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大学入試に有利!?プログラミング教育の必要性と身につく能力Column

コラム2020/06/05

小学校のプログラミング教育必修化にともない、子どもをプログラミング教室に通わせたり、子ども用のパソコンを購入したりと、準備を進める親御さんが増えています。しかし、プログラミングが子どもの教育にどう役立つのか、プログラミング教育によってどのような能力やスキルが養われるのか分からない親御さんも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、プログラミング教育の必要性や身につく能力、大学入試に有利なわけについてわかりやすく解説します。

目次
大学入試にプログラミングの科目が追加されるってホント?
プログラミングを学ぶことで身につく能力とは?
プログラミングを学ぶことはなぜ受験に有利なのか?
まとめ

大学入試にプログラミングの科目が追加されるってホント?

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大学入試は、センター試験が廃止され、2020年からは新しいテストとして「大学入学共通テスト」が導入されます。この大学入学共通テストでの変更点として、2024年以降からは従来のセンター試験で問われた知識と技能に「思考力」「判断力」「表現力」が加わり、プログラミングなどを扱う科目が追加される可能性があります。
「情報Ⅰ」は、2022年度より新しい学習指導要領のもと導入される高校の共通必修科目です。文部科学省のWebサイトによると、「情報Ⅰ」には①情報社会の問題解決、②コミュニケーションと情報デザイン、③コンピュータとプログラミング、④情報通信ネットワークとデータの活用という4項目が設定され、プログラミングと情報セキュリティ、そして情報リテラシーについて学ぶ内容となっています。
一部の国立大学や有名私立大学の入試科目にはすでに「情報」科目が置かれており、「知識編重型の入試」から「論理的な思考力や判断力を問う入試」への移行が始まっています。また政府は2025年度の大学入学共通テストにおいて、「情報Ⅰ」のCBT方式の試験実施を目指しています。

参照元:高等学校情報化「情報Ⅰ」教員研究用教材|文部科学省
https://www.mext.go.jp/content/20200313-mxt_jogai01-100013300_1.pdf
参照元:大規模CBTシステム構築への課題とその解決策|文部科学省
https://www.mext.go.jp/content/1412881_5_1.pdf


プログラミングを学ぶことで身につく能力とは?

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2020年からは小学校、2021年からは中学校、2022年からは高等学校でプログラミング教育が必修化され、子どもたちは12年間にわたってプログラミングに触れる時代になります。中には「こんなに幼いうちからプログラミングを学習する必要はあるのか」と疑問を抱く親御さんもいると思いますが、幼いうちからプログラミングを学ぶことは、これからの社会を生き抜くために必要な能力が身につきます

・論理的思考力

「論理的思考力」とは"なぜそうなるのか"を整理し、物事を順序立てて考える力のことです。論理的思考力は「ロジカルシンキング」とも呼ばれ、結果を得るための最適な方法を見出す際に必要な考え方です。
論理的思考力は大人には必須と言えるスキルで、特に社会や組織の中で生きていく社会人には欠かせません。社会人になると「仕事が終わらない」「どう進めたらいいかわからない」といった悩みが付き物。論理的思考力をベースに考えると、どの順番でどう進めるのが最適なのかを判断でき、仕事を効率的に終わらせることができます。
プログラミングでは、「○○をするために△△をする」という考えが常に求められます。さらに「○○になったら××をする」「○○にならなかったら□□をする」といった細かな指示出しも必要。こういった作業をくり返すことで、自然と論理的思考力が身についていくのです。

・問題解決力

「問題解決力」とは、何か問題が起きた際に原因を明確にし、スムーズに問題を解決して目標達成できる力のことです。日常生活では、さまざまなシーンで問題解決力が求められます。
例えば、ある営業担当が「業績が伸びない」という問題を抱えているとしましょう。問題解決力がある場合は、まず業績が伸びない原因がどこにあるかをじっくりと探し出し、その原因に対して効果的な改善策を見出し、実行します。しかし、問題解決力がない場合は原因を突き止めずに思い付きの改善策を実行してしまいがち。たとえそれで問題が解消されたとしても一時的なものなので、いつまでたっても根本的な問題を解決できないでしょう。
プログラミング学習は、エラーへの対処作業がついてまわります。一発でプログラムがスムーズに動くことはほとんどなく、問題発生→原因特定→修正→テストのくり返しです。そのため、プログラミングを学ぶことで、何か問題が起きたときに原因を特定する習慣になり、自然と問題解決力が身についていくのです。


プログラミングを学ぶことはなぜ受験に有利なのか?

プログラミング教育で身につく「論理的思考力」「問題解決力」は、これから大学受験に挑むうえで不可欠な能力といっても過言ではありません。なぜなら、これらの能力が身についていることによって、これから変化していく入試問題にもしっかりと対応することができるからです。
先述したように、入試問題は今後「知識編重型」から「思考力重視型」へ変化していきます。また、試験方法もマークシート方式のセンター試験から記述式試験へと変わり、答えが複数存在するような問題が出題されることもあるでしょう。「論理的思考力」「問題解決力」を身につけることにより、問題に対するアプローチ方法や、解決方法をスムーズに見出すことが可能です。


まとめ

プログラミング教育は小学校をはじめ、中学校、高等学校と2022年にはすべての学校で必修化となります。また、2024年からは大学入試におけるプログラミング科目の採用、またCBT方式の実施も検討されており、もはや「プログラミングを学ばざるを得ない状況」と言ってもよいでしょう。

プログラミングを学ぶことは、情報化社会に必要なスキルや能力を身につけるだけでなく、2024年以降に大学入試を受ける子どもたちに必要な学習です。未来に通用するスキルを身につけるためにも、民間企業による教育サービスを活用し、プログラミングを効率的に習得するのがおすすめです。

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