コラム
潜入レポート
アートによる究極の癒し!?新春"描"き初め大会潜入レポ(前編)

ヨンブンノサンとCO☆PITのコラボレーションイベント「新春“描”き初め大会」を1月23日に開催しました。今回はCO☆PITに携わり始めたばかりの泉が、参加者の目線で当日の様子をお伝えします。
名画の“つづき”を描くアートブック「ヨンブンノサン」
「ヨンブンノサン」は、名画に空けられた空白部分を色鉛筆で埋めていくぬりえです。紙の約4分の3が名画で埋まっていることから、その名が付きました。1から絵を描くより気軽に取り組め、空白部分を自由に想像して描くことができます。

イベントは、ヨンブンノサン代表の丸山琴さん(以下丸山さん)、スタートアップ支援を手掛けるGOB-Incubation Partners株式会社代表の櫻井亮さん(以下櫻井さん)、弊社城能の小気味よい掛け合いで進行していきます。
「世の中を肯定で溢れさせたい」×「NEOリーマンをつくりたい」――クロスする思いが生んだコラボレーション
導入では、今回のイベントに対する思いが語られます。
普段は子ども向けにワークショップを開催している丸山さん。子どもたちの笑顔見たさに今の仕事をしているそうです。
丸山さん:不思議と、どの子も真剣に“ヨンブンノサン”に取り組んでくれます。描いた絵は、どんな絵でも必ず良い所を見つけて、肯定します。絵を肯定することで、描いた人自身を肯定したい。悲しいことが多い世の中を、肯定で溢れさせたいんです。
一方城能は、大人が常識を脱ぎ捨て「こどもごころ」を思い出しチャレンジできる空間をコンセプトに、CO☆PITを設立しました。
城能:品川駅のコンコースを見ると、暗い顔で歩いているサラリーマンが大勢います。そういう人たちを変えていきたい。自分らしく新しい一歩を踏み出せる“NEOリーマン”を増やしていきたい。

正解も不正解もなく、互いを肯定しあう世界をつくりたい。自分らしく、新しい一歩を踏み出す人を増やしたい。――“個”を肯定したいという共通の思いが、今回のコラボレーションを生んだようです。
(右の画像はCO☆PITのワーク参加者や弊社社員が描いた“NEOリーマン”のイメージ。各自様々な“NEOリーマン”を目指します)
ヨンブンノサン、開始!
いよいよ「ヨンブンノサン」の開始です!遊び心に溢れたCO☆PITの雰囲気が、参加者の気分を盛り立てます。参加者の手元には、A5サイズの名画3枚と36色入りの色鉛筆が置かれています。1枚描けたら、描いたものを各テーブルで共有します。すると、同じ名画を選んでも、人によって描き方が驚くほど違うことに気づきます。名画の色味に合わせて描く人、沢山の色を使って描く人、模様を描く人、花を描く人、キャラクターを描く人、線で描く人、丁寧に全ての空白を埋める人・・・同じものを見ても、人によって全く違う発想をしていることが分かります。「センスいい!」「おもしろ~」「これなに描いたの?」「え!どうやってこんな発想したの!?」――CO☆PITに驚きや感嘆の声、笑い声が飛び交います。

肯定は明日への活力になる
丸山さん自身も、積極的にワークに参加していきます。
丸山さん:ぜひ、私にも描いた絵を見せてください。人が描いた絵を見るのが大好きなんです。どんな絵でも、絶対に肯定します!
恥ずかしながら泉も丸山さんに絵を見てもらいました。日頃絵を描かない多くの大人にとって、自分が描いた絵を真剣に見られることは、なんとなく気恥ずかしいものではないでしょうか。まるで自分自身が見られているようで、嬉しいような、恥ずかしいような、見透かされそうで不安なような、なんとも言えない気持ちになります。そう、不思議なことに、自分が描いた絵を見られることは、自分自身を見られることに近いような感覚になるのです。
そして丸山さん自身も、絵から描き手がどんな人なのか感じとります。そして、褒めます。必ず、褒めてくれます。
丸山さん:人が描いた絵を見るときは、描いた人がどこに一番心を込めたのか、がんばったのかを見るようにしています。タッチなのか、色使いなのか・・・。人に何かをしてもらった時も同じです。書類仕事一つとっても、やってくれた人が心を込めてがんばった所を見つけて肯定すれば、その人が次に同じ仕事をする時の活力になるかもしれません。
自分が描いた絵を褒めて、肯定してもらうことで、なんだか自分自身を肯定してもらえた気持ちになります。どんな絵でも、引いては、どんな自分でも褒めてもらえる。笑顔で「すごい!」と言ってもらえる・・・あれ?これって何かに似ていませんか?気づきましたでしょうか?・・・そう、「おばあちゃん」です。何をしても褒めて、受け止めてくれる絶対的存在にして究極の癒し、肯定の塊、「おばあちゃん」に似ているのです。まさか年下の丸山さんに「おばあちゃん」を感じるとは思いもしませんでした。(え、私だけ?)

泉が丸山さんからもらったフィードバックは、「大胆な発想をとても繊細なタッチで描いている。大胆な発想を人に丁寧に説明しようとするなど、相反するものを融合していける人」というもの。素敵な人過ぎて、中々のハードルを感じます。今後そんな人になれるかは分かりませんが、「なんかCO☆PITって存在が分かりづらいっていうか、敷居が高いんだよな〜...もっと普通の人が気軽に来やすい空間にできないかな〜」なんて思っていた今日この頃(城能さんスミマセン)。なんだかドキッとするフィードバックでした。
執筆者プロフィール

泉 朝恵
2019年1月に営業部隊からCO☆PITを手掛けた共創人材育成サービス部に異動。文化の違いに慄きながら、己の武器を模索中です。