1. ホーム >
  2. ブログ ~人材育成最前線~ >
  3. 2015年9月記事一覧

2015年9月記事一覧

みなさん、こんにちは。富士通ラーニングメディアの渡邉と申します。
今回のブログでは、私が担当する全世界で15万社以上のあらゆる業種・規模の企業に導入されている世界No.のクラウドCRM Salesforceについて、その導入効果などをご紹介いたします。

 

講師画像

第二ラーニングサービス部 渡邉 潤(わたなべ じゅん)

セールスフォース・ドットコム認定インストラクターとして認定トレーニングを担当。「Force.com関連コース」において最も高い評価を得た講師に贈られる「Best Instructor of DEV」を2012年度より3年連続で受賞中
トレーニングを実施する傍ら実践力を培うべく、Salesforceのプラットフォーム(Force.com)上で動作する社内システムの開発にプロジェクトリーダーとして参画中。

 

<セールスフォース・ドットコムとは?>

唐突ですが皆さん『セールスフォース・ドットコム』をご存知でしょうか?
既に社内で導入済み、もしくは開発に携わっているという方はもちろんご存知かと思いますが、初めて聞いた、最近、テレビのCMや電車、駅の広告などで存在を知ったという方もいるかもしれませんね。セールスフォース・ドットコムは全世界で15万社以上のあらゆる業種・規模の企業に導入されている世界No1のクラウド型CRMベンダーです。


<そもそもCRM(Customer Relationship Management)って何?>

CRMとは顧客満足度を向上させるための取り組みのことを指します。CRMの目的は顧客と良好な関係性を築くことで企業のイメージアップを図り、商品の追加購入、買い替えの際に優先的に検討してもらったり、友人、知人への広告塔になってもらったりすることで売上を拡大させることです。そして、そのプロセスを標準化、自動化するためのシステムがCRMシステムもしくはCRMアプリケーションと呼ばれています。


<CRMシステムの必要性>

ここでは顧客満足度を向上させるために企業がお客様に対して、一般的にどのようなアプローチを行っているのかを整理してみましょう。
多くの企業では何か新商品や新サービスを開発するときには「マーケティング」を行い、お客様に新商品を知ってもらうために「キャンペーン」を行います。キャンペーンをとおして商品に興味を持ってくださったお客様に対しては「商談」を推進し、商品を購入してくださったお客様に対しては「アフターサービス/サポート」を行います。
この取り組みの中でどれか一つが欠けている、もしくは顧客が納得できないものがあると顧客満足度は低下し、「次」に選ばれることは無くなり、企業イメージを失墜させることにもつながりかねません。

企業はこのようなプロセスを、従来型のKKD(勘、経験、度胸/ど根性)だけに頼り、俗人的かつ運任せにするのではなく、ヒト、モノ、カネ、情報、時間などの制約の中で、安定的な経営をする必要があります。そのために「マーケティング」、「営業支援」、「コンタクトセンター」業務を包括したCRMシステムが必要とされているわけです。
※決してKKDを否定するものではなく、両方を組み合わせることが重要なんです。

例えばマーケティングに着目してみると、当然、闇雲に製品を作ったり、キャンペーンを行ったりするのではなく、過去の商談やキャンペーンなど様々なデータを分析し、ターゲットとするお客様を絞り込み、お客様が目にする媒体に対して広告を掲載することで商談につなげます。
さらに、顧客の属性に応じて異なるマーケティングを行う「One-to-Oneマーケティング」、そのマーケティングを自動化する「マーケティングオートメーション」といったマーケティングも注目されており、それらを実現するためにCRMシステムが必要となります。
その他、商談に発展した際は受注するために商談プロセスを科学的、自動的に推進することが可能になったり、商品を購入いただいた顧客からの問い合わせに対しては、蓄積された情報から迅速な対応を行うことが可能になったりします。

上記のような機能を持つCRMシステムの市場は年々増加し、この先も右肩上がりで成長していく領域としても注目を浴びています。そんな領域でリーダーとしての地位を築いているのがセールスフォース・ドットコムです。セールスフォース・ドットコムは営業支援、SFAを実現する「Sales Cloud」、コンタクトセンター等のサポートの対応力や柔軟性を高める「Service Cloud」、お客様に合わせてカスタマイズしたOne to Oneマーケティングを実現する「Marketing Cloud」などCRMを実現する包括的なサービスを提供しています。


<セールスフォース・ドットコムの革新性>

CRMのリーダーの地位にあぐらをかくことなく、常に革新的な新機能や新サービスを提供し続ける企業姿勢もセールスフォース・ドットコムが支持されている理由の一つだと思います。
例えば、米Forbes誌が選ぶ「World's Most Innovative Company」(世界で最も革新的な企業)では名だたる企業を押さえ、4年連続で第1位に選出されるなど、とてもイノベーティブで革新的な新サービスを次々に発表する企業としても評価されています。実際、セールスフォース・ドットコムの主要サービスは利用者からの要望やアイデアをベースに、年に3回のメジャーバージョンアップを無償で行い、サンフランシスコで毎年、開催されている「Dreamforce」というイベントではあっと驚く革新的な新サービスが毎年のように発表されています。
2014年のDreamforceでは15万名以上が参加登録、日本からも400名以上が参加する世界最大のITカンファレンスとなっており、年々、規模や参加者が膨れ上がっています。Dreamforce期間中はサンフランシスコ市内のホテルはDreamforce参加者で満室となり、価格も数倍に跳ねあがります。私も昨年のDreamforceに参加しましたが、Dreamforceの活気やSalesforceのスケールの大きさ、サービスが進歩するスピードに圧倒され、Salesforce認定インストラクターとしては、気を抜いたらすぐにおいていかれそうな危機感さえ感じたのを思い出します。ちなみに2015年のDreamforceは9月15日-18日の日程で開催され、当社からも2名が参加しています。

イメージ図 
Dreamforce2014の様子 @Moscone Center

 

<Salesforceの導入効果>

実際にSalesforceを導入した企業ではどのような導入効果が出ているのでしょうか。その一つの指標になる数字がセールスフォース・ドットコムから公開されています(※)。

・売上の拡大 37%
・顧客満足度の向上 45%
・マーケティングROIの向上 43%
・顧客の維持 45%
・デプロイメントの短縮 55%

(※)出典:2015年5月、第三者機関Confirmit社か?、セールスフォース・ドットコムの顧客企業4,500社超(無作為抽出)を対象に実施したカスタマーリレーションシップに関する調査より


<Salesforce導入時の成功の鍵は"正しい理解">

導入効果を最大限に高めるためには、Salesforceの機能や制約を正しく理解し、適切に導入を進める必要があります。また、Salesforceはカスタマイズ性が非常に高く、アプリケーションを拡張することで、CRM以外の業務でも活用することも可能となります。実際に当社では、全国のラーニングセンターから同時に1,000名の受講者が使用できる大規模な「受講管理システム」をセールスフォース・ドットコムが提供する開発プラットフォーム(Force.com)で開発・運用しています。

[拡大]受講管理システムについて

 

<富士通グループのSalesforce技術者500名が受講!>

当社では上記のような社内での開発・運用経験を活かし、セールスフォース・ドットコムのトレーニングパートナーとしてSalesforceの基本スキルから実践スキルまでを体系的に学習できるコースを実施、提供しています。

イメージ図
 
また、株式会社セールスフォース・ドットコム、富士通株式会社、株式会社富士通ラーニングメディアの3社が共同で開発し、富士通グループのSalesforce技術者が受講しているコースを、2015年10月より新たにセールスフォース・ドットコム認定コースとしてご提供します。
まずはSalesforceとは何かを知りたい方、実際に操作して体感しながら全体像を理解したい方、初めて Salesforce の機能を学習される方、Salesforce を提案、導入する可能性のある方などSalesforce の導入、開発の概要を包括的に知りたい方にオススメします。

Salesforceクイックスタディ ‐基本機能と開発の勘所

 開催日:東京 10月27日、12月14日、2016年1月4日、ほか

そのほか、セールスフォース・ドットコム社認定コースはこちら

 

みなさまと講習会でお会いできるのを楽しみにしています!!

  

 

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアの広報を担当している東&伊藤です。

今回のブログでは、長年にわたりコミュニティ活動や講演等を通じてMicrosoft製品サービスに関わる技術スキルの普及啓蒙を行っている富士通グループのMicrosoft MVP受賞者たちで、最新技術動向との向き合い方やこれからの学びについて語り合いました。その模様をお届けします。(その6) 講師画像 講師画像

 

 

 

■アジェンダ

各参加者の紹介
Microsoft MVP受賞にあたり
 ┗  余談:Microsoft MVPトロフィーとコイン
過去1年間の活動がMVP評価対象
 ┗ 余談:MVP受賞者同士のつながりは英語?
 ┗余談:沖縄は今、IT関連が熱い!
 ┗余談:JAZUGはAzureを学ぶコミュニティ
MS社も年々やることが変わってきています
Azureは今が旬?
AWSとAzureの違いはインフラ屋かアプリ屋かの違い
Azure導入による生産性の向上
クラウドをいじれる技術者の需要は高い
セキュリティの考え方
技術者の教育はどうしていくべきか
技術者としてのキャリアパス
若手社員の育成について
新しい技術のキャッチアップはどうしているのか
コミュニティ活動に求められていること
子ども向けの学び事情
  ┗余談:ゲームとプログラマー
  ┗余談:危機感
若手技術者へのメッセージ

<若手技術者へのメッセージ>

伊藤:
最後に、これから技術者としてキャリアを形成していく若手向けにメッセージをお願いします。

柏木:
学生の頃は、基本好きなことができるしある程度選択もできます。社会人になるとそうはいってられなくなることもあります。こういうことがしたいと思い入社しても、関係ないことをやることもあります。違うといって辞める方も少なからずいますが、まずはやってみてほしいと思います。
私は人見知りです。営業は向いていないと思いSEを志望しました。そんな中、講師になりました。営業よりもはるかに初対面で、かつ、大勢の人と向き合います。5年程経過して開発をする機会がありました。その後、やはり講師に戻ってきました。新人の頃は嫌でしたが、最終的には自分から選ぶことになりました。石の上にも3年とは言いませんが、まずはやってみてほしい。新しい自分に出会えるかもしれない。それが自分が選んだものじゃなかったとしても。技術も然り、仕事も然り。

冨田:
失敗はいっぱいした方がいいです。失敗しても死にません。ちなみに私は失敗してないと思っています(笑)みんな失敗したらどうしようと言うけれど、周りはまずそう思っていないです。どうしようというシチュエーションが来ないのがだいたいのパターンです。失敗を盛って相手に話すと意外と喜ばれます。
ただ、失敗しそうになったら手を挙げてとは言います。

福岡:
悩んだらアウトプットしましょう。方法はいろいろあると思います。報連相という言い方よりはアウトプットがいいです。守秘義務はあるにせよ、SNSに書く、ブログで発信する。発信しようとすると内容を整理します。その時点で悩みの半分は解決します。本当に悩んでわからないのであれば、やさしい人が回りに一杯います。適当なアウトプットでは、適当な返事としか帰ってきません。社内にいる隣の先輩とか、学校で言えば先生だとか。悩んだらアウトプット。講師画像

 

* Azureとは
Azure (Microsoft Azure) は、Microsoft Corp. 社が提供するクラウドサービスの総称です。
http://azure.microsoft.com/ja-jp/

* AWSとは
AWS (Amazon Web Services) は、Amazon Web Services, Inc. 社が提供するクラウドサービスの総称です。
https://aws.amazon.com/jp/

* MSDNフォーラムとは(ウェブサイトより)
MSDN フォーラムは、エキスパート開発者による非常に活動的な、テクノロジに特化したコミュニティです。あらゆる技術的な質問に対するヒント、テクニック、回答を提供している頼りになるコミュニティです。 コミュニティから回答がまだ提供されていない場合は、Microsoft のエンジニアが、MSDN サブスクリプションの 1 会員として質問にお答えします。
https://social.msdn.microsoft.com/Forums/ja-JP/home

* JAZUGとは(ウェブサイトより)
Japan Azure User Groupは、Microsoft Azureを学び、楽しみ、活かす、日本のユーザーグループ。
http://r.jazug.jp/

* FGCPとは(ウェブサイトより)
「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5(注)」は、富士通のデータセンター内の仮想サーバで専用物理サーバと同等の操作性、安全性、信頼性を確保した、グローバルに活用できるパブリック型(IaaS)のクラウドサービスです。
(注)クラウド製品・サービス群を「FUJITSU Cloud Initiative」として新たに体系化し「FGCP/S5」から名称変更しました。
http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/iaas/fgcps5/

* PCI-DSSとは(ウェブサイトより)
クレジットカード情報および取り引き情報を保護するために2004年12月、JCB・American Express・Discover・マスターカード・VISAの国際ペイメントブランド5社が共同で策定した、クレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準。
https://ja.wikipedia.org/wiki/PCIデータセキュリティスタンダード

* Dockerとは(ウェブサイトより)
Docker(ドッカー)はソフトウェアコンテナ内のアプリケーションのデプロイメントを自動化するオープンソースソフトウェア。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Docker

 

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアの広報を担当している東&伊藤です。

今回のブログでは、長年にわたりコミュニティ活動や講演等を通じてMicrosoft製品サービスに関わる技術スキルの普及啓蒙を行っている富士通グループのMicrosoft MVP受賞者たちで、最新技術動向との向き合い方やこれからの学びについて語り合いました。その模様をお届けします。(その5)

イメージ図

■アジェンダ

各参加者の紹介
Microsoft MVP受賞にあたり
 ┗  余談:Microsoft MVPトロフィーとコイン
過去1年間の活動がMVP評価対象
 ┗  余談:MVP受賞者同士のつながりは英語?
 ┗ 余談:沖縄は今、IT関連が熱い!
 ┗ 余談:JAZUGはAzureを学ぶコミュニティ
MS社も年々やることが変わってきています
Azureは今が旬?
AWSとAzureの違いはインフラ屋かアプリ屋かの違い
Azure導入による生産性の向上
クラウドをいじれる技術者の需要は高い
セキュリティの考え方
技術者の教育はどうしていくべきか
技術者としてのキャリアパス
若手社員の育成について
新しい技術のキャッチアップはどうしているのか
コミュニティ活動に求められていること
子ども向けの学び事情
  ┗余談:ゲームとプログラマー
  ┗余談:危機感
若手技術者へのメッセージ

<子ども向けの学び事情>

柏木:
若手には子どももいますよね。福岡さんは子ども向けにも色々活動されていますが、子どもはいきなりコードを書けないですよね。

福岡:
いくつかの年齢層があります。小学校1、2年生向けに教えると、目の前の技術を人が作ったものだと知らないことも多いです。例えばゲーム機。あれは人が作ったと想像していないです。

伊藤:
新しい発見ですね。

福岡:
ここにいるお兄さんお姉さんが作ったんだよと言うと一番驚きます。そうなのって。でもみんなも作れるようになるよと言うと、えーっと驚きます。学校でもなぜ勉強をするのかということを思う日がやってくるけれど、学校で学んだことがこういうプログラムやゲーム機を作ることに役立つ。これを作るためにやっているんです、という話にもなってくる。

冨田:
ずいぶんいい話をされていますね。何か良い部分全部持っていかれた感があります(笑)

柏木:
モチベーションはゲームがきっかけでしょうか。

福岡:
子どもたちにとっては、ゲームというよりは、身近なものを人が作っているということです。それが自分たちでも作れるというようにという視点に変わっていくのがすごく衝撃的みたいですね。小学校1、2年生の子どもたちって、自分たちで絵を描いたり工作したりしていたことの延長のような感じで学校が始まります。ゲーム機を作るということと全然結びつかない状態です。そこに気づきを与えます。
ある学校では、iPadやWindowsタブレットを導入していますが、道具でしかなかったものが、ある日突然モノ作りに変わります。中身はどうなっているのか、何でこうなるのかといった疑問が次々に出てくる。モノづくりの技術を覚える、わかるきっかけって、これってどうやって出来ているのだろうというところからだと思います。自分たちが作ったもの以外に眼を向けるようになります。
米国ではSTEM教育が導入され、科学、技術、工学、数学の分野に力を入れようとしています。そっちにいかないと将来的に職がなくなるのではないかとも言われています。給与面でもそうです。
私個人としてはもう少し軽い気持ちでブレークダウンし、この仕組みを知っていた方が、生活が楽しくなるじゃないのかと。技術者云々抜きにして。もっと使えるようになるじゃないのと。その方が仕組みを知るために理科の勉強をする、国語の勉強をするといったことにもつながると思います。勉強のモチベーションとしては、何かを知るため、にした方が良いと思います。

伊藤:
良いところを持っていかれた感がありますね。ピコハン触っていますし(笑)

東:
子ども向けの活動というのは、会社として行っているのでしょうか。

福岡:
私の場合はコミュニティ活動の一環として行っています。センサー等が好きなコミュニティつながりで、教育することになりました。出会いはMS社のビルでした。

<余談:ゲームとプログラマー>

冨田:
ゲームが作りたくてプログラマー目指した人は相当数いると思います。

伊藤:
私もそうです。学生の頃Basic言語で作っていました。昔I/Oという雑誌を買って読んでいました。

冨田:
ありますね。というか、ありましたね(笑)

伊藤:
確か1,000円くらいの分厚い雑誌でした。1,000円札握り締めて買いに行っていました。コードを書いて実行すると必ずエラーが何十行も出ました。

冨田:
カセットテープに憧れていたあの頃ですね(笑)

伊藤:
何でここエラーが出るのか。英語も覚えなきゃ、となっていたと思います。

<余談:危機感>

冨田:
個人的な危機感として、今の小学生はそうなるのかなと思います。もっと言うと、5年もするとキーボードを触ったことがない新入社員がたくさん入社してくると思います。今でもスマホで本の原稿をずっと書いている人もいたりします。
IT系の企業に優秀な人材は入社しないんじゃないかなと思います。

伊藤:
今では景気も良くなってきていて、商社や金融系に人材がたくさん流れていますね。

冨田:
金融の正体もITじゃないですか。今やITの世界は広がり、SIがITそのものの時代は終わっています。金融も一皮向くと9割がITとも言えます。他もそうです。若い人は、特にITという世界、富士通が、富士通だけがITとは思ってはいないかもしれないです。そういう世界感でどうしようかなと。

柏木:
でもそれってバブルの頃も、マニアな人しかパソコンを触っていなかった時代があったのと似ています。全くパソコン触ったことのない人もSEになっていきました。そこに戻るだけの気もします。触ったことはないけれど、IT機器が周囲にあふれているような環境。

冨田:
それが今では、デバイスを作るという発想にはならないと思います。

伊藤:
そこにある、というイメージでしょうか。

冨田:
触っていて気になるところはあるにせよ、じゃあ作ろうという気にはならないかもしれません。他にもさまざまなデバイスがあふれています。自分でアプリを作れるとも思っていないんじゃないだろうか。

柏木:
そうは言ってもこうあるべきだ、みたいな想いはあると思う。作れる人に話して作ってもらうという立場になってもらう。上流SEのようなイメージ。

冨田:
アイデアソンのイメージですね。

福岡:
もっと言うと高校生や大学生。コピペは好きだけど模倣はすきじゃないというのもあるかもしれません。プログラムって最初は模倣から学ぶはずです。まずはそのままやってみて理解していくという流れです。それが高校生ともなると、模倣はしない。コピペしたら動いたという考えになるかもしれません。
最近実感するのは、もっと最初の段階。模倣することで覚えていくことがシームレスな年代に教えてあげないといけないんじゃないかなということです。昔はやっていたと思う。鉛筆で数字書いたりしていました。世の中の活字を自分たちでも作れるという模倣から入っています。ペンすら使わなくなった今の世界でも、自分で作れるんだよと教えてあげる。それを知らずに使っているのとでは違います。作れることを知っていて、でも作るのは大変だし時間がないという状態にいる人たちは、作るチャンスがあれば行くんじゃないかと思います。
そういう意味では、高校生、大学生は、ITは使うものであって作るものではない、作るという発想すらないかもしれません。作ろうと思って入ってくる学生は少ないかもしれない。入れば作るんでしょうけど。そこで初めてカルチャーショックが起こると思います。実は作る側だったと。そこで感動を覚える人もいるかもしれないですね。

 

⇒ 次ページ「若手技術者へのメッセージ」へ

みなさん、こんにちは。講師画像
富士通ラーニングメディアの広報を担当している東&伊藤です。

今回のブログでは、長年にわたりコミュニティ活動や講演等を通じてMicrosoft製品サービスに関わる技術スキルの普及啓蒙を行っている富士通グループのMicrosoft MVP受賞者たちで、最新技術動向との向き合い方やこれからの学びについて語り合いました。その模様をお届けします。(その4)講師画像

 

 

 

■アジェンダ

各参加者の紹介
Microsoft MVP受賞にあたり
 ┗  余談:Microsoft MVPトロフィーとコイン
過去1年間の活動がMVP評価対象
 ┗  余談:MVP受賞者同士のつながりは英語?
 ┗ 余談:沖縄は今、IT関連が熱い!
 ┗ 余談:JAZUGはAzureを学ぶコミュニティ
MS社も年々やることが変わってきています
Azureは今が旬?
AWSとAzureの違いはインフラ屋かアプリ屋かの違い
Azure導入による生産性の向上
クラウドをいじれる技術者の需要は高い
セキュリティの考え方
技術者の教育はどうしていくべきか
技術者としてのキャリアパス
若手社員の育成について
新しい技術のキャッチアップはどうしているのか
コミュニティ活動に求められていること
子ども向けの学び事情
  ┗余談:ゲームとプログラマー
  ┗余談:危機感
若手技術者へのメッセージ

<若手社員の育成について>

柏木:
そういう人は日本企業にそぐわない流れの話になっていますが、今後、若手を育成していくうえでの道標というか、その辺りはどうでしょうか。

福岡:
当社の場合、マネジメントラインに行く場合も、まずは技術面から入ります。ある程度技術で突破していくとなると、会社っぽくないかもしれないですが、どう自分自身にコミットするかだと思います。自分がやりたいこと、それを実現するための手段に技術があるという主従関係がポイントです。技術が好きで技術を学ぶという目的では、先に進まないこともあります。技術が廃れる場合もあります。今の目的を達成するためにはこの技術が合致するけれど、新しい技術が出たらそっちに動けるみたいな。そうすることで技術革新にもついていけると思います。
新しいことを学ぶのは楽しい、という意見もあると思います。楽しい理由はさまざまですが、今まで何日間もかけて苦労していたことが、新技術ではたった数時間で出来ましたとあれば、そっちを採用します。私がAWSよりAzureが好きな理由の1つは、より楽ができるからです。

伊藤:
楽が出来るというのはポイントですね。

福岡:
色々な場面で出てくると思います。楽をするために苦労しますと言いますが、それを本当に技術として突き詰めていく流れはそれほど強くないのでは、と思うこともあります。

柏木:
楽をする前に、そこを覚える苦労が絶対にあります。将来の楽を見通すことも難しいです。時間は掛るけど手取り早くを選択する人も多いと思います。

福岡:
それはおそらく、時間というものに対して面倒という評価軸で考えていないのではないかと思います。私は仕事が終われば早く帰りたい派なので(笑)今日の分が終わったら帰りたいという気持ちです。覚えてやってしまった方が、繰り返してやるよりはトータルで終わるのが短いのであれば、覚えます。くり返しやることは飽きると思いますし、ある意味コスト高とも捉えることが出来ます。いかに1回で終わりに出来るか。技術はそっちの方だと思います。
最近流行っているDocker(*)もそうです。1回手元で作ったら後はクラウドに上げて終わり、そうなると楽だよねというスタイルです。下のVMが何で動いているかは関係ないです。VM上でWindowsを上げておけば、コピーして設定も不要。動いていた環境をそのまま移行できます。それも20秒くらいで。
みんなそのような世界を作ろうとしています。そこを追える人っていうのは、くり返しの部分で時間を使うのを嫌がる人じゃないと、そのような技術が出てきたときに同じ楽しさを味わえないと思います。
とはいっても、私も捨てている部分は多々あります。ここはいいやという部分。例えばDocker、概要は知っていますが、触るのは後にしています。大量に同一インフラを作成するような作業とか繰り返し同じインフラを扱うような業務じゃないので、まあ、恩恵にあずかるよりも覚える時間の方がまだ長そうなので(笑)

<新しい技術のキャッチアップはどうしているのか>

伊藤:
皆さん最新技術のキャッチアップはどのようにされていますか。もちろん自学自習やコミュニティ参加、勉強会もあると思います。

柏木:
新技術を覚える前段階にモチベーションが必要だと思います。この新技術を知りたい、というところまでいかない人のほうが多いです。今の仕事とは関係ないが覚えたいというモチベーションがまずは大事です。勉強会などでここにいるような熱い人たちと接することでモチベーションが高まります。技術修得は後からついてきます。

伊藤:
皆さん個性もありますね。さまざまな人と出会うことで、自分のキャリアの中でこの人を目指したいという想いも生まれてくるのでしょうか。若手社員もコミュニティに入った方が影響を受けやすいですよね。

柏木:
勉強会に来た時点でその人のモチベーションは高いです。

伊藤:
富士通の新人・若手社員と話をすると、自分のスキルを研鑽するためにコミュニティや勉強会に参加するそうです。当社が講習会化する頃には新技術ではなくなり、今さら感ということにもなりかねません。

冨田:
みんなあまりクラウドを使いたがらない理由としてはそうかもしれません。本がないからです。

伊藤:
英語だから、というのもあるかもしれないですね。

福岡:
本を書く頃には古くなっていることもあります。オンサイト教育として、本としてのタイムラグがない学びが本当は必要かもしれません。

冨田:
コミュニティとしても困ることはあります。入門用の勉強会の需要はあります。個人的にはわかりますが、MS社が会社としてさまざまな入門用コンテンツを提供していますし、ウェブで検索すると色々出てきます。なぜ我々がやるのかといったこともあります。

柏木:
オフのクチがないということですか?本はあるけどオフを好む人。

冨田:
その場合は教育も選択肢としてあると思います。個人的に、その部分にお金を払いたくない、という面もあるのではと思います。そういうのが世の中にはあるというのを拾いにも行ってないのではと思うこともあります。そういうタイプの人には教えるのは難しいし、お互いに時間の無駄にもなってしまいます。

<コミュニティ活動に求められていること>

福岡:
コミュニティに求められていることって、技術を教える、技術を啓蒙すること以上に、この技術が楽しい、というのを見せ付ける部分ではないでしょうか。みんなが自分の知らない技術で楽しそうにしているのを見ると、多少なりともやってみようと思うじゃないですか。しかも無料でできるとなると、今日聞いたあのことをやってみようと思います。
子どもの頃を思い返してみてください。他の子どもが遊んでいたことを、わからないなりに輪に入って自分もやっていたと思います。それと同じ流れですね。組織としては作れないし、本やセミナーでは得られない場だと思います。かといってコミュニティに参加すると技術を修得できるかというと、場合によります。

冨田:
勉強会の存在意義は、人前で話すコストをものすごく下げたことだと思います。勉強会に行けばわかりますが、毎回参加していても話さない子もいます。聞くだけではあまり勉強にはならないと思います。

伊藤:
当社の社員も先日、研修会場のラウンジでApache Sparkの勉強会を開いていました。みんな何かしら発言していました。お互いに教えあう、高めあうという印象を受けました。これがコミュニティ、勉強会の姿だなと。若い技術者にも体験してもらい、意見を交換し合う場、そこでお金が取れるかはわかりませんがやってみたいなと思いました。

冨田:
みんな知ってそうだから話さなくていいかなというのがよくありますが、それ私知らないし、というのも多くあります。全然分からないこともあります。それはぜひ話してくださいと言うこともあります。

伊藤:
分の中で整理できていないと話さないこともありますね。10知っていても1しか伝えられないこともあります。

冨田:
その場合は単純で、1をずっとやり続けるのです。1で50分話し続ける。本当は10あるけど今日は1だけ話すよと伝えます。みんなExcuseして話そうとしませんが、つまらなかったらみんな途中で帰りますよ。やってみると意外とみんな帰らないですが(笑)

伊藤:
若い子にそういう話を聞かせたいですね。

冨田:
渋谷のある企業では、若い子の話を年配社員が聞く場があったりしますね。

 講師画像

 * Dockerとは(ウェブサイトより)
Docker(ドッカー)はソフトウェアコンテナ内のアプリケーションのデプロイメントを自動化するオープンソースソフトウェア。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Docker

 

⇒ 次ページ「子ども向けの学び事情」へ

 みなさん、こんにちは。講師画像
富士通ラーニングメディアの広報を担当している東&伊藤です。

今回のブログでは、長年にわたりコミュニティ活動や講演等を通じてMicrosoft製品サービスに関わる技術スキルの普及啓蒙を行っている富士通グループのMicrosoft MVP受賞者たちで、最新技術動向との向き合い方やこれからの学びについて語り合いました。その模様をお届けします。(その3)講師画像

 

 

 

■アジェンダ

各参加者の紹介
Microsoft MVP受賞にあたり
 余談:Microsoft MVPトロフィーとコイン
過去1年間の活動がMVP評価対象
余談:MVP受賞者同士のつながりは英語?
  ┗余談:沖縄は今、IT関連が熱い!
余談:JAZUGはAzureを学ぶコミュニティ
MS社も年々やることが変わってきています
Azureは今が旬?
AWSとAzureの違いはインフラ屋かアプリ屋かの違い
Azure導入による生産性の向上
クラウドをいじれる技術者の需要は高い
セキュリティの考え方
技術者の教育はどうしていくべきか
技術者としてのキャリアパス
若手社員の育成について
新しい技術のキャッチアップはどうしているのか
コミュニティ活動に求められていること
子ども向けの学び事情
  ┗余談:ゲームとプログラマー
  ┗余談:危機感
若手技術者へのメッセージ

 

<クラウドをいじれる技術者の需要は高い>

伊藤:
クラウドをいじれる技術者が少ないと聞きます。

冨田:
世の中的に少ないですね。今、インフラエンジニアの技術者、クラウドを扱える人を雇うには10百万円からスタートといってもいいかもしれないです。

柏木&福岡:
え、そうなの?

東:
若干、心が揺れていますね(笑)

冨田:
ここの二人なら15百万円でもいいと思いますよ。ただ、本当に少ないのは事実です。

東:
なぜそこまで少ないのでしょうか。

冨田:
教えられないから、だと思います。極端な話、インフラエンジニアの中で、箱を開けてマシンを取り出し、ラックに入れて、後ろの線をつなげ、ルータ設定し、出来ましたと言える人があまりいません。特に物理環境でそういうことを経験したことがない人にとっては、同じことをクラウドでやってくださいと言われても出来ないです。

福岡:
データシートを書いて実際に作業するのはCEだったりしますが、そこのギャップが世の中全体で起きています。データシートに書いたものを一体どこの何に対してやるのかという部分って、物理環境を知っていればクラウド上の設定画面でもイメージが湧きますが。こうするためにどうすればいいのか、となってしまいます。

冨田:
第一の壁とも言えますね。第二の壁としては、箱から取り出して、というようなことをクラウドで同じようにやってくださいと言われたときです。私、プログラム書けませんとなってしまいます。インフラ屋なので。覚えればいいじゃないかという議論になりますが、出来ないと言われます。やりたがらない。それを考えると、10百万円というのもあながち間違ってはいないです。

柏木:
物理環境をクラウドに持っていくところのくだりですが、どういうプログラムが必要ですか?

冨田:
例えばAzureのコントロールパネルから色々設定して作ることはたぶん出来ると思います。じゃあ同じものを200個作るにはどうするか、という話です。手段は色々ありますが、スクリプトみたいなものです。それがちゃんと出来ますかというと、なかなかいないです。

福岡:
通常は工場でやりますからね。

伊藤:
富士通も沼津工場でもやっていますよね。

冨田:
ラックの中身が詰まった状態で、はいどうぞ、という感じです。

福岡:
ハードを持っていない会社はそれができないので、クラウドになって嬉しいな、という世界だと思います。今まで出来なかったことが、自分たちの手で出来る。スクリプトも学ぼうというモチベーションにもつながってきます。逆に今まである意味楽をしてきた側からすると、200個作ってねとメールでお願いする代わりにスクリプトを書くのかということです。どうしてもそこで嫌がられるかもしれないですね。

柏木:
物理環境をクラウドに簡単に載せられるツール類はないのでしょうか。

冨田:
例えばシステムセンターだと、オンプレ上の仮想マシンで動いている環境をそのままクラウドに移行してくださいというのは可能だと思います。

柏木:
物理環境ではなく、仮想環境じゃないとだめですか?

福岡:
オンプレのサーバ上の仮想環境じゃないと。仮想環境間では可能ですが、物理環境から仮想環境への移行は難しいと思います。一度ローカルで仮想環境に移しておく必要があります。

伊藤:
今の話は以前富士通内でも聞いたことがあります。物理環境から仮想環境に移す中でコアとなる部分もしっかりと教えないといけない、ということもありました。

福岡:
富士通内でAzureやパブリッククラウドをやる場合は、ドットコム室に何をやるのか、どう申請するのかをちゃんとクリアする必要があります。サービス提供前なのにパブリックのIPは割り振れない、一方でIPがないとリモートデスクトップで入れない。卵が先か鶏が先かという議論にも似ています。コントロールパネル上で富士通イントラネットに限定し、パブリックだけどIPを限定する等。富士通だからこそ必要なストーリーがあります。導入手順にはそこも含めて、何をどうすれば外に口が開けるか考えなければなりません。
そこまで組み合わせることができれば、パブリッククラウドだとしても、サービス開始直前でセキュリティ面でもオンプレ同様の視点で監査することができると言えると思います。ですが、現場はそこまでは知らないので、お客様に問われたときに言い切れない。言えるようになるともっと案件が取れるかもしれませんね。でないとオンプレでいいねという話にもならないし、費用が高いということで他社のクラウド、セキュリティが横から入ってきて取られてしまいます。

<セキュリティの考え方>

冨田:
セキュリティをセキュリティとしてちゃんと話せる人は世の中的にも少ないと思います。色々な人にクラウドのセキュリティはどうなっているのかと聞かれることがあります。そのセキュリティは一体何を指しているのでしょうか。たいていはログインID、パスワードです。それはセキュリティの話でしょうか。
そもそもセキュリティって何でしょうか。話せる人はなかなかいません。例えば、Windows10は数字4桁でログインできます。セキュリティと考えると何かおかしいと思いません?

東:
4桁と聞くとパスワードとしては弱いという印象を受けます。

柏木:
PINのことですね。

冨田:
インストールするときに聞かれます。4桁のPINを入力してくださいと。

福岡:
アップグレードだと従来版を踏襲しますが、クリーンインストールだとPINがデフォルトです。PINはデバイス依存です。PINとデバイスの組み合わせです。PINを他者に知られても、デバイスを落とさなければまずは大丈夫です。その逆も然りです。ID認証だと、どの端末からも同じパスワードですが、各デバイスのPINは違います。すべて同じPINにしていると別ですが。

冨田:
不安に思いますよね。でも、銀行の暗証番号も4桁じゃないですか。なぜ不安じゃないのでしょうか。

東:
確かに。カードを落とさなければ、と考えています。

福岡:
カードとデバイスは同じような考えです。

冨田:
例えば今のような説明を出来る人がなかなかいないのです。

伊藤:
とても勉強になりました。PINと言われると4桁だな、という感じですが、デバイスとPINの組み合わせでなるほどと思いました。

冨田:
あなたのPCよりも大切な銀行のお金なのに、4桁の数字に疑問を持たないのはなぜ、という話にもなってきます。

福岡:
銀行の暗証番号ってなかなか変えないですし。だからこそ銀行はATMにカメラを付けていますね。

<技術者の教育はどうしていくべきか>

伊藤:
技術者の教育はどうあるべきでしょうか。以前より学ぶ範囲が広くなってきていると思います。

冨田:
確かに広いです。ですが、やらない、っていうところを予め決めておくのもありだと思います。全部やったとしてもやり切れるのか、という話もあります。
例えば、クレジットカードで決済する仕組みを作りたいとします。技術者は銀行とつながる仕組みを考えます。技術者以外の人はというと、クレジットカードを使う場合、PCI-DSS(*)という認証を取り続ける必要があり、それを本気でやるのか、という人もいます。会計的な視点で考える人もいます。全員いないと出来ないことです。役割で分けるしかないと思います。

柏木:
20年前は、今ほど技術は広くありませんでした。オールマイティSEと呼ばれる人も存在しました。

伊藤:
技術を突き詰めるのか、幅広くやっていくのか、あるいはつなげるところをしっかりとやっていくのか。

福岡:
実はつなげるというのも一つの技術です。つなげるところを深堀りする考え方もあります。広くて浅いという風に思われがちですが、コンポーネント的な考え方なので、どう口をつなげるかを考える必要があります。つなげることに特化したSEがいてもいいと思います。

冨田:
世の中的にそういう人も実際います。

伊藤:
例えばMS社のエバンジェリスト。これとこれをつなげると実現できますとすぐに言ってくれます。さまざまな技術を知っている、という印象を受けます。

福岡:
そのためには、例えばID連携ならば、こういう技術でID連携の口が作られていて、その口があればつながる、というところを押さえておく必要があります。

冨田:
我々はシステムとして作る必要があります。システムとしてうまくいくためにはこの部分はどう作ればいいのか。100人までは良くても、1万人だとうまくいかないかもしれない。逆にそれが分かっている、見えている人がいれば、これとこれはつながるのか、という話も増えてくると思います。

<技術者としてのキャリアパス>

伊藤:
プログラミングについて、例えばグーグル社ではコア部分をいじれるプログラマーは数人しかいないと言われています。日本の場合、プログラミングだけで食べていこうとする人があまりいないように思えます。

柏木:
技術力が非常に高くても会社の中では、給与面では、というのはあるかもしれませんね。

伊藤:
一方で、スーパープログラマーのような人材が求められつつあるじゃないですか。日本でも小学校からプログラミングの教育を始めています。

福岡:
求められているとは思いますが、日本企業においてはスーパープログラマーとしての生き残るキャリアパスが課題です。

伊藤:
管理職云々ではなく、そういうキャリアパスを作らないと、ということですね。

福岡:
人事的な扱いも困るだろうし、いる側としてもどうすればいいのということになってしまい、結局出て行かざるを得ない状況になると思います。

柏木:
そういう人たちは外資系企業や海外に行ってしまうと思います。

伊藤:
海外だとそういう人材は重宝されますね。例えば米国ではSEという職種はないと聞きます。

福岡:
SEは通じないですね。海外の企業だとCEOと同じ立場でCTOがちゃんといます。財務面、技術面とありますが、日本ではこの技術面のパスがあまりないですよね。
例えば日本マイクロソフトでプレゼンの神様の1人である西脇さんは未だに自分でコードを書かれています。ドローンも購入されたりしています。プレゼンがすごいということで注目されていますが、お話しすると技術Geekな方です。分かりやすく技術をどう伝えるか。一番のコミットは技術だと思います。

柏木:
まさに福岡さんもスーパーエンジニアですよね。コードも書けますしDBにも詳しい。Azureも然り。そのうちいなくなるんじゃないか不安になります(笑)

 

* PCI-DSSとは(ウェブサイトより)
クレジットカード情報および取り引き情報を保護するために2004年12月、JCB・American Express・Discover・マスターカード・VISAの国際ペイメントブランド5社が共同で策定した、クレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準。
https://ja.wikipedia.org/wiki/PCIデータセキュリティスタンダード

 

⇒ 次ページ「若手社員の育成について」へ

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアの広報を担当している東&伊藤です。

今回のブログでは、長年にわたりコミュニティ活動や講演等を通じてMicrosoft製品サービスに関わる技術スキルの普及啓蒙を行っている富士通グループのMicrosoft MVP受賞者たちで、最新技術動向との向き合い方やこれからの学びについて語り合いました。その模様をお届けします。(その2)

イメージ図

■アジェンダ

各参加者の紹介
Microsoft MVP受賞にあたり
 ┗  余談:Microsoft MVPトロフィーとコイン
過去1年間の活動がMVP評価対象
 ┗  余談:MVP受賞者同士のつながりは英語?
 ┗ 余談:沖縄は今、IT関連が熱い!
 ┗  余談:JAZUGはAzureを学ぶコミュニティ
MS社も年々やることが変わってきています
Azureは今が旬?
AWSとAzureの違いはインフラ屋かアプリ屋かの違い
Azure導入による生産性の向上
クラウドをいじれる技術者の需要は高い
セキュリティの考え方
技術者の教育はどうしていくべきか
技術者としてのキャリアパス
若手社員の育成について
新しい技術のキャッチアップはどうしているのか
コミュニティ活動に求められていること
子ども向けの学び事情
  ┗余談:ゲームとプログラマー
  ┗余談:危機感
若手技術者へのメッセージ

 

<MS社も年々やることが変わってきています>

福岡:
MS社も年々やることが変わってきています。例えば初心者向けコンテンツです。昔はありませんでした。最近は、MVAなどのオンラインコンテンツも充実してきています。

冨田:
最近ではOSS系の人材も入ってきているそうです。一昨年ほど前は全く状況が異なると思います。

伊藤:
MS社は人材面含め、OSS系に力を入れようとしていると聞きます。Azureもそうですが、クラウドになり、より多くのものとコネクトしていく流れの中での動きでしょうか。

冨田:
当然それもあると思いますが、他にもあります。モノの作り方もどんどん変わっています。例えばAzureですが、Azure用のSDKを開発しますといった時に、GitHubのようなオープンの場で進めました。3年程前だったと思います。ソースコードを公開し、オープンな場で更新作業をする。その動きが徐々にMS社の他プロジェクトにも広がっていったと思います。OSS系の世界でやっていたこと、文化みたいなものを、MS社としてもそうやっていきましょう、というのがあったのではないでしょうか。また、その世界で元々やってきていた人がいれば、その人にもJOINしてもらいたい、というのもあると思います。

福岡:
MS社のCEOが変わられて、Azureのクラウド上でのLinux利用のように、明確にOSS化の流れになっています。トップダウンの形で表明してから、OSS界隈の人たちのMS社に対する関わり方は確実に変わってきていると思います。
変わったなと思って実際に蓋を開けてみると、MS社もOSS的な動きをしているじゃないかといったことが、言葉だけじゃなくて見えてきます。特に今年はOSS界隈の人たち、例えばJavaの人なんかも入ってきていますね。

<Azureは今が旬?>

伊藤:
FLMもAzureの入門教育を3年程前に出しましたが、当時は全くといっていいほど人が来ませんでした。最近はホットだね、ということで8月に再復活をしています。当時は早すぎたのかなと思います。

冨田:
早かったかもしれませんね。ただ、それなりに流行っていたはずです。誰が使っていたかというと、エンタープライズじゃない人たち、例えば、ウェブ系の分析をやっている人でした。2時間程分析作業に必要で、後はいい、という人たちです。そういう人たちがAWSを使い始めました。今、AWSはエンタープライズ側に入ってきていて、エンタープライズ系の人たちを採用しています。感覚的に言うと、5年前のMS社が採りたかった人たちがAWSに入っていっているイメージでしょうか。逆に、5年前にAWSが採りたかった人たちがMS社に入っているイメージかなと思います。

伊藤:
AWSはエンタープライズ系をかなりやっていますね。

冨田:
当時、AWSは相当量やっていますからね。

<AWSとAzureの違いはインフラ屋かアプリ屋かの違い>

冨田:
私は基本的にアプリケーションを作りたい派の人間です。アプリケーションが動いてくれればそれでいいのですが、AWSだとは手前の条件が多いです。インスタンス生成からネットワークの外に出すための設定等、多々あります。

柏木:
インフラ周りの作業が多い、というイメージですね。

福岡:
例えるならば、AWSはインフラ屋さんのクラウドです。Azureはアプリ屋さんのクラウド。なので、実は富士通の中ではAWSが好きな人が多いのです。RD工程で始まり、パラメータシートに数値を記入、シート通りにできるのがAWS。設定しようとしたときに設定項目がないのがAzure。Azureはその代わりに、APサーバ、Webサーバというようにサービスとして指定すると、いい形で入ってくれます。インフラ屋さんがいない場合は、Azureを選択するほうが大分作業を減らすことができます。

伊藤:
富士通が好きな理由が良く分かります。基盤大好きですから。

冨田:
やったことがあるからやれる、というのはあるかもしれません。

伊藤:
PaaSレイヤーではどうでしょうか。

冨田:
富士通はPaaSでご飯は食べていないと思います。当社はSI企業ですが、SI企業の保守はというと、運用する、ということです。アプリケーションももちろん否定しませんが、アプリケーションではなくインフラを運用するという仕事がない、ということは手放しで喜べない状況です。

福岡:
Azureの場合は上の層があるので、監視等もある程度やってくれます。もっとちゃんととなると、IaaSとしてVMを構築、Azureっぽくない作業になっていきます。そうなるとAWSでもできます。最終的には実績のある方を選ぶ、というループになってしまいがちです。
FGCP(*)もAとSとありますが、みんなSを使いたがります。見ていると、Sでは規模的に手間が掛りすぎるというものであっても、Sを選ぶこともあります。自分たちの組み立てたインフラの上じゃないと怖いし、バックアップも取りつつ、運用保守フェーズでフォローする流れになってきます。そうはいっても、このあたりはノウハウが溜まりさえすれば、適材適所でインフラに細かな調整が不要でいいならAzureの方でというのも増えてくると思います。

<Azure導入による生産性の向上>

伊藤:
今Azureに力を入れようとしていることは、間違いではないですね。

冨田:
間違いではないと思います。ただ、単純にAzureをやるというのではないと思います。なぜAzureなのか。例えば、皆さんのPCにOfficeのソフトが入っていると思います。Office 365にしません?とか色々あると思います。会社で働いている人すべてを含め、クラウドとどう向き合うかによります。結論として、Azureを活用したほうが楽です。同じことを例えばAWSで仮想デスクトップ、シンクライアント的なやり方もありますが、なぜシンクライアント?という話になります。Officeは場所がどこであれ、OSがAndroid、iOSであっても見たいものです。そうした動きが出来始めたのはここ1年くらいでしょうか。
また、MS社は全世界の人々の生産性の向上に対して責任を持っています。

伊藤:
それはOfficeスタートだからですか?

冨田:
皆さんがOfficeを活用されているということもあります。

福岡:
MS社の新CEOも、MS社はすべての人の生産性を、どんなプラットフォームであっても向上しますと明確に方向性を出しています。開発者に限らず、オフィスワーカーも。OSやプラットフォームといったものは関係ありません。

冨田:
使う側から見ると、例えばiPhone使っている人がWordを見られないという時代ではないですよね。お客様がそうなっているのだから。

福岡:
MS社でプロダクトを作る際、当然Windowsでプレゼンはされるでしょうが、iPhone、Androidでも動くんだよねと当然のように聞かれるそうです。

冨田:
Azureを使ったほうが良いというのは、会社視点で見た場合、特に管理面からも言えます。デバイスの区切りがだんだん分からなくなっています。会社の端末にはActive Directoryが入っていますが、なぜこの手持ちのデバイスまで来てくれないのかということもあります。解決出来るのはMS社だけです。

福岡:
デバイスの管理、紛失時のロック等、トータルソリューションとして見ると、バックボーンはMS社の技術で押さえ、モバイルでクラウド必須となると、Azureを活用する。富士通全体でAzureを活用していないのはすごく勿体無いと思います。

伊藤:
なぜでしょうか。MS技術者を増やそうとしていたと思いますが。

柏木:
出だしはAzureが早かったと思います。後からAWSが入ってきました。

福岡:
富士通の中で、Linux等のOSSをやられている方は、どうしてもMS製品を避けてということが多いのではないでしょうか。90年代とかにMS製品で苦労してOSSにいってあの苦労はなんだったんだという感想をお持ちの方は多いでしょうし。

柏木:
95年といえば、Windows NT 3.51が出たばかりだったと思います。

福岡:
その頃Linuxどうだったんだ、というのはありますが(笑)
世の中の流れとしては、OSSをやっていた人たちは、意外とMS技術を使い始めている。MS社か否かではなく、OSSか否かで選ぶように変わってきている。富士通の中もそのような動きに変わっていくことで、人的リソース、無駄遣い含め、グローバルで勝てるソリューション、SIが出来るんじゃないかと思います。

 

 * FGCPとは(ウェブサイトより)
「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5(注)」は、富士通のデータセンター内の仮想サーバで専用物理サーバと同等の操作性、安全性、信頼性を確保した、グローバルに活用できるパブリック型(IaaS)のクラウドサービスです。
(注)クラウド製品・サービス群を「FUJITSU Cloud Initiative」として新たに体系化し「FGCP/S5」から名称変更しました。
http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/iaas/fgcps5/

 

⇒ 次ページ「クラウドをいじれる技術者の需要は高い」へ

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアの広報を担当している東&伊藤です。

今回のブログでは、長年にわたりコミュニティ活動や講演等を通じてMicrosoft製品サービスに関わる技術スキルの普及啓蒙を行っている富士通グループのMicrosoft MVP受賞者たちで、最新技術動向との向き合い方やこれからの学びについて語り合いました。その模様をお届けします。(その1)

 

講師画像

株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
公共ビジネス本部 第三システム部

福岡  寿和さん

Microsoft MVP Windows Platform Development - .NET受賞(8年連続)
Kinectなどのセンサーを使った開発、今期から更に「FUJITSU Software LiveTalk」の開発および活用案件の検討を主に活動しています。

 

講師画像

株式会社富士通システムズ・イースト
ビジネス戦略本部 新規ビジネスソリューション統括部 新規ビジネス推進部

冨田 順さん

Microsoft MVP - Azure受賞(5年連続)
富士通を中心とした様々な技術を活用することで、流通・産業の分野を中心とした現場で働く方々に価値を提供することを目的とした新規事業創出活動のうち、主にお客様と実証実験を行うためのアプリケーション開発を行っています。

  

講師画像

株式会社富士通ラーニングメディア
ソリューション本部 西日本ソリューション部

柏木 秀幸

Microsoft MVP Windows Platform Development - .NET受賞(8年連続)
講師として、C#、VB、Java等の言語をはじめ、OS(Windows、Linux)、DB(SQL Server、Oracle)等、幅広い分野での教育を、富士通グループはじめ多くの社会人向けに行っています。

 ■アジェンダ

・各参加者の紹介
Microsoft MVP受賞にあたり
余談:Microsoft MVPトロフィーとコイン
過去1年間の活動がMVP評価対象
余談:MVP受賞者同士のつながりは英語?
  ┗余談:沖縄は今、IT関連が熱い!
余談:JAZUGはAzureを学ぶコミュニティ
MS社も年々やることが変わってきています
Azureは今が旬?
AWSとAzureの違いはインフラ屋かアプリ屋かの違い
Azure導入による生産性の向上
クラウドをいじれる技術者の需要は高い
セキュリティの考え方
技術者の教育はどうしていくべきか
技術者としてのキャリアパス
若手社員の育成について
新しい技術のキャッチアップはどうしているのか
コミュニティ活動に求められていること
子ども向けの学び事情
  ┗ 余談:ゲームとプログラマー
  ┗ 余談:危機感
若手技術者へのメッセージ

<Microsoft MVP受賞にあたり>

東:
はじめに、Microsoft MVP受賞おめでとうございます。皆さん毎年連続受賞されていますが、受賞にあたりどのようなことに取り組まれ、結果、評価されているのでしょうか。

柏木:
毎回緊張しながら受賞通知を待っていますが、今年も無事に受賞することができました。受賞者の決定は米国本社が行っているので、最後まで結果はわかりません。受賞理由としては、コミュニティ活動等が評価されたのではないでしょうか。

冨田:
私は2010年より、Microsoft Azureの分野での受賞をいただいています。受賞理由はいろいろあると思いますが、評価軸は3つあります。1つ目は、コミュニティ活動です。公の場でさまざまな人と接する中で、技術面での会話がしっかりとできることです。2つ目は、MSDNフォーラム(*)というオンラインのフォーラムにおいて、さまざまな人の悩みや質問に対して、問題解決まで導くことができること。3つ目は、ブログやサンプルコードの公開等、テクノロジーに対する提言(アドボカシー)をしているかということになります。評価軸というよりは、3つの人、という表現がよいかもしれません。

福岡:
私は元々Visual Basic言語での受賞をしていました。昨年からWindows Platform Development - .NETに変更となりました。従来の言語カテゴリでは、VBやC#等の言語仕様に関する提言等を行う人も多いのですが、私は実際にアプリを作る上で必要な情報を提供してきました。言語カテゴリが統合されるので、どうせだったらと、よりアプリ作成の方の色合いが強い現在のカテゴリに移りました。


<余談:Microsoft MVPトロフィーとコイン>

冨田:
2015年10月、6年目の受賞に向けて現在更新中です。

福岡:
そういえば、今度受賞すると青いコインをもらえるのかな。

冨田:
いえ、青いコインは昨年いただきました。

東:
青いコインとは何でしょうか。

イメージ図【トロフィー写真、福岡提供】

福岡:
通常はトロフィーとともに白色のコインが贈られますが、5年目の節目には青色のコインが贈られます。毎年積み重ねていくと高くなってしまうので、差し替えることになります。

柏木:
区切り線かと思っていました。

福岡:
区切り線ではないです(笑)

冨田:
君、たくさんもらっているからそろそろいいんじゃない、という意味でもないですよね(笑)

 

<過去1年間の活動がMVP評価対象>

福岡:
私が初めて受賞したのは2008年でした。Microsoft MVPに選ばれるためにはそれ以前、つまり、2007年にどのようなことに取り組んでいたかが評価されます。2007年以前から柏木さんとは知り合いでしたが、お互いにMVPになろう、ということは当時まったく思ってもいませんでした。
MVPになることを目的やモチベーションとして活動すると、仮に受賞しても翌年以降の受賞に続かないこともあります。活動に波が出やすいと思います。1年間活動した結果をまとめたときに、結果としてMVPとして評価される活動だったかもという気持ちで臨んだほうが、気負いもなく続けられるのではないでしょうか。
連続受賞と聞くと、皆さんすごいと思われがちですが、海外の人にとっては連続というのはそれほど重要視していないようですね。なぜなら、ライフスタイル変化や転職によるワークスタイル変化、さまざまな変化がある中で継続受賞することは難しいです。ある程度落ち着いた後に改めてフルタイムでMVP活動しています、という人もいます。

 

<余談:MVP受賞者同士のつながりは英語?>

伊藤:
MVP受賞者同士でつながる場はあるのでしょうか。

福岡:
毎年11月頃にグローバルサミットがあり、世界中のMVP受賞者と会話する機会があります。基本は英語でのセッションが多いです。柏木さんは英語が得意なので、不安なときは引っ張っていきます(笑)


<余談:沖縄は今、IT関連が熱い!>

東:
コミュニティ活動が評価されるとありますが、柏木さんは昨年まで沖縄にいましたよね。

柏木:
そうですね。現在は大阪にいますが、沖縄でも活動は続けていました。MS系のコミュニティが沖縄にまったくないので難しい面もありますが。自らが主催者として細々ですがイベント等もやっていました。

福岡:
逆に今年は、沖縄ではIT関連が熱いと聞きますね。

冨田:
昨年、一昨年あたりからかもしれないですね。

柏木:
MS以外のコミュニティは盛んです。

冨田:
そんなことはないと思うけど。 JAZUG(*1)は沖縄にもありますよ。最近頑張っていると聞いていますよ。

福岡:
下地を作ったと思えば(笑)大阪に戻ってから芽が出たね。

伊藤:
沖縄は今、観光に次ぐ収入源がIT産業と言われています。

冨田:
例えばコールセンター業務がそうですね。

福岡:
以前から協力会社さんの中で沖縄出身の方も多いじゃないですか。IT関連は、特に最近は沖縄で仕事をされている方も多いと聞きます。

伊藤:
回線もあり、クラウド関連では特にそうかもしれないですね。

福岡:
そうですね。アジア、ヨーロッパといった、大陸方面への通信速度は本土より速いと思います。

伊藤:
県が総力を挙げてやっていますからね。

柏木:
特区もあり、税制面での優遇もあります。

冨田:
沖縄は土地の魅力もあって、働きたい人は多いと思いますよ。

柏木:
台風がありますが、意外と涼しいですし。

冨田:
むしろ北海道の方が暑いときがありますね。


<余談:JAZUGはAzureを学ぶコミュニティ>

東:
冨田さんのお名前で検索すると、JAZUGがヒットしました。これはどういったものでしょうか。

冨田:
JAZUGはAzureに関連することを学ぶコミュニティです。現在、日本全国に10支部ほどあります。私は青森出身なので、よく青森支部には顔を出しています。

伊藤:
支部は意志があれば誰でも作れますか。

冨田:
やりたい、と手を挙げれば誰でも作ることができますよ。

東:
このようなコミュニティ活動が結果としてMVPの評価にもつながるのですね。コミュニティ活動に対するMS社や富士通のサポートはあるのでしょうか。

冨田:
活動の中で、例えばMS社の社員に最新技術について講演をしていただくことは可能です。

福岡:
MS社はコミュニティ活動に対して対等な立場ですね。ユーザー会、友の会といった場に来て話すというスタンスではないです。できる範囲でサポートしてくださります。
OSS系だと企業に頼まれてコミュニティを作るケースもあると聞きます。MS製品サービス関連は興味のある人たちが自発的にコミュニティを作りますので、指揮命令系統もMS社からというのではないです。その辺りが、最初にMVPの評価軸であったコミュニティ活動の部分、MS社が直接的に力の及ばない部分で期待していることだと思います。

 

* Azureとは
Azure (Microsoft Azure) は、Microsoft Corp. 社が提供するクラウドサービスの総称です。
http://azure.microsoft.com/ja-jp/

* AWSとは
AWS (Amazon Web Services) は、Amazon Web Services, Inc. 社が提供するクラウドサービスの総称です。
https://aws.amazon.com/jp/

* MSDNフォーラムとは(ウェブサイトより)
MSDN フォーラムは、エキスパート開発者による非常に活動的な、テクノロジに特化したコミュニティです。あらゆる技術的な質問に対するヒント、テクニック、回答を提供している頼りになるコミュニティです。 コミュニティから回答がまだ提供されていない場合は、Microsoft のエンジニアが、MSDN サブスクリプションの 1 会員として質問にお答えします。
https://social.msdn.microsoft.com/Forums/ja-JP/home

* JAZUGとは(ウェブサイトより)
Japan Azure User Groupは、Microsoft Azureを学び、楽しみ、活かす、日本のユーザーグループ。
http://r.jazug.jp/

 

⇒ 次ページ「MS社も年々やることが変わってきています」へ

月別アーカイブ