コラム
プログラミングのオリンピック「WRO ハンガリー国際大会2019」 Part 2

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2020年1月20日(月)

世界のレベルってどのくらい?大会入賞作品を紹介!

日本では2020年から小学校でのプログラミング学習が必須となりました。プログラミング学習は各国の教育機関で導入されつつあり、世界的にも話題となっています。そんなプログラミング教育ですが、昨年の11月8日~10日、ハンガリーで世界中の小・中・高校生がロボットプログラミング技術を競う「WROハンガリー国際大会2019」が開催されるとの情報を聞き現地調査に行ってきました!

プログラミングのオリンピック「WRO ハンガリー国際大会2019」 写真01

今年の開会式の様子。
オリンピックで使われた会場で行われました。。!

WROについて詳しい説明はこちら

世界のプログラミングキッズ 受賞作品紹介!

今回はWROハンガリー国際大会2019の中でもオープンカテゴリー小学生部門で2位を獲得した、ギリシャチームに直撃インタビューしました!
オープンカテゴリーとは、プログラミングスキルだけでなく、プレゼンテーションスキルやアイデアが問われる部門です。毎年社会課題に関するテーマが出され、出場チームは各々が考えるテーマへの解決策をロボットプログラミングとプレゼンテーションを通してアピールします。今年のテーマは「スマートシティ」でした。
世界大会で2位をとったギリシャチームはどんな作品で、解決策を考えてきたのでしょうか、、?

プログラミングのオリンピック「WRO ハンガリー国際大会2019」 写真05

 

写真:前島

前島:

ずばり、どんな作品を考えましたか?

写真:ギリシャチーム

ギリシャチーム:

私たち Infinite Code チームが考えたのは、子どものためのスマート医療システムです。

具体的にはスマート枕、クマのぬいぐるみのアレックス、スマート椅子、ウェアラブル端末などを開発しました!

写真:前島

前島:

ほうほう。スマートシティというテーマを、さらに子どもの医療というテーマに絞ったんですね。

なぜこのような医療システムを考えたのでしょうか?

写真:ギリシャチーム

ギリシャチーム:

入院中の子どもがより安心して過ごせないか?という想いから、開発しました!実は、病院内の多くの要因が入院中の子供の心理や行動に影響を与える可能性があると、ある研究調査で言われているんです。ぼくたちは子どもが病院で安心して過ごせることを願っています。

写真:前島

前島:

素敵な着眼点ですね。気になる技術面ですが、今回開発したスマート枕、アレックス、スマート椅子、ウェアラブル端末について仕組みや機能をおしえていただけますか?

写真:ギリシャチーム

ギリシャチーム:
例えばクマのぬいぐるみのアレックス。彼は治療の中で重要な役割を果たしてくれます。癒しロボットとして子どもに安心感を与えたり、治療のときにずっとそばにいてくれる、友人になってくれるんです。さらに、実はすごく賢くて、子どもの状況を常に把握してくれます。子どもが高温や低体温症のとき、激しい感情的興奮を持っていたときなど子供の身体機能が危険にさらされている場合に、医師に直接通知する機能や患者の情報と環境のデータをWebサーバー上に格納する機能があります。ちなみにこのサーバーは、他のデバイスなどとも連携していてデータを一元管理するようになっています。

プログラミングのオリンピック「WRO ハンガリー国際大会2019」 写真02
プログラミングのオリンピック「WRO ハンガリー国際大会2019」 写真03
写真:前島

前島:
す、すごい、、単純にひとつのロボットにプログラミングをするだけでも難しいですが、複数のセンサーやロボットにプログラミングして、複数の機器を連携させているんですね。

例えばクマのぬいぐるみには子供の表情を認識するカメラセンサーや、体温を把握するセンサー、micro:bitなどの小型コンピューターが付いていますね。クマのぬいぐるみだけでも動きますが、ぬいぐるみから得た情報は医者のブレスレットにあるmicro:bitに飛ぶようになっている。
1つのロボットだけでなく、一連の医療システムを構築しているんですね。。
スマート枕やアレックスなどアイデアはかわいいけどアイデアを実現するためにIoT、クラウド、ネットワーク、プログラミング、ロボット構築の知識の習得、医療分野に関する調査もされているとは驚きました!

コーチのパブリナさんにもお話を伺いました

写真:前島

前島:
高度な技術と知識、プレゼンテーションに驚きを隠せないのですが、今回どれくらい時間をかけて準備をされましたか?

写真:パブリナさん

パブリナさん:
去年の6月以前から始めて、だいたい1週間に2回集まって準備をしてきました。

写真:前島

前島:

今回の大会出場を通して生徒たちに何か変化はありましたか?

写真:パブリナさん

パブリナさん:

変化があったと、強く感じています。プログラミング技術はもちろんですが自発的に考えて動くようになりました。

写真:前島

前島:

プログラミング技術だけでなく、物事に取り組む姿勢まで変化があったんですね。

ちなみに、今回の作品を作る過程で困難な点はありましたか?

写真:パブリナさん

パブリナさん:
スマートシティというテーマについての解決策を深掘りするところと、解決策を実際にロボットに落とし込むところが大変でした。例えば、私たちのチームは医療ロボットを開発したのですが、どのコントローラーやセンサーを組み合わせてプログラミングすればより良い医療ロボットになるのか悩みました。
困難に対して、プログラミングに関する知識だけでなく、医療や心理学など、これまで学んだ経験のない分野の学習を深めるなどの対策をしました。

写真:前島

前島:

なるほど、生徒と一緒に先生たちもプログラミングを通して多くの知識を身に着けたのですね。

コーチというとなんでも最初から知っていなければいけない印象がありましたが、大切なのは一緒に頑張るという姿勢やモチベーションなのかもしれませんね。

世界のプログラミングキッズを取材して

世界のプログラミングキッズを取材して感じたことは、単にプログラムの書きかたを覚えるのではなく、まずは実社会の課題に共感したり、自分ゴトとして関心を抱いたりするマインドが大切だということ。ギリシャチームからは、IT システムを通して入院中の子どもがより安心して過ごせるようにしたい、という想いを強く感じました。

そして、そのうえで網羅的にシステムやしくみを考えていく論理的思考や、やりぬく力といった汎用性の高いスキルを
トライ&エラーで培うようです。

とはいえ、社会課題への共感や関心って、意外と大人でも持ちにくいのでは?とも思いますが、ギリシャチームがロボットプログラミングを始めた理由は「ロボットを動かすことや思い描いたことが形になることが楽しいから」だったそうで、やりたいことがあると他のスキルも身についていくのでしょうね。

取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

EV3を使ったロボットプログラミングスクール

EV3を学べるスクールは日本国内にもたくさんあります、その1つであるF@IT Kids Clubは、全国約40校あるスクールです。「将来のICTリーダーを育成する」をモットーにEV3を使ったロボットプログラミングコースやビジュアルプログラミングコース(スクラッチ)やテキストプログラミングコース(python)を展開しています。

ロボットプログラミングコースは、初学者向けにプログラミングや、ロボットの設計を体験するコースや、WROなどのロボットプログラミング大会にチャレンジする専用のコースなどが用意されています。

体験会情報

ロボットプログラミングを体験してみませんか? どなたでも無料でご参加できます。

場所 品川駅徒歩8分
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https://www.knowledgewing.com/oc/fkids/shinagawa/

※その他全国で体験会を実施しています。

F@it Kids Club サイト : http://www.knowledgewing.com/oc/fkids