【英語】日本語に引きずられないように訳す
今回のテーマは「日本語に引きずられないように訳す」です
日本語マニュアルでよく見かける「~については」という表現。これはどのように訳せばいいでしょう?
また、「~を行う」の「行う」は、そのまま「perform」、「execute」、「conduct」などと訳せばいいのでしょうか?
トラちゃんと一緒に考えてみましょう。
- ナンシーさん、教えてください!
「配送料については、荷物の大きさと配送距離で決まります。」
の英訳はこうでいいんですよね?
As for the delivery charge, it is determined based on the package size
and the delivery distance.
- ん? はじめの部分が英語らしくないかな。間違いではないけどね。
- 「~については」の訳は「as for~」でいいんですよね?
日本語のとおりに訳せていると思うんですけど・・・
- 「~については」という、まず主題を述べる表現、よく見かけるわね。
でもよく考えてみて。
この場合、「配送料については、」は「配送料は」という主語として言い換えられるでしょ?
- あ、そうですね!
- だから、「配送料は荷物の大きさと配送距離で決まります。」って読み替えて訳せばいいのよ。
- じゃあ、これでいいですか?
The delivery charge is determined based on the package size
and the delivery distance.
- そう! よくできました!
日本語に引きずられて訳すと冗長になったり、英語らしくない表現になったり
するから気をつけてね。
- ほかにも「なんだか英語らしくない・・・」って思う表現はありますか?
- 「~を行う」をperform(execute、conduct)+名詞、としないほうがいいわね。
たとえば「マウスの操作を行う」だったら「perform a mouse operation」とせずに、 「マウスを操作する」と読み替えて「operate the mouse」とするほうが自然かな。
ビジネス文書では、つい「~については」や「~を行う」といった表現を使ってしまうんじゃないかしら。
日本語の原稿を作るときから、冗長にならないように注意するといいわね
- 確かに、日本語の原稿を書くときは、できるだけシンプルに表現するよう気をつけてました!
英訳と思うと、ついそのまま訳したくなってしまって・・・
まだまだ勉強が必要ですね!
ありがとうございます!
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