連載コラム「わかりやすく書く」

【英語】性差別のある表現を使わない

今回のテーマは「性差別のある表現を使わない」です

性差別につながる表現は避け、できるだけ男女の区別がない言い方を使いましょう。
ついうっかり使いそうになる表現には、どのようなものがあるでしょうか?
トラちゃんと一緒に勉強しましょう。

トラ
「…、作業工数を削減できます。」だから、次の訳でいいのかな…?

..., you can reduce man-hours.
ナンシー
トラ、ちょっと待って。
「man-hours」という表現だけど、それで問題ない?
トラ
「作業工数」って言いたいんですけど、「man-hours」じゃいけないんですか?
ナンシー
「man-hours」は性差別表現だから、使わないほうがいいわね。
トラ
え、そうなんですか!? 差別だなんて、そんなつもりじゃなかったんです!
ナンシー
男性を示す「man」という語で「人」を表しているでしょ。
悪意がなくても、性差別表現になっちゃうのよ。男女の区別がない言い方に変えるほうがいいわ。
この場合は「person-hours」や「labor-hours」としてみたら?
トラ
なるほど。そこまで気が回っていませんでした。
ついうっかり使いそうになる性差別表現って、いろいろありそうですね・・・
ナンシー
いくつか例を挙げてみるわね。

mankind → humankind、humanity
key man → key person
businessman → businessperson
salesman → salesperson
policeman → police officer
トラ
・・・ほかにもたくさんありそうですね。
うっかり使わないよう、どうやって注意すればいいんでしょうか?
ナンシー
「man」がつく言葉を安易に使わないというのはもちろん、男性にも女性にも使える表現か、よく確認することが必要よ。
トラ
わかりました! 日本語で表記する場合も同じですね。気をつけます!
ありがとうございます、ナンシーさん!

予告

次回は、依頼の表現をお届けします!