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【今求められる人材】リーダー不足は世界的な課題!?~世界最大級人材開発会議ATDから見えた人材開発の最新トレンド(3)~

[2015年7月 2日]

みなさん、こんにちは。
富士通ラーニングメディアのグローバル研修の企画・実施~運営を担当している石橋と、国内研修の企画・開発・実施を担当している塙です。

今年もATD ICEの季節がやってまいりました。ATD ICEとは、Association for Talent Development International Conference & Expositionの略称で人材開発に関する世界最大の会議&展示会として知られています。毎年5月にアメリカで行われ、2015年は5月17日(日)~5月20日(水)にフロリダ州オーランドのOrange County Convention Centerで開催されました。
当社では、毎年ATD ICEに参加することで研修や人材開発の最新トレンドをチェックしています。今年は幸運にも我々が任命され、参加の運びとなりました。
石橋&塙がATD ICEで見てきたこと、感じたことを3回にわたりお伝えしています。

さて、最終回では、ATDの企業展示から見えた世界的に共通する人材開発サービスの傾向などをご紹介します。

 

講師画像

グローバルラーニングサービス部:石橋 宏路(いしばし ひろみち)

英語によるIT・ヒューマンスキル研修の実施など、国内や国外向けのグローバル案件の企画~実施、運営まで幅広く担当しています。
趣味は旅行でこれまでに国内外含めて色々なところに行きましたが、日本でのお気に入りは常駐経験もある沖縄です。

 

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西日本ソリューション部:塙 陸一郎(はなわ りゅういちろう)

主に国内研修の企画・開発・実施を担当しています。現在は、Windows関連コースを中心に、データベース関連コース、ITサービスマネジメント関連コース、ビッグデータ関連コースを中心に担当しています。
遠い昔に、修士課程にて、教育工学(主にeラーニングやインストラクショナル・デザイン)や教育心理学を専門とする教授のもとにいました。

  

<企業展示から見る、人材開発サービス>

全体的な傾向としてはATDの名のとおり、タレントデベロップメントを主とした企業展示が多かったです。そこに共通していたキーワードはリーダーシップとグローバルです。リーダー不足は世界的な傾向で、特に言語や文化など異なる背景を持つメンバーを統括するグローバルリーダーの育成支援サービスを売りにしている企業が印象的でした。また、リーダーシップ研修といえば日本ではクラスルームトレーニングが一般的ですが、EXPOではeラーニングやモバイルラーニングをはじめ、様々な学習手段を提供していました。さらにタレントマネジメントシステムの一機能としてアセスメント機能を提供し、リーダーとしてのポテンシャルを測る機能の紹介も見られました。

 

<ATD ICE 2015に参加する意義とは>

ATDによれば、ATD ICEに参加する主な理由として、以下が挙げられています。

・この分野最大の会議で、自身の発展のための多数の選択肢を探求できる。
・最高レベルの教育セッションから学べる。
・世界的に高名な講演者の話を聴ける。
・世界中の同じ志を持つ人々とのネットワーク作りができる。
・世界規模の EXPO を経験できる。
・ご自身の実践を今日の産業リーダーの実践と比較できる。

出典:ATD Conference Brochure Japanese

ここまでで、基調講演やセッションではその分野の第一人者が発表すること、セッションやEXPOの数が膨大であること、ここから世界での人材開発のトレンドや課題を掴むこともできることを書いてきました。最後に、「ネットワーク作り」について紹介します。

ATDのセッションは、講演者が終始一方的に話すという形式は少なく、参加者同士のディスカッションが非常に多いです。このディスカッションを通じて他国の人材開発の課題を肌感覚で知ることができるのは、一つの特徴です。また、日本人参加者同士の意見交換会もあり、ATDの内容を踏まえた上で日本や自組織に不足しているものなども共有できます。
このように、人材開発におけるトレンド、ベストプラクティス、知見を様々な角度から得ることができるのが、ATDの醍醐味かと感じました。

 

番外編1
<番外編:ATD新聞>

富士通ラーニングメディアの塙です。今回はATD新聞についてご紹介します。カンファレンスの2日目からは、新聞が登場します。文字通り紙の新聞ですが、中身はもちろんATD ICEについてです。たとえば、「記者によるセッション報告」「基調講演のあらまし」「ATDの動向」「ATDの書籍紹介」「スポンサーの広告」などなど。本年のATD ICEの概要を知るうえでも、役に立つものです。
この新聞はキオスクなどで売っているわけではなく、会場内でスタッフの方が配ってくださるものです。が、部数が決まっているのか、夕方には見かけなくなります。午前中限定で配るなんて、何か号外みたいで、手に入れると少し嬉しくなります。

急に話が逸れますが、ATDはATD ICE 2015用のスマートフォン向けアプリも提供しており、そこでは自分のスケジュール管理やセッションのスライドをダウンロードできたりします。テクノロジーの活用度合いには、「さすが、世界最大級のカンファレンス」と思いました。参加者の多くもタブレット端末を使用しており、デジタルな空気が満ちあふれています。
そんな中で、紙の新聞の登場といったアナログな面があると、「これはこれでよいな」とホッとします。

「デジタル vs アナログ」のような対比がよくありますが、これらは対立(一方が他方を淘汰)するものではないですよね。双方に長所と短所があり、大事なのは適材適所かと。
人材開発も同じで、デジタルへの移行はもちろん進んでいますが、アナログが消えるわけではなく、「それぞれをどのような場面でどのように活用していくか」が今後の人材開発の課題かと思います。
なんて、ちょっと無理やり本編側とつなげてみました(笑)

  

番外編2
<番外編:ATD EVENTS APP>

富士通ラーニングメディアの石橋です。今回は、私が大会期間中に重宝した「ATD Events App」をご紹介します。300以上もあるセッションは主に5/16~20の同一時間帯に開催されます。その数は時間帯にもよりますが、多い時は20以上ものセッションが同じ時間帯に行われます。そのため、事前に自分が参加するセッションをスケジューリングしておく必要があります。この作業をやっておかないと毎回参加セッションを検討するという悲惨な状況に陥ります。そこで私が活用したのはATDが提供している無料アプリ「ATD Events App」です。

ATD Events App

PC、スマートフォン向けに同じ機能が提供されており、私はPCで参加セッションのスケジュール作成を行い、会場ではPCで作成したスケジュールをスマートフォンで確認していました。セッションとセッションの間は基本的に30分間でしたが、巨大な会場を隅から隅へ移動するには15分程度かかることもあります(ATDスタッフの中にはセグウェイで会場内を移動している方もいるほどでした)。また、人気のあるセッションは席が埋まってしまうと入場できないため、速やかな会場間の移動が求められます。そんな中、大会期間中は「ATD Events App」の活躍により、自分が希望するセッションへ確実に参加することができました。スケジュール管理機能以外にも会場全体図、EXPO、周辺レストランの情報が確認できる機能等があり、初めて会場に訪れた人にとって「ATD Events App」は必須のアプリだったと思います。
改めて自分のスケジュールを見直し参加セッションを振り返ると、自分の業務に最も関連しているラーニングデリバリーのセッションに多く参加していたことがわかります。もし来年以降参加する機会があるなら異なる視点でスケジュールを組むかもしれません。参加者によって楽しみ方が異なるというのはATDの魅力の1つですね。

 

<関連リンク>

【今求められる人材】従業員の力を最大限に引き出すために必要なものは!?~世界最大級人材開発会議ATDから見えた人材開発の最新トレンド(1)~
 
 【今求められる人材】"気軽なコーチング"として"モバイルラーニング"は適してる?!~世界最大級人材開発会議ATDから見えた人材開発の最新トレンド(2)~
 

 

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