。

そして、ミーティングでは、テスト開発側、マネジメント側、ソフトウェア開発側が、自分たちのプロフェッショナルとしての立場で、実現可能な部分と、検討しなければならない部分を明確に説明していた点が、非常に印象的でした。

これらのことは、決して特別なことではなく、当然実施すべきことのように思えるかもしれませんが、彼らは一人ひとりが当然のこととして実践し、かつ組織全体で取り組んでいました。私はその徹底ぶりに圧倒され、彼らのプロフェッショナリティの高さを実感したのです。

誰にも真似できないような、卓越した特殊能力を発揮するということも、一つのプロフェッショナリティかもしれません。しかし、当たり前のことを組織の全員が妥協することなく遂行することが、企業の価値を高めることにつながります。
これも大事なプロフェッショナリティのあり方なのだ、と気づかされたのです。

こんにちは!富士通ラーニングメディア・コンテンツ第一部、五十嵐と申します(^^*)

私は普段、研修の企画・設計を担当しているのですが、先般、イギリスの某グローバル企業・Z社で、半年間のインターンシップを経験してきました。

日本とイギリスでは、もちろん、文化背景や言葉、習慣の違いがありますが、「ビジネスにおいて価値を生み出し提供するために必要な要素は同じである」ということを、多く体験することができました。

今月は、この「ビジネスで価値を生み出し提供するために必要な要素」について、海外インターンシップ経験の中で気づき、学んだことを3回に渡り、ご紹介します。

<並々ならぬ緊張感>
さて、インターンシップ先となったZ社は、大学などの教育機関や企業が実施する、試験問題を管理するシステムを開発・提供している企業です。
私はそこで、半年間、テスト問題の開発や、評価手法の調査を担当していました。

インターンシップを開始して、数か月が経ち、イギリスでの生活も慣れてきた頃でしょうか。
Z社の仕事の進め方について、次の特徴が見えてきました。

・組織の方針が短期間で変化するため、組織体制や上司も短いサイクルで変わっていくが、部下として適応している
・自分の専門性を自覚した発言を積極的に行い、発言には責任を持っている
・業務(ミーティング、担当作業など)の時間管理を確実に行っている
従業員の誰もが常に緊張感を持ちつつ、業務を遂行しているのを目の当りにしました。

7_3 上記した事柄は、文章で書くと当然のことと思われるかもしれませんが、Z社の社員は「企業や顧客に、価値を生み出し提供する」ことを、日々シビアに求められている環境の中で、その価値提供に向けて、一人ひとりが圧倒的なパワーと実践力をもって仕事に取り組んでいたのです。


<語学を越える重要なこと>

私はインターンシップへと赴く前、海外の企業で仕事を進めていくために最も重要なことは、何よりも英語を使いこなす力だろう、と考えていました。
流暢に話すことができてこそ、仕事をうまく進めていくことができるのだろうと考えていたのです。

結果として、それはもちろん大事な要素ではあったのですが、グローバルな環境で働くためには、そのもう一歩先に最も大切なことがあるのだと、後に知ることとなりました。

インターンシップを開始し、数か月経ったある日の昼休み、Z社の従業員である、イギリス人とインド人の同僚と、テレビのニュース番組を見ながらランチを食べていた時のことです。
ニュース番組のレポーターがスコットランド人だったのですが、彼の用いるアクセントが、イングランドのものとは違うことから、自然と「海外での職場における英語の活用度」についての話題になりました。

インドでは、地域により様々な言語を活用していますが、ビジネスでの会話は基本的に英語を使用します。
インド人の同僚の話によると、インドの中でも、英語スキルの差により深い会話ができず、表面的になってしまうことがあるそうです。意思疎通の面で、意外と苦労するものである、とのことでした。

そう言う彼女も、決して英語がネイティブ並みに流暢ではなく、本人もそれを非常によく認識していました。
したがって彼女は、その英語力をカバーするために、自分で英語の書籍を日頃から読む努力をするとともに、積極的にZ社の従業員とコミュニケーションをとっていました。

また、分からないところは進んで同僚に教えてもらい、意思疎通できるまで、とことん話し合うように心がけていました。
それでも言葉でうまく表せないときは、コンピューターのディスプレイを使ったり、図を描くなどあらゆるツールを活用し、実践していました。

私が語学において苦労を感じていたのと同じように、彼女も多様な言語やアクセントが存在する中で、仕事を進めていく大変さを感じていることがわかりました。
そして、彼女はそれを克服するため、日々努力を重ねていたのです。

しかし、それ以上に印象的だったのは、あらゆる手段で意思や情報を伝えようとする彼女に対し、Z社の他の従業員も、それを「当然のことのように受け入れ、対応していた」ことです。

普段からZ社の従業員は、英語圏以外の顧客からの問い合わせに対してメールでサポートする場合でも、翻訳ソフトを活用し、なんとしてでも意思疎通をし、顧客の要望に応えていこうとする、真摯な姿が見られました。

多国籍の人が多く働いている職場であり、全員が英語に対しネイティブ並みに流暢ではない環境の中で、言語によるコミュニケーションがスムーズにいかないことは承知の上で、それを克服するために誰もがどうすべきかを考え、行動していたのです。

これは、お互いがプロフェショナルとして尊重し合うとともに、「企業と顧客に価値を生み出し提供すること」に対し、全員が共通認識を持っているからこそ実現できることではないか、と思うのです。

意思疎通のために、語学はもちろん大事ですが、あくまで言語は"ツール"であり、ビジネス上で最も重要なことは、当然ながら「企業や顧客に対し、価値を生み出し提供できること」なのです。
そのためには、個人のプロフェッショナリティが最も求められる重要な要素であるということを学びました。

次回も、引き続きインターンシップ体験から「ビジネスで価値を生み出し提供するために必要な要素」について、お届けします!ぜひご覧ください!

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