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【いま、求められる人材】研修の効果を見極めよう!きっちり測定して最適な研修の実現を

[2013年8月 8日]

みなさん、こんにちは。コンサルティング部の神澤です。イメージ図


日頃、みなさんの会社では、さまざまな研修を実施されていることかと思いますが、これまでその研修効果を「見える化」してきた経験のある方はいらっしゃいますか?

企業の人材育成担当者の方に研修効果測定の実施状況を伺うと「必要性は認識しているが、具体的にどうすればよいのかわからない」「研修運営や他の業務で手一杯で、なかなかそこまで手が回らない」というコメントをよくお聞きします。

そこで今回は研修の効果測定の実施方法やポイントについてご紹介します。

研修効果測定を実施するためには、やみくもに研修を実施するのではなく、「企業としてどのような目的・狙い・想い」で研修を実施するのか、研修を通じて「社員にどうなって欲しいのか」「何を達成したいか」を明確にすることが重要です。

研修の効果測定は、これらの目的や狙いに対し、手段と評価の観点を組み合わせながら実施していきます。

<研修効果測定の手段とは・・・>

研修効果測定の手段には
 ・アンケート
 ・理解度テスト
 ・演習
 ・行動観察
 ・個人/グループインタビュー
 ・アクションプラン、改善計画の作成
など、様々あります。どの手段を利用するかは研修効果としてどのような点に注目して研修評価を行うかで異なります。

<研修評価の観点とは・・・>

研修評価の観点は、企業でよく利用される受講者満足度や理解度に加え、行動変容などがあります。

これらの評価観点を一般的に整理したものが「カークパトリックの4段階評価」です。イメージ図

・レベル1では、研修終了後のアンケートで受講者の反応をみたりするもので、「満足した」「役立った」という個人の印象を評価します。
・レベル2では、研修で学習した内容について、受講者の理解度や習得度合いを評価します。
・レベル3では、研修終了後の日常業務で学習した内容を現場で活用し、その結果どのような行動変容が現れたかを評価します。
・レベル4では、研修を実施したことで、どれだけ企業の売上や利益に貢献できたかを評価します。

<研修効果測定の流れとポイント>

実際に研修効果測定を実施する際の主な流れとポイントをご紹介します。

(1) 設計
 「研修の目的や狙い」「研修を通じて実現したいありたい姿」「何を評価したいか」「対象者の現状や課題」「結果の活用方法」などを明確にし、適切な手段、評価の観点、実施方法、対象者、アウトプットなどを整理します。
(2) 測定
 アンケートなどを活用し、客観的な数値によって研修効果を抽出します。
(3) 分析評価
 測定結果をもとに、研修内容の振り返りと課題の見える化を実施します。
(4) 次期施策の検討
 分析・評価結果をもとに、年度研修計画策定に向けた現状の課題、また、施策(案)を検討します。

前段でも触れましたが、この中で、一番重要なのは設計の部分です。研修の効果測定では、研修の目的や狙いをしっかり見定めて、設計を行うことが重要です。

<お客様事例>

次に、社員の情報セキュリティの意識浸透を目的に、研修の効果測定を実施したA社様の事例を紹介します。
A社様では、「研修を通じて情報セキュリティマインドを醸成したい、また、研修実施後、現場に戻った後の社員の情報セキュリティに関する意識・行動が変わったかを見える化したい」という狙いをお持ちでした。

そこで弊社では、以下のステップで意識・行動変容を確認する研修効果測定を実施しました。

研修効果測定の手段としては、費用や運用コストを勘案し、Webアンケートを採用しました。
また、アンケートは、意識・行動変容を確認するため合計3回実施しました。
研修受講後、意識・行動変容が見られるのは2~6ヵ月後というのが一般的です。そのため、研修受講前・直後に加え、今回は受講3ヶ月後に一定期間後アンケートを実施し、意識・行動の変容を定点観測しました。
 イメージ図
結果、A社様の研修受講前・直後・一定期間後の意識・行動変容は、

・研修受講前 → 受講直後:意識レベルが向上
・受講直後 → 一定期間後:直後から意識レベルはあまり向上していないが、行動レベルが向上

という一定の効果を定量的に把握することができました。

A社様の場合、全体傾向では上記のような効果が得られました。しかし、各部門や階層など詳細に分析していくと、B部門の意識レベル・行動レベルに変化が見られていないことがわかりました。そこでA社様では、B部門の結果を踏まえ、次の施策につなげる取り組みを現在行っています。

<最後に>

改めて今回のお話をまとめると、研修効果測定のポイントは4つあると考えています。
(1)効果測定を行う目的や狙いを明確にすること
  (研修プログラムや体系の改善に役立てるなど)
(2)目的を達成するための手段や評価の観点を明確にすること
  (テストで受講者の理解度を把握、アンケートで受講者の行動変容を把握など)
(3)(1)(2)を踏まえ、実施するための運用方法や測定ツールを検討・決定する
 (対象者、測定時期、エクセル/Webで実施など)
(4)今後に向けた改善や目標達成に向けて、結果を分析・評価し、施策を検討すること
 (効果の低い部門へのフォローアップ研修、仕組み定着に向けての職場支援など)

皆様も、研修効果測定を行う際には、これらのポイントを意識してみてください。

弊社では数多くの企業様の人材育成のご支援をさせていただております。
研修効果測定を含め人材育成でお悩みなどございましたら、是非お問合わせください。
http://www.knowledgewing.com/kcc/consul/index.html

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