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【いま、求められる人材】日本より進んでいる?韓国のeラーニング最新動向★学びにコミュニティを活用する ~楽しく継続して学ぶために~

[2012年12月20日]

みなさん、こんにちは!富士通ラーニングメディア・中部ソリューション部の太田です。
中部地区の研修全般(集合およびeラーニング)の企画から運営までを担当しています。

私は、2012年9月に韓国を訪問しました。目的は以下の2つです。
1.ソウルで開催されたe-Learning Korea 2012:Expoへの参加
2.韓国の企業や学校現場におけるeラーニング活用事例の視察

今回の訪問を通して、韓国におけるeラーニングへの取り組みやデジタル教材の使われ方などを、実際に目で見て肌で感じてきました。

今月は、この視察の報告として、韓国のeラーニングの最新動向、活用事例など4回にわたりお届けしてきました(毎週木曜日掲載)。
最終回となる今回は、社会人向けの教育コンテンツを開発している企業Tekvilleの事例と、今回の韓国視察を通してのまとめについてお話しします。

<会員数30万人。最大手の教育企業Tekville>

Tekvilleは企業のビジネスパーソンや、学校教育に携わる教師を対象としたeラーニングを開発・提供している教育系の企業です。

韓国の教師は約42万人で、そのうち約30万人がTekvilleの会員です。
教師を対象としたコンテンツは、約140。
各教科に関するものや、授業設計、クラス運営、生徒指導、校内暴力やゲーム中毒といった子どもをとりまく社会問題への対処法など、幅広い内容が提供されています。

<コミュニティでの"学び"を重視>

Tekvilleの特徴は、「コミュニティを活用した学び」です。
本特集の第2回でご紹介した「韓国の地理を学習できる教師向けのコンテンツ」に付随するコミュニティでは、受講者が自分の住む地域の名所の写真や解説などを投稿し、コミュニティの参加者同士で投稿したコンテンツに対して追加情報や意見、感想などを書き込めるようになっていました。20121206_3

このコミュニティの存在は、以下のような効果を生んでいます。
・あらかじめ用意されているコンテンツ(韓国各地の名所)について、さらなる情報が得られる
・あらかじめ用意されているコンテンツでは扱っていない新たな名所についての情報が得られる

つまり、受講者がコミュニティに参加することで、コンテンツが充実していくだけでなく新たな学びをもたらす仕組みになっているのです。

また、チューターは学習者に対して「自己紹介をお願いします」「感想を書いてください」などと声をかけ、コミュニティが盛り上がるように、積極的に呼び掛ける工夫をしています。
そのために、コミュニケーションを活性化させたチューター役の社員を表彰する制度があり、受講者だけでなくスタッフのモチベーションアップを促進していたことも印象的でした。

<韓国視察のまとめ~身近な取り組みへのヒントに>

以下に、今回の韓国視察を通しての、当社での気づきをまとめます。

1.韓国の学習コンテンツは、子どもはもちろん、社会人向けにもアニメーションやゲームなどを積極的に取り入れていました。korea43.jpg

また、3Dや拡張現実などの技術の活用も進んでいます。
当社としては、日本と韓国の文化的な違いや、アニメーションやゲーミフィケーションと日本企業や日本のビジネスパーソンとの親和性に配慮しながら、最適な形で取り入れることを検討したいと考えています。

2.韓国では、学びにおけるコミュニティの活用を重視していました。
時間、場所の制約がなく活用できるSNSなどのコミュニティは、学習者がお互いに刺激し合うことで、新たな気づきをもたらします。
当社もコミュニティのメリットは以前から注目し、いくつかの研修コースで取り入れ始めています。
同様の視点をもった企業が韓国にあることに心強さを感じました。

3.上記の1、2の活用を効果的に取り入れ、楽しみながら継続して学ぶためのデザインの重要性に気づかされました。

当社では、学びのスタイルとして、「フロネシスラーニング」という考え方を提唱しています。
これは、個人が学んだことを互いに教え合い、ともに成長することが、組織の成長につながっていく、という考え方です。
韓国でも同じような考え方のもと、eラーニングと、それに付随するコミュニティを展開していました。

4回にわたり、韓国の企業や教育の現場の最新動向を通じ、当社の気づきをお伝えしました。
充実したコンテンツ内容や楽しく継続して学ぶための運営におけるポイントなど、みなさんが
・教育ベンダーへeラーニングなどを活用した人材育成を委託するとき
・自社で研修や人材育成プログラムを開発するとき

の参考になれば幸いです。

※本シリーズは、今回で最終回です。
ご愛読ありがとうございました。
1月の【いま、求められる人材】もどうぞお楽しみに。
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