読みやすくするコツ(2)
今回のテーマは「読みやすくするコツ(2)見出しの追加」です
ミケさんのレクチャーを受けて、新製品「ねこボット」の取扱説明書は前より読みやすくなりましたが、まだまだ改善の余地があるようです。
- 情報の固まりごとに文章を区切ったら、だいぶ読みやすくなったよね。
ねこボットは炊事や洗濯はもちろん、犬の散歩から盆踊りまでこなす、猫型お手伝いロボットです。肉球型ショックアブソーバーでお茶の間での活動も問題なし。あなたの生活をより楽しく、より便利になるようにサポートします。
ねこボットを起動するには鼻のボタンを押します。次に後頭部に手を当てます。手を当てているときは、まばたきと起動音(ゴロゴロ)がすることを確認します。確認後、アゴをなでると起動します。
電源ランプは電源をオンにすると緑色、電源をオフにすると赤色、節電中は黄色になり、10秒間点滅した後で消灯します。(後略)
- そうだね。
でも、このままだと、何が書いてあるのか全部読まないとわからないよね。
2つ目の改善では「見出しの追加」をして、何が書いてあるのか、一目でわかるようにしてみようか。
- 「見出し」って、文章のタイトルのことだよね。
でも、どうやって付けたらいいの?
- 前回、文章を区切ったときに、この文章に何が書かれているかを聞いたけど、覚えているかな?
- えーと、ねこボットがどんなロボットなのか、どうやって起動するか、それから電源ランプの話・・・の3つだったかな。
- うん、よく覚えていたね。
今の答えは、トラちゃんが取扱説明書の文章を一言で言い表したキーワードなんだ。
見出しを付けるときは、そんなキーワードを使うとわかりやすいと思うよ。
- うーん。じゃあ、こんな感じかな?
■ねこボットはこんなロボット
■ねこボットの起動
■電源ランプの色と意味
- うん。いいと思うよ。では、さっそく取扱説明書に見出しを付けてみようか。
イメージとしてはこんな感じかな。
- 見出しを付けたら、3つの情報が書かれていることが、よりハッキリしたよ。
それに、見出しを見るだけで、要点がパッとわかるようになったね。
■ねこボットはこんなロボット
ねこボットは炊事や洗濯はもちろん、犬の散歩から盆踊りまでこなす、猫型お手伝いロボットです。肉球型ショックアブソーバーでお茶の間での活動も問題なし。あなたの生活をより楽しく、より便利になるようにサポートします。
■ねこボットの起動
ねこボットを起動するには鼻のボタンを押します。次に後頭部に手を当てます。手を当てているときは、まばたきと起動音(ゴロゴロ)がすることを確認します。確認後、アゴをなでると起動します。
■電源ランプの色と意味
電源ランプは電源をオンにすると緑色、電源をオフにすると赤色、節電中は黄色になり、10秒間点滅した後で消灯します。(後略)
- 見出しは文章の要約だから、情報の探しやすさが肝心な取扱説明書には、必須の要素だね。
一般的な文書であっても、読む人のためになるべく付けた方がいいと思うよ。
- うん、わかった。ありがとう、ミケさん!
- さて、これで文章全体は整ったから、次は文章表現も見直してみようか。
3つ目の改善では、「箇条書きの使い方」について説明するよ。
- 箇条書き・・・?
もう十分、読みやすくなったと思うんだけど、何をどう改善するんだろう。
予告
次回は読みやすくするコツ(3)として、箇条書きの使い方についてお伝えします。