【英語】依頼の表現
今回のテーマは「依頼の表現」です
英文メールで相手に何か依頼するとき、どのような表現を使っていますか?
「Please」をつければそれだけで丁寧な表現になるのでしょうか?
トラちゃんと一緒に考えてみましょう。
- トラが今朝フィリックスさんに送った英文メールだけど、もう少し丁寧にお願いしたほうがよかったわね。
- えっ? 何か失礼なことを書いちゃいましたか?
例のファイル、金曜日までに送って欲しいから、そうお願いしただけなんですけど。
ちゃんと「Please」をつけましたよ。
- Please send me the file by Friday.
こう書いたのよね。お願いしたいことを明確に書いている点はいいと思うわ。
ただ、「Please」を使っているけど、この「~してください」という言いかたは少し一方的な感じがしない? 自分の要求だけを伝えていて、フィリックスさんの意向を気にしていないから、あまり丁寧に聞こえないかもね。
- ええっっ・・・ 怒らせちゃいましたか? どうしよう・・・
- トラが英語修行中だってわかっているから、大丈夫よ。
- ・・・ どう書けばよかったんでしょうか?
- 依頼をするときには、自分の要求だけを一方的に伝えていないか、相手に選択の余地を与えているか、を考えるといいと思うわ。
今回の場合は、それほど無茶な依頼ではないし、よく知っている相手だから、次の表現でOKかな。
Could you send me the file by Friday?
これは「~していただけますか?」という、相手の意向をうかがう丁寧な言いかたよ。
ただし、「イエスと言ってくれるだろう」という書き手の期待が高い表現ね。
- なるほど・・・
- もっと丁寧にするなら、次の表現が使えるわよ。
I wonder if you could send me the file by Friday.
これは「~していただけないかと思います」という言いかたね。
書き手の期待も込められているけど、フィリックスさんはイエスともノーとも言いやすいでしょ。
- これはソフトな表現ですね!
- どのような表現を使うかは、相手との人間関係、依頼の緊急度や難易度など、状況によって判断するしかないわね。
ただ、ビジネスでの依頼なら、相手より自分の立場のほうが上であっても、丁寧な表現を選ぶといいんじゃないかしら。相手がどう感じるかを考えながら書くようにしたいわね。
- わかりました! それって日本語でも英語でも同じですね!
これから気をつけて書くようにします、ナンシーさん!
予告
次回は、日本語に引きずられないように訳すをお届けします!