連載コラム「わかりやすく書く」

主語と述語の関係

今回のテーマは「主語と述語の関係」です

長めの文章を書いていると、主語と述語の対応がとれなくなることがあります。
どんなポイントがあるか、見てみましょう。

トラ
ミケさん!
こどもの日に柏餅を作ろうと思って、作り方を調べたんだ。
ミケ
お花見が終わったら、もうすぐこどもの日だもんね
トラ
お餅を作るところでコツがあるみたいだったから、
作り方にも書いたんだよ。

◆柏餅の作り方◆

1. 上新粉をボウルに入れます。
2. お湯を沸かします。
3. お湯をボウルに入れ、菜箸などでかき混ぜます。
ここでのポイントは、沸騰しているお湯を一度にボウルに入れ、
手早くかき混ぜます。

ミケ
大事なポイントが書いてあって、レシピとしてはよくできているけど、
文章としては、もうちょっと書き方を考えたほうがいいところがあるね。
トラ
作り方を書くことで手一杯で、文章の確認が足りなかったのかもしれない…。
ミケ
「ここでのポイントは、」の文章をよく見てごらん。
主語が「ポイントは」で、述語が「かき混ぜます」になっていて、
主語と述語の対応が合っていないんだよ。
「ポイントは」を主語にするんだったら、「~ことです」のように、
適切な述語で受けるように変更する必要があるんだ。
トラ
そうか!主語と述語が合っていなかったんだね。
ミケ
こんなふうにするといいよ。


ここでのポイントは、沸騰しているお湯を一度にボウルに入れる
ことと、手早くかき混ぜることです。

トラ
なるほど、文章が正しくなって、ポイントもわかりやすくなったね!
とっても参考になったよ。
ありがとう、ミケさん。

予告

次回は「範囲・基準点」についてお伝えします。