表現の一貫性
今回のテーマは「表現の一貫性」です
表現に一貫性のない文書は、読み手に好印象を与えられず、敬遠される場合があります。
隅から隅まで表現を整えるのは至難の業。ここでは、文章の語尾に注目してみましょう。
- 難しい顔をして、いったい何を読んでいるの?
- 全自動ネコジャラシ「ふさふさ」の発売イベントが近いでしょ?
説明係になったから、スタッフマニュアルを読んでるんだけれど、なんだか読みにくいんだ。
■説明の心得
・デモは1回1分を目安とします。
・お客さまの顔にデモ機を近づけすぎないようにする。ヒゲに触れてはいけない。
・デモ終了後、お客さまが落ち着いたことを確認してから、機能を説明します。
・デモの連続はお客さまにも説明係にも負担が大きいため、丁重にお断りする。
・デモをご覧頂いたお客さまには粗品(ふさふさペン)を進呈します。
- ふむふむ・・・。
「ですます調」や「である調」が混在しているせいじゃないかな。
文体がそろっていないと、意外に違和感を感じるからね。
- 本当だ。言われるまで気づかなかったけれど、あっちこっちバラバラだね。
- 文体の違いで意味は変わらないけれど、印象はだいぶ変わるからね。
読む人に良い印象を与えるためにも、一貫性のある表現を心掛けた方がいいよ。
- う~ん、このスタッフマニュアルの場合は、どっちに統一したらいいのかなあ。
- 文体は、内容をどのように伝えたいのかを意識して選ぶといいよ。
今回のように、何かをお願いする文章なら、親しみやすい「ですます調」がいいかな。
注意を促す文章なら、説得力のある「である調」が効果的だけれどね。
- いろいろな部署の人が読むマニュアルだから、丁寧な書き方がいいよね。
試しに書き直してみたので、スタッフマニュアルを作った人と話をしてみるよ。
ありがとう、ミケさん。
■説明の心得
・デモは1回1分を目安とします。
・お客さまの顔にデモ機を近づけすぎないようにします。ヒゲに触れてはいけません。
・デモ終了後、お客さまが落ち着いたことを確認してから、機能を説明します。
・デモの連続はお客さまにも説明係にも負担が大きいため、丁重にお断りします。
・デモをご覧頂いたお客さまには粗品(ふさふさペン)を進呈します。
予告
次回からは、「英語シリーズ」です。「語順に配慮して訳す」についてお伝えします。