2019年03月15日

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大学生向けフューチャーセンター勉強会を開催しました

東京都立第三商業高等学校(以下、三商)が取り組む、フューチャーセンター。「深川・豊洲地区の明日を考える」をテーマに、三商近隣の中高生や大学生が集まり、地域が抱える課題について対話を重ね、解決法を考えることを目的にしています。立場や年齢の枠を超えて、未来志向で対話し合うフューチャーセンターの設立は、同校が東京都立高校初となります。

そんな三商フューチャーセンターを支援中の大学生4人が、2月25日、CO☆PITに来てくれました。1月に第1回三商フューチャーセッションが実施されて以来、手探りで支援を続けてきた4人。フューチャーセンターの先駆けであるCO☆PITで社会人との対話を通し、今後の支援員としての関わり方を考えました

 

未来の大学は町になる!?

まずは“未来の大学”をテーマに、社会人・大学生合同で、対話をメインとしたフューチャーセッションを行いました。三商では、セッションに参加する高校生や中学生から、いかに話を引き出すかに神経を集中させてきた4人。逆の立場で、対話の楽しさや難しさを体感してもらうことがねらいです。

対話を重ねるうちに、一人一人の個性が浮かび上がってくるとともに、共通の価値観が見えてきます。

「学部や学校の壁を取っ払いたい」「もっと自分がやりたいことをどんどん学び、自分の“武器”を持ちたい」「授業が面白い場合だけ学費を払う仕組みにしたい」「大学に住んでいる人がいてもいい」「3歳でも入れる」・・・。

一つの町、コミュニティとしての機能を備えた“未来の大学”の姿が浮かび上がります。

自身と異なる発想に「おもしろい!」「それあったらいいなぁ」といった感嘆や共感の言葉が飛び交います。

 

高校生フューチャーセンターへの思い

次に、三商フューチャーセンターで高校生の学びをどのように支援できるか、中学生、高校生、社会人といった多様な参加者と一緒にどうセッションを進めていけば良いかを話し合いました。
出てきた意見の一部を紹介します。

  • フューチャーセンターで高校生が得られる学び、成長

・自分と他者の意見を掛け合わせることで話が膨らむ面白さに気づく
・人見知りや、コミュニケーションが苦手な人が、自信を得る
・普段は深く考えないことを考え、話し合って、自分自身ができることに気づく

 

  • 場づくりの工夫

・挨拶をし、初めて参加する人が、入りやすくする
・高校生同士で固まらず、中学生も輪に入れるよう、高校生からも声掛けしてもらう
・お互いの顔が見える席配置にする
・仲が良い人同士は別グループにし、全員が話しやすいようにする

 

  • ファシリ―テーションの工夫

・参加者全員がわかる言葉で話す
・他の人の意見に引きずられないよう、チームで話す前に、個人で考える時間を入れる
・「~さんは、どう?」といった投げかけを、高校生からも積極的にしてもらう
・人の意見に相乗りして、+αの意見を言うのも良しとする。話が膨らみ、おもしろい
・「自由」など、抽象的な言葉は人によってとらえ方が違うので、発言者の考えを確認する

 

編集後記

2時間の短い時間ながら、対話の面白さや難しさ、フューチャーセッションで得られる学びについて考えを深めた大学生たち。3月に開催される第3回三商フューチャーセッションでは今回の気づきを活かしつつ、高校生を先導して行ってくれることを期待します。
CO☆PITはフューチャーセンターの先駆けとしてのノウハウを生かして、今後も彼らを支援していきます

東京都立第三商業高等学校ブログ

執筆者プロフィール

泉 朝恵

2019年1月に営業部隊からCO☆PITを手掛けた共創人材育成サービス部に異動。文化の違いに慄きながら、己の武器を模索中。