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【いま、求められる人材】韓国視察から学んだ、人材育成のヒント★e-Learning Korea 2012:Expoへ行ってきました

[2012年11月29日]

みなさん、こんにちは!富士通ラーニングメディア・中部ソリューション部の太田です
中部地区の研修全般(集合およびeラーニング)の企画から運営までを担当しています。

私は、2012年9月に韓国を訪問しました。
目的は以下の2つです。
1.ソウルで開催されたe-Learning Korea 2012:Expoへの参加
2.韓国の企業や学校現場におけるeラーニング活用事例の視察

今回の訪問を通して、韓国におけるeラーニングへの取り組みやデジタル教材の使われ方などを、実際に目で見て肌で感じてきました。

この視察の報告として、韓国のeラーニングの最新動向、活用事例などを4回にわたりお届けします(毎週木曜日掲載)。
みなさんの人材育成のヒントにしていただければ幸いです。
1回目となる今回はe-Learning Korea 2012:Expoと訪問先の概要についてお話しします。Korea1

<高まるスマートラーニングへの関心>

今回で7回目となるe-Learning Korea 2012:Expo は9月12日から14日の3日間開催されました。
このExpo の主催は、教育政策を担当する教育科学技術部、コンテンツ産業政策を担当する文化体育観光部、eラーニング産業政策を担当する知識経済部の各機関です。
韓国では国を挙げて教育とICTの融合(スマートラーニング)を支援しています。

東南アジアで最大規模の展示会の1つである、このExpoには、13ヵ国から100社程度の企業が出展していました。
昨年の来場者は2万3,000人あまり、今年も昨年と同程度の人出だということです。

当社のような企業からの参観者のほかに、教育現場からも多く来場していました。
教育現場からは、管理職よりも、現場で生徒に教えている教師が多かったそうです。
韓国では、2014年から小学校・中学校で、2015年から高校で、デジタル教科書が全面的に導入される予定です。
そのため、現場教師のデジタル教材への関心が高まっていることを感じました。

<e-Learning Korea 2012:Expoのテーマは、『Smart』>

e-Learning Korea 2012:Expoのコンセプトは、「Smart Learning. Smart Future!」。
会場のブースには、さまざまなタイプのコンテンツとそれらを閲覧するためのハードウェアが数多く展示されていました。
コンテンツは、スマートフォンで学べるもの、ゲーム感覚で学習できるように設計されたもの、3Dや拡張現実(AR)※の技術を駆使したものなど、さまざまなタイプがありました。
(※拡張現実:現実に起きていることにコンピュータが作り出した情報を加え、補足的な情報を提供する技術。実装例として、現実に見えているものに関連する情報をディスプレイに表示することができる「眼鏡型のディスプレイ」などがある)

学校教育用に開発された電子黒板・電子教卓などの展示も多数あり、生徒だけでなく教師を支援するハードやコンテンツが充実しているという印象を持ちました。

面白いと感じたのは、江原道(ソウルから北へ3時間の都市)にある小学校の教室をそのまま再現した「スマート教室」と呼ばれる展示です。
そこでは、ブースに展示されている電子黒板や教卓、デジタル教科書などを駆使した模擬授業が行われていました。Korea2
授業内容は、「拡張現実」の技術を使い、化石を掘り出し、その種類などを調べる、というもの。
塾が遠かったり、他の学校との交流が困難だったりする過疎地の子どもたちに対して、スマートラーニングが平等な教育機会を与えるという事例でした。

また、家庭学習支援について紹介していた「サイバー家庭学習」という展示では、家庭でインターネットを活用して教科書の内容を復習する方法を実演していました。
この展示には、学習者1人1人の利用状況にあわせアドバイスできる仕組みや、アバターなどを使うことで学習者が楽しく学べる工夫があり、学校と家庭をつなぐトータルな学びを紹介していました。

<韓国のスマートラーニングの活用状況は?>

e-Learning Korea 2012:Expoに参加後に訪問した企業や学校を簡単にご紹介します。

●ソクジョン中学校(所在地:仁川市)
デジタル教科書の研究校に指定されている学校です。
教師が自ら、授業のための機材や教材を選定し、ITを授業にどのように取り入れるかを研究・実践していました。生徒たちも新しい教え方の授業を楽しんでいるようでした。
私たちがこの学校で見学した1年生の英語の授業は、従来の英語の授業とは趣の異なる授業でした。
教師が一方的に英語の知識を教えるのではなく、生徒同士がお互いに学びあいながら、英語の知識をどのように活かしていくか、という点に配慮された授業が展開されていました。

●JLS(所在地:ソウル江南)
小中学生向け英語塾、最大手。
オンライン学習で使う英単語アプリケーションの開発も手掛けています。
塾の教室はごく一般的でしたが、塾だけでなく、家庭でも楽しみながら学ぶことで、授業と自己学習の連携が可能となり、相乗効果を生み出していました。
家庭でオンライン学習に取り組みたくなるコンテンツが充実しており、2012年に韓国教育企業大賞を受賞。
自社開発の英語学習アプリケーションは、韓国キャリア3社から最優秀賞に選出されています。

●Tekville(所在地:ソウル江南)
企業や、教師を対象としたeラーニングを開発・提供している教育系の企業です。
教育分野では韓国の教師42万人中約30万人が登録しているeラーニングサイトを運営しています。
教師向けのコンテンツとしては、教科の内容や授業設計方法から、校内暴力やゲーム中毒など昨今の社会的な課題に対する生活指導まで幅広く提供をしています。
また、受講者(教師)からの質問や問い合わせなどに対して24時間以内に回答するなど、受講者を手厚く支援しているところも印象的でした。

今回は訪問先で見学した内容の概要をお伝えしましたが、ソクジョン中学校、JLS、Tekvilleの取り組みには、私たちが人材育成の観点からヒントになり得る要素がたくさんありました。
詳細は次回からご紹介しますので、お楽しみに!

※次回は12月6日にお届け予定です。
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