コラム
Mina's feeling
Introduction of my favorite person #5|平井卓也さん

起業家を目指す小学5年生、井上美奈ちゃん。『自分らしく挑戦できる創発社会の実現』を目指すCO☆PITは、そんな美奈ちゃんの想いに共感し、その活動を応援しています。彼女が新たに始めたのが、このインタビュー連載企画。美奈ちゃん独自の視点で、チャレンジする人たちの想いに切り込んでいます。
連載第5弾となる今回は、前IT・科学技術担当大臣で、自民党デジタル社会推進特別委員長の平井卓也さんへのインタビューです。
人と人、人と新しい技術をつないでいる平井さん
こんにちは。井上美奈です。
何かにチャレンジしてみるのに年齢も住んでいる場所も関係ないはず。
子供だからできないこともあるけど、子供でもできること、子供だから得意なこともあると思って、できそうなことから少しずつやってみたら、たくさんの人が助けてくれて、できることが少しずつ増えてきた気がしました。子供でも、もっとチャレンジしやすい環境を作ってみたいです。知らないことがたくさんあるから時間もかかるし、失敗もあるけど、できるところまでやってみようと思います。
CO☆PITさんが1記事書いたら会場を1回貸してくださるという約束をしてくださったので、私のチャレンジを助けてくれた方たちを紹介してみています!
第5回目は、私が初めてチャレンジしたクラウドファンディングを偶然見つけてくれて、大臣室に呼んで、駐日エストニア大使のVäino REINART(ヴァイノ・レイナルト)大使を紹介してくださった平井卓也さんです。
初めて会った時は平井IT・科学技術担当大臣で、今は平井代議士です。それから今はデジタル社会推進特別委員会の初代委員長だそうです。平井さんは時々呼ばれ方が変わるみたいです。これからもいろいろ変わるのかもしれません。でも、呼ばれ方が変わっても、もっと新しい技術を作れるようにしたり、新しい技術を使って今より日本をよくしようというのはずっと同じなのかなと思いました。
▲デジタル社会推進特別委員会初代会長の平井さん
初めは急に会いました
2019年5月に私が初めてクラウドファンディングにチャレンジをしてみた時、達成できてエストニアに行く4日前くらいに、出発までに駐在エストニア大使を紹介するから大臣室にきたらいいと呼んでくださいました。私は最初、平井さんに会ったことがなかったから、どうして誘ってもらったのかよくわからなくて、行った方がいいのかなどうなのかなと少しだけ考えました。それで、その時私は、エストニアに行くけど「若い起業家の人が多い」ということと、「STREAM教育というのがあるらしい」ということ以外はあまり知らなかったから、エストニアのことを教えてもらえるのかもしれないと思って、行ってみることにしました。出発の2日前に学校が終わってから会いに行くことにしました。急に会うことになったし、あまり平井大臣のことも知らなくて、会いに行く前の日はIT・科学技術担当大臣はどんなことをするのか聞いてみようかなと思いながら寝ました。
会う時が来て平井さんに会ってみたら、笑顔で元気ですごく明るい人だなと思いました。それから、私は大臣室にたくさんの人がいたから、ちょっと緊張して聞こうと思っていたことは全部忘れてしまいました。だからあまり何も話せなかったけど、平井さんがいろいろ質問してくれたり、私が英語が苦手だからエストニアの人たちにipadで見てもらえるように英語で作った資料を見てくださったりして、少しお話ができました。
▲質問してくださったり、ipadの資料を見てくださいました
私を呼んだ理由は「偶然クラウドファンディングを見つけて、チャレンジしているから応援したいなと思ったのと、大使を紹介して安心して行けるようにしたいなと思って呼んだ」と言ってくださいました。優しいなと思いました。それで、駐日エストニア大使も紹介してくださいました。私が初めて会ったエストニアの人はVäino REINART大使でした。大使もすごく優しかったです。それで少しお話ししてから、平井さんからはノートとHIRAI Pitchのステッカー、大使からは可愛い袋に入ったエストニアのはちみつをもらいました。
▲Väino REINART大使を紹介してくださいました
ちょっと共通点がありました
私は出発してエストニアで5日間を過ごしたけど、いろいろなことができてよかったです。
平井さんがVäino REINART大使を紹介してくださって、エストニアの大臣たちに私のことも伝えてくださったので、Kingo大臣やLubi副大臣にもお会いできました。
▲平井さんのおかげでKingo大臣やLubi副大臣にもお会いできました
エストニアから帰ってきて、平井さんにお礼を言いたいなと思いました。大臣は忙しい仕事と聞いていたからだめかもしれないなと思ったけど、メールでお礼を言いに行けるか聞いてみたら、来てもいいよと言ってもらえてびっくりしました。私は、お土産の板チョコレートを持ってお礼を言いに行きました。どうして大臣をやってみようと思ったのか、インタビューさせてもらおうかなあと思いながら行きました。
平井さんに会ったら、「エストニアどうだった」と聞いてくださいました。私はエストニアのトイレの話をしました。よく考えたら違う話をしたらよかったけど、私はエストニアから帰ってすぐの時はそのことが気になっていて、誰に聞かれてもその話ばかりしていて、帰国した次の月の7月にはトイレについてのワークショップを開いたくらいだったから仕方がないです。
それから私は、最初に会ったときに聞けなかった大臣の仕事について聞きました。平井さんはIT・科学技術担当大臣だから、ITとか新しいテクノロジーが生まれたり活用されてみんなが暮らしやすくするためにどうしたらいいかを考えたり推進したりする係だと言っていました。それから、「そんなことをやっていると地球は案外狭いなと感じたりして、みんな宇宙にも興味を持ってくるんだよ」と言いました。私はその時まで、私は小学生で平井さんは大臣で、あまり共通点はなさそうだと思っていたけど、私も新しい技術はワクワクして好きだし、Startup Weekend Spaceにもオーガナイザーで参加してみたり、つくば市にあるJAXA筑波宇宙センターに行ってみたり、S-Boosterという宇宙事業のプログラムにも起案してみたいなと思っていたから、「共通点があった。」と思いました。
それからスタートアップ・エコシステムについてもずっと前から取り組まれていることや、HIRAI Pitchのことも話してくださいました。私もスタートアップに興味があってStartup Weekendに参加したりオーガナイザーをやっているから、「共通点がまたあった。」と思いました。その後もたくさんお話をしてくださって、面白いなぁと思いました。
あっという間に時間がすぎて、インタビューをするには時間がなくなってしまったから、この時はあきらめました。その代わり、またインタビューをさせてくださいということと、エストニアに行った報告会を開くから平井大臣も来れたら来てくださいとお願いして帰りました。忙しくて報告会は来れなかったけど、メッセージをくださって、優しいと思いました。
▲帰国後にお土産の板チョコを持ってお礼を言いに行きました
大臣、かわる
また、行けそうな日がわかったらインタビューに行けるようにお願いをしてみようかなと思っていたら、2019年9月にIT・科学技術担当大臣が変わったことを知りました。これもよく考えたらずっと同じ人が大臣をすることはないから普通だけど、その時私はあまりわかっていなくてびっくりしてGoogleで調べました。そうしたら大臣はこれまでもよくかわっていて、内閣府特命担当大臣で科学技術政策担当というのが2001年に始まってから平井さんで25人目だったようです。調べてみたら、なるほどと思ってわかったけど、平井さんにインタビューがまだできていないから、どうやって連絡したらいいかちょっと困ったなと思いました。でも、つないでもらえて連絡ができ、私が行ける時にインタビューをさせてもらえることになりました。それで、2019年11月にまたエストニアに行きたいなと思っていたから、それから帰ってきてからインタビューに行ってみようと思いました。
2019年の年末に連絡をしてみたら年末年始は香川県にいらっしゃるということでした。平井さんは香川県出身だそうです、香川県は四国にあって、讃岐うどんが有名だと思います。また行ってみたいなと思いました。
やっとできたインタビュー
2020年の新しい年がきて、インタビューに来てもいいよと言ってくださって、今度は議員会館に呼んでもらいました。いつもみたいに、今やっていることや、失敗したことと成功したことの話を聞きました。平井さんは成功したことというのは何が成功と言えるかわからないけど、サイバーセキュリティー基本法と官民データ活用推進基本法という2つの法律を通したことは成功したと思ってもいいかなとおっしゃっていました。
法律をつくる方法は2つやり方があってそのうちの一つが、国会議員が国会に提出するやり方だそうです。サイバーセキュリティー基本法と官民データ活用推進基本法は平井さんが国会に提出をして法律ができたそうです。ずっと同じ法律だったら合わなくなることもあるから、これもよく考えたらそうなのだけど、法律って作れるんだなと思いました。
失敗したなと思われることは、デジタル推進法という法律も成立させたいなと思ったけど、それはうまくいかなかったことが一つの失敗だったなと思っているそうです。法律をつくるためにどういうことをして、どのくらい大変かは私はまだわからなかったけど、日本の方向を決めることだからすごいなと思いました。
平井さんはどうしてこういう法律を作っていこうと思われているかというと、日本はこれからお年寄りが増えて行くから、お年寄りにも社会に関わってもらうことが大切だと思っていて、デジタルを活用すればそれがもっとできるはずだ思っているからだとお話されていました。
▲少しお話して、インタビューをさせていただきました
私は今小学生で、まだお年寄りではないけれど、小学生でも役に立てることがあるんじゃないかなと思って少しずつやってみています。それで、デジタルサービスのクラウドファンディングのおかげで、やってみなかったら知り合えなかった人とたくさん出会えました。最初にエストニアと日本とアジアのお友だちをつないでいいアイデアを考えられるんじゃないかと思ったのも、オンラインでつながれる技術を知っていてもっと使えるんじゃないかなと思ったからです。
私は子供も大人も若い人もお年寄りも、全員社会の一部だから、それぞれに得意なことは違うと思うけど、それぞれの違いを大切にして一緒にいろんなことができるようにしたいなと思って、年齢に関係なく参加してもらえる「Our future with new technologies」というイベントをエストニアでも日本でも開いてみています。平井さんのインタビューの中にも出てきた若宮さんや、これまでに記事に書いたこうたさん、城能さん、たくさんの人に手伝ってもらえて、子供も大人もお年寄りも参加してもらって一緒にアイデアを出し合ってもらっています。このワークショップは楽しいからこれからもいろんなところでやってみたいなと思っています。私はまだ小学生で、法律を作ったりするのは今できなさそうだけど、ワークショップを開いてみんなと一緒にアイデアを考えたり、作ってみるためにPythonを初めてみたり、今あるテクノロジーのいい使い方を考えたり、使い方を説明したりするのは楽しいから、これからもできそうなことからやってみようと思います。
平井さんは子供の頃も面白くて、みんなにメッセージも頂いたので、動画をみてください。それで、内容がいいなと思ってもらえたらチャンネル登録をお願いします。
執筆者プロフィール

井上 美奈
CO☆PITライター
11歳になりました。エストニアに行ってみたいなと思って、Readyforさんでクラウドファンディングをしたらいろんな人が助けてくれていけました。
小学生でもやってみたらできることもあるし、思ったよりいいことも待ってると思います。