新着情報

「プログラミング SUMMER QUEST 2019」 開催レポート - 4/4Column

コラム2019/09/25

参加した子どもたちと保護者の皆様のご感想

今回のイベントに参加した子どもたちと保護者の皆様にお話を伺いました。

 

プログラミング SUMMER QUEST 2019 写真37

最初に感想を聞いたのは、ふくしまゆうさん(小6)。ゆうさんは「将来はエンジニアになって、ロボットのプログラミングをしたい」そう。今回の講座ではプログラミングはもちろん、友達同士の話し合いもとても楽しかったと話してくれました。お母さんは「プログラミングに至るまでの話し合いが、成長につながったのではないかなと感じます。デザイン思考を学べたことはとてもよかったです」と笑顔を見せていました。

プログラミング SUMMER QUEST 2019 写真38

次にお話を聞いたのは、ふじいかなめくん(小4)。お父さんは「様子を見ていたら、半分頭入っていない表情をしていたので、最初は正直『ちょっと早かったかな?』と思ったんです。でも、自分で質問したりしながら話の内容を理解しているのが見えて、安心しました」とのこと。かなめくんは「初めて聞く言葉だったり、全然知らない言葉だったりしたから、最初はあんまり頭に入っていなかった。でも友達が具体的に説明してくれて、よくわかった」と話してくれました。

最後にお話を伺ったのは、ご兄弟で参加してくれたさえぐさりょうたくん(中1)とかなたくん(小4)。プログラミングを使う仕事に興味があるわけではないけれど、ロボットを動かすパートは特に楽しめたそう。「またこのような講座があったら参加してみたい?」と聞くと、「はい!」と答えてくれました。お母さんからは「学年が違うのにみんなが対等に意見を出し合っていたのが良かったんじゃないかと思います」とコメントをいただきました。兄弟でのまたのご参加、お待ちしています!

プログラミング SUMMER QUEST 2019 写真39
プログラミング SUMMER QUEST 2019 写真40

コーチより一言

3日間子どもたちと一緒に奮闘したコーチにも感想を聞いてみましょう。トップバッターは、グローバルな人材育成経験が豊富なさちこ。「学校教育では、『数学は数学』『社会は社会』というように、科目ごとに知識が切り離されてしまいがちですが、サマークエストは、様々な科目の知識を繋げることを学べる良い機会になったのではないかと思います」。自分の持っている知識を課題解決に繋げられる人になってほしい、と子どもたちへの思いを語りました。

 

F@IT Kids Clubの企画開発に携わるりさちは、子どもたちが好奇心をもって取り組んでいることに感銘を受けたそう。「今後生きていく上で、一生懸命になれる部分が仕事にあるかどうかは非常に大切。今日関わった子たちはきっと将来、楽しみながら働いていけるのではないかと思う」と話しました。

プログラミング SUMMER QUEST 2019 写真41
プログラミング SUMMER QUEST 2019 写真42

社会貢献活動の経験が豊富なまさみは、担当したチームが最優秀賞を受賞。「私は何もしていないんです。子どもたちが好奇心旺盛にとにかく調べて、考え抜きました。私は『それってなんで?』と聞くことで考えを深掘りするのを手伝ったり、相手に伝わりやすい言葉選びをサポートしただけです」。

現役ロボコンコーチでロボットプログラミングのプロフェッショナルのおくぢは、「自分たちの力で全部やり遂げたことは、彼らにとって成功体験として残っていると思う。元気に自立してほしいですね」とやりきった表情で語りました。

プログラミング SUMMER QUEST 2019 写真43
プログラミング SUMMER QUEST 2019 写真44

最後は、この講座を企画した大木コーチ。「みんな本当によく頑張ったと思う。素晴らしいアウトプットを出してくれました」と感慨深げです。デザイン思考とプログラミングを組み合わせたこの講座を企画したきっかけは何だったのでしょうか?

プログラミング SUMMER QUEST 2019 写真45

「昨年WROというロボットプログラミングの世界大会に国際審査員として参加しました。そのときに、世界の子どもたちと日本の子どもたちの違いを感じたのです。その違いは、プログラミング技術の"手前"にあたる考え方の部分です。本来重要なのは、そのプログラムにした理由や目的を、実際に事実を観察したり調査したりすることで見出しているかという点です。この「理由や目的」を見出す考え方を身に付けるために、今ビジネスの世界でも注目されているデザイン思考を学ぶのが良い、と思ったわけです」

実際に今回の講座で、子どもたちはデザイン思考を実践できていた。「大人も子どもも関係ない。デザイン思考はやるかやらないか」と感じたそう。

「一昔前は、プログラミングの技術はIT企業にのみ求められるものでした。しかし今は業種業界を問わず、多くの企業が学ぼうとしています。さらに2020年からは小学校でプログラミング教育が必修化されます。プログラミングは今後、子どもから大人まで全ての人に必要なものになってくるでしょう。そこで大事になってくるのが、プログラミングを学ぶ目的や、どう使っていくのかという点です。プログラミングは、社会課題の解決や世の中を豊かにするための手段にすぎません。プログラミング技術とともに、その目的や利用シーン、活用方法を絡めて子どもたちに伝えていくことが重要です。その部分では我々のような企業側が今後もリードしていく必要があると考えています」

 

デザインとプログラミングで社会課題の解決に挑んだ「プログラミング SUMMER QUEST 2019」は、無事に3日間の日程を終えました。F@IT Kids Clubでは今後も、次世代のビジネスリーダー、ICTリーダーを担う人材の育成を目指し、子どもたちが大きく成長してくれるプログラムを提供していきます。

一覧に戻る