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よくあるご質問 - 二次試験ワンポイントアドバイス

1級二次試験・講師インストラクション審査について

1級二次試験「講師インストラクション審査」科目では、事前に公表される講義テーマ(注1)の中から1つのテーマについて、10分間で講義を実演していただきます。
(注1)
1級二次試験の受験者に事前に通知します。
どのテーマを実演するかについては、当日試験官から指定されます。

実演の際は、次のことを目標として行うとよいでしょう
以下のようなシニア世代の方々にお勧めします
  1. 初心者の方に対して分かりやすく理解しやすい説明が行える
  2. 聞き手が説明内容を理解でき、自分で操作が行えるようになる
評価においては
  •  「ポイントや注意点が明確になっていたか」
  •  「初心者の方にとって理解しやすい説明だったか」
  •  「講義を聞いてよかった、また聞きたいと思えるような説明内容だったか」
  •  「初心者に無理のない早さで講義を進めたか」
  •  「操作実習は適切だったか」
等に重点がおかれます。

サンプルテーマと解説 I

ここでは説明の仕方ついて具体的なテーマ例を挙げてご紹介していきます。
(実際には指定テキストに沿って講義を実演していただきますが、ここではテキスト画面は掲載していません。)

サンプルテーマ:Windows『ファイルを削除する』の場合

「ごみ箱」とは

順序立てをした、わかりやすい説明例
ここでは「ごみ箱」について学習をしましょう。
「ごみ箱」とは、不必要になったフォルダやファイルを捨てる場所のことです。ここにアイコンがありますね。(画面を示しながら場所を確認)
皆さん、普段家庭で使用しているごみ箱を思い浮かべてください。紙くずなど要らない物をごみ箱に捨てますね。
それと同様に、Windows上でももう要らなくなったファイルを「ごみ箱」に捨てる操作を行うことで、そのファイルを削除することができます。
でも実際はフォルダやファイルを「ごみ箱」に入れるだけでは完全に削除はされません。
いったんごみ箱に捨てたファイルでも、「ごみ箱を空にする」という操作を行うまでごみ箱の中に残っています。
間違ってファイルなどを削除した場合などには、元の保存場所に戻すこともできますので安心ですね。
家庭のごみ箱に捨てた紙くずでも、焼却する(収集所に持っていく)まではごみ箱からとり戻すことができます。これと同じと思ってよいでしょう。
このように、Windows上で不必要なデータを捨てる(一時的に保管する)ことができる機能が「ごみ箱」です。
では次に、実際にファイルを削除する(ごみ箱に捨てる)操作を説明します・・・(後略)

不親切な説明例
「ごみ箱」は、不必要になったフォルダやファイルを一時的に保管する場所です。
フォルダやファイルを削除すると「ごみ箱」に保管されます。
ごみ箱のフォルダやファイルは「ごみ箱を空にする」まで残っています。間違って削除したファイルを元に戻すこともできます。
次に、ファイルの削除の方法ですが・・・(後略)

解説
後者の場合、説明そのものには間違いはありません。しかし、ほとんどテキストに書いてある文章をそのまま読んでいるのと同じ表現です。
そのため、なんとなくわかるものの、機能の特徴が不明であいまいな説明になっています。また、説明が唐突に始まり唐突に次に進んでいます。順序立てのない構成です。
前者の方が、より初心者に理解しやすい説明になっています。
序論部分として、これから何について説明するかを最初の一言で言っています。また、本論部分では、身近な例(家庭のごみ箱)を挙げて受講者の頭の中にイメージを持たせています。
結論部分では、「ごみ箱」の機能を再度まとめています。「ごみ箱」のような一言で説明できるような機能でも、聞き手が初心者であることを考慮してイメージを膨らませて説明することが求められています。
  • 試験官からのアドバイス1
    講義の時間枠を考慮し、序論・本論・結論(起承転結)の構成を組み立てた上で講義を実施しましょう。
    唐突に説明が始まり唐突に終わるのではなく、順序立てをした説明を行います。
    そのためには、序論では前置きや操作の目的となる説明を、本論ではその詳細説明を、結論ではまとめや重要点を復唱するなど、これまでの結果を確認することが大切です。
  • 試験官からのアドバイス2
    操作指示をしっかりと出し、受講者が操作しやすい状況をつくることが大切です。そのためには、
    1. これからどのような操作を行うかを伝える
    2. テキストのページ、操作箇所を伝える
    3. 操作を行ってもらうときには「~してください」「~を選択してください」などの操作を促す言葉を用いて指示を出す
    などの点に留意しましょう。

サンプルテーマと解説 II

サンプルテーマ:Windows『ファイルを削除する』の場合

「ファイルの削除」について

画面例

操作指示が明確な分かりやすい説明例
では、実際に現在開かれているフォルダの「入力練習」ファイルを削除しましょう。
テキストの○○ページを開いてください。○○の項目から操作を行います。
では、ここから一緒に操作をしていきましょう。
まず削除したいファイルを選択します。
マウスポインタを「入力練習」ファイルのアイコンの上に合わせ、クリックしてください。色が変わって、これでファイルが選択できましたね。
削除するには、キーボードの【Delete】キーを使用します。
では【Delete】キーを押してください。
「入力練習をごみ箱に移してもよろしいですか?」というメッセージが表示されましたか?確認ができましたら、削除するので『はい』にマウスポインタを合わせてクリックしてください。
どうでしょうか?フォルダから「入力練習」ファイルがなくなったのが確認できますね。・・・(後略)

不親切な説明例
ファイルを削除する方法ですが、 現在開かれているフォルダの「入力練習」を削除するので、アイコンをクリックします。
【Delete】キーを押すとメッセージが表示されるので、そのまま『はい』をクリックすればファイルが削除されます。・・・(後略)

解説
後者の場合、操作内容としては間違っていませんが、操作指示がないのでいつ受講者が操作していいのかわからない説明です。
前者は「操作を行います。」と予告をした上で、操作の説明を行っています。初心者に分かりやすいように、1つ1つの操作を区切って「~してください。」と指示を出しています。
また、操作終了時には、どのような結果になったかを確認していますね。
初心者には1つ1つの操作について、「説明し」、「操作させ」、「確認をする」流れで進める『誘導実習』が効果的です。
なお、誘導実習を用いても「~してください」と言った後に、操作をさせる時間がなかったり、逆に時間が余ったりしないよう、受講者の様子を確認しながら進行するよう心掛けてください。
  • 試験官からのアドバイス3
    説明の内容・構成のみならず、姿勢・言葉遣い・態度などのプレゼンテーション要素も評価の対象です。
  • 試験官からのアドバイス4
    画面の説明や操作を行うときは、基本的にはスクリーン(またはモニタ)を使用して説明します。
    特にメニューやボタンの位置を示す場合は、指示棒を使ってしっかりとその場所を示してください。(モニタの場合は、指で示しても結構です。)
    このときに、指示棒で指し示しているからといって「ここが」「そこが」のように代名詞ばかりを使うのはやめましょう。実際の名称や位置もきちんと抑えることが大切です。
  • 試験官からのアドバイス5
    図示して説明するほうが、より理解を助けてくれるという場合もあります。
    スクリーンではわかりにくい、あるいはテキストに載っていない事項を解説する場合には、板書を用いると効果的です。
    図や文字はできるだけ大きく簡潔に書きましょう。
    テキストと重複する内容を板書したり、構成なく思いつきで書き散らしたり、板書に時間をかけ過ぎて説明時間が無くなることのないよう注意しましょう。
    イラスト
  • 試験官からのアドバイス6
    正確な知識は大切ですが、専門用語の乱発が見られたり噛み砕いた説明が行えていないと、 良いインストラクションとは言えません。
    受講者に安心感を与え、パソコンは楽しいものだと思っていただける『熱意』や『信頼感』がとても 大切です。
    何よりも自信を持ち、大きな声で明るい雰囲気を心がけてインストラクションに臨んでください!!
もっと講義の進め方を学びたい、インストラクション技術を習得したい!という方は、試験対策講座をご利用ください。