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2012年8月記事一覧

こんにちは!富士通ラーニングメディアの千葉です。
会社に通いながら熊本大学の大学院(修士課程)で学び、3月に修了しました。

今月は、この2年間の私のチャレンジから得られた気づきについてお話ししています。

私の研究のテーマは、「講師力の定義・構造化の有用性の検証」です。最終回の今日は、研究の成果を中心にお話しします。

<研究の成果物「講師力の定義」が完成!>

2年間の研究成果の一部として、「講師力の定義」についてご紹介します。
講師力の定義は、以下のプロセスで行いました。

1)当社コースの受講者に、受講後に書いていただいたアンケートを分析(直近2年間で、約20万件)。
2)特に評価の低かったアンケートを抽出(約200件)。
3)クレームの内容を分類・分析し、どのようなクレームがどれくらい多いのかを解析。
4)先行事例や他の研究成果と、当社の講師力を照合し、相違・相似を分析。
5)どのような対策をすれば、「3」で分類・分析したクレームが解決できるのか、「4」の照合結果を元に検討。
6)外部有識者(大学教員・他の教育ベンダー社員)や当社現場社員による評価を受け、構成・内容をブラッシュアップ。

受講者アンケートは今まで、各コースの内容や担当講師の改善に役立ててきましたが、すべてのコースに対し、上記のようなプロセスで講師力を再検討したのは初めての試みでした。
この過程で、今まで当社として定義していた「講師力」には入っていないが、定義として加えたり、ブラッシュアップしたりすることを検討すべき項目も浮かび上がってきました。この点については、今後、現場で検討を重ねていきたいと考えています。

20120830__3                  ※クリックすると拡大表示します

今回の研究成果の詳細は、先週開催された教育システム情報学会で発表しました。
論文にもまとめてあり、公開可能ですので、ご興味がある方はぜひ、コメント・メッセージなどでご一報ください

<「個人的な3つの課題」についての振り返り>

このシリーズの1回目で、個人的に克服したい課題を3つ設定した、とお話ししました。これらについては、以下のような成果を実感しています。

●軸を見つける
自分の軸と思えるものがなく、自信がもてない。軸を見つけるきっかけにしよう!
 ↓
『私は、教育の専門家です』と自信をもって言えるようになった。これからは、明確な目的もないのに資格を取得していた、入社3~6年目のころのような迷走はしない!

●人脈を作る
何か新しいことを始めるためのコネクションがない。人脈を作りたい!
 ↓
新しいことを始めるための人的なつながりができた。特に同期として学んだ人たちや、お世話になった先生方とのつながりは大きな財産になった。
何か目標ができたときに、誰を頼りにしたらよいかの方向性が見定めやすくなった!

●プレゼンテーション力を身に付ける
プレゼンテーションに対する苦手意識が強い。これを機に克服しよう!
 ↓
プレゼンテーションは相変わらず苦手。「完全に克服!」とまではいかなかったが、何が苦手で、どうしたらよいかが見えるようになったので、今後もチャレンジする!

最後に、研究の成果以外で、みなさんにぜひお伝えしたいことを1つご紹介して、今回のシリーズを終わりたいと思います。

<「考える」とは? ~ 私は、考えているつもりだったのに>

私は指導教員から、「考えろ」ということをよく言われました。自分としては考え抜いた結果をレポートにまとめているつもりなのに、『もっと考えろ!』と言われるのですから、どうしたらよいのか分からなくなったことがあります。
これに対しさらに次のようなアドバイスを受けました。

そのアドバイスとは、『10分間真剣に考えて答えが出ないことは、いくら考えても答えは出ない。そのようなときは、自分1人で考えるのではなく、他者の話を聞くことだ』でした。

さらに、「人の話を聞く」にも方法論があり、特定の人だけでなく、多様なコミュニティに所属している人に聞くのがコツだということも教わりました。

そして、大学院の研究テーマについては、「大学院の講師陣」「大学院の同期」「職場の上司」という3つのコミュニティに所属する、複数の人の意見を聞いてくるように、と言われました。

教員からのアドバイスは、自分とは違う視点から意見をいただけるという点において、とても有効でした。
この経験から、私は今、10分間考えても結論が出ないことについては、同僚、上司、社外の友人、家族などさまざまな人に意見を聞くようにしています。

以前は、異なる業界で働く友人や家族に話しても理解してもらえないだろうと思っていました。しかし、実際はそのようなことはなく、具体的な課題は違っても、根っこのところは共通の課題を抱えていることに気がつくこともありました。
今では、話すことが双方の課題解決の第一歩になることを実感しています。

この2年間の経験を通して、私は「チャレンジすること」や「会社の外に出てみること」の大切さを学びました。

ごく普通の一会社員の私が、会社という枠の外に飛び出しチャレンジしたことで、自分のライフワークともいえる軸が見つかりました。大きな人脈を得ることもできました。仕事へ取り組み方が変わったことも実感しています。

私のこの経験をお読みいただいたことがきっかけで、何かにチャレンジしてみよう、会社の外に出てみよう、と思っていただけましたら幸いです。

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■本シリーズは今回で終了です。お読みいただき、どうもありがとうございました。
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Chiba こんにちは!富士通ラーニングメディアの千葉です。

会社に通いながら熊本大学の大学院(修士課程)で学び、3月に修了しました。
今月は、この2年間の私のチャレンジから得られた気づきについてお話ししています。

私の研究テーマは、「講師力の定義・構造化の有用性の検証」です。
今日はこのテーマに取り組んだ2年間の大学院生活における、3つの発見についてお話しします。

<1:成果よりも、チャレンジが大事>

「大学院に行く」と最初に決心したときは、「本当に私にやり遂げることができるのだろうか」「会社から期待されているような研究成果が出せなかったら、どうしよう」などの不安を抱いていましたが、今はチャレンジをしてよかったと思っています。

2年間で得られた成功体験もたくさんありましたが、それ以上に失敗も経験しました。
しかし、対外的には失敗に見えることであっても、チャレンジしたことで得られる気づきがたくさんあり、私自身大きな影響を受けました。

たとえば、授業の一環として、熊本大学の講座をeラーニング化する、というプロジェクトに1年間取り組んだときのことです。
講座担当の講師と意志疎通がうまくできなかったことから、エンドユーザーの思いや課題認識を適切にくみ取ることができず、結果としては成功とは言い難いプロジェクトとなってしまいました。

しかし、Web会議やeラーニングだけでつながっている遠隔地にいる人と、ものを作り上げる難しさを体験したことは、実業務のみではなかなかできない非常に貴重な学びとなりました。
加えて、その後、私が担当するお客様に遠隔学習ソリューションの提案を行った際、この経験を大いに生かすことができました

<2:個人の軸と、会社の軸が接するところで貢献したい>

私のチャレンジを応援してくれている社内関係者から、「大学院に行っているのだから」とか、「インストラクショナル・デザインやeラーニングのことを勉強しているのなら」といった理由で、社内の新規企画やサービス改善などのワーキング・グループ(WG)への誘いが増えました。

WGは、原則は誰でも参加できるものです。私は、以前から積極的に参加するように心がけ、声をかけられたWGすべてに参加していました。

しかし今は、「このWGは、私の得意分野が生かせるか?」「私が提供できるものはあるだろうか?」と考え、私が提供できるものがあるWGには参加する、そうでないWGはお断りする、というスタンスを明確に出せるようになりました。

このように変わることができたのは、大学院の研究を通して、『私の軸は「教育」である』と認識できるようになったからだと思います。
「WGは会社の目標達成のために存在する。しかし、そのすべてに自分がかかわる必要性や必然性は必ずしもない。
一個人として自分の成長も楽しみ、会社の成長に真の意味で貢献できる人材になるためには、会社の軸とは別に、自分の軸をもつことが大事。
そのうえで、会社の軸と個人の軸が接するところを探し、その部分を全力で頑張るというスタイルが、会社も自分もハッピーになれるのではないか」と考えるようになったのです。

もしも今、「自分の軸が決まっていない」と感じている方がいらしたら、まずは、いろいろなことにチャレンジすることをおすすめします。
最初はうまくいかないかもしれませんが、チャレンジをし続けていると自然に経験知が積み重なり、いずれ自分にぴったり合う「軸」が見つかってくると思います。

第1回でお伝えしたとおり、私も最初から確固とした軸があったわけではありません。
さまざまなWGに参加し、大学院にチャレンジしたことで、やっと見つけることができたのです。

           〈合宿中に行われた、研究経過などの発表会>

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<3:積極的に声をかけて、外の人とつながろう!>

「つながり」がつながりを生む―――これも、2年間の研究生活を通じて強く感じたことです。

たとえば、知りたいことややりたいことがあるとき、1つの手段としてまずは近しいテーマの勉強会や研究会、学会などのコミュニティに飛び込んでみるということが挙げられます。

私自身も、このようなコミュニティに何度か参加し、名刺交換がてらの雑談や、会話・議論を交わす中で、興味関心の似通った人や、自分の知りたいことを研究している人と直接つながることができました。

また、それらの場での発表を聞いた後、発表者に声をかけて質問してみることで、新たな出会いにつながることも多々ありました。

特に、発表者に声をかけることは、最初はものすごく勇気が必要でした。
「断られたらどうしよう」「素人っぽい質問をしてしまうのではないか」「迷惑にならないか」などさまざまな思いが頭を駆け巡り、躊躇したものです。

しかしそれを繰り返すうちに、「発表者に時間があれば基本的には話を聞いてもらえるし、興味関心や両者の置かれた状況がうまく合えば新しいつながりができることもある。確かなのは、声をかけないと何も始まらないということだ」と考えるようになり、今では積極的に声をかけることができるようになりました。

このように勇気をもって新しい世界に飛び込んでいくことによって、私は、社内外問わず、さまざまな人に積極的に声をかけることができるようになりました。これは現在の私の大きな強みになっています。

★次回は、研究成果とまとめをお届けします。

■就学当時に発信していたブログ『熊大通信』をもぜひご覧ください。
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熊本大での学習の様子やその成果について、同時期に就学していた佐藤と交代で書きました。ぜひご覧ください。
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■本シリーズは毎週木曜日更新です(4回目は、8月30日)。
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こんにちは。富士通ラーニングメディア・ブログ担当です。

みなさんは、BABOK®をご存知ですか。
BABOK®とは、ビジネスアナリストの作業を知識体系としてまとめたものです。

今注目の、上流工程や、そのさらに前段の「超上流」と呼ばれる工程のバイブルと言われています。

このたび、そのBABOK®に関する資格・CCBAを、当社社員の海老原が取得しました。

今日は、その海老原の受験に関する体験記をご紹介します。

比較的新しい資格のため、まだまだ受験に関する情報が少ないようです。
当人も、一度は受験に失敗しました。
だからこそお伝えできる受験準備におけるポイントや、当人なりの資格活用に向けた思いをご紹介します。

今後、CCBA資格受験を目指す方や、上流工程のトレンドをおさえておきたい方の、ご参考にしていただけますと幸いです。
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<CCBAとは>

質問者:まず、CCBAとはどのような資格なのでしょうか。

海老原:
CCBAとは、Certification of Competency in Business Analysis の略で、ビジネスアナリストの分野の国際的な資格です。
IIBA(International Institute of Business Analysis)という、カナダに本部を置く団体が主催しています。
IIBAは『BABOK®』というビジネスアナリストの作業を知識体系として纏めたものを発行しています。

試験問題は、このBABOK®から出題されます。
2011年11月から日本語で受験できるようになり、日本では2012年7月現在、約30~40名が合格しています。

関心が高い資格のようなので、合格者数は今後一気に増加するのではないかと思います。
プロジェクトマネージャの分野にもPMP® という資格があり、PMP® 試験ではPMBOK® GuideA Guide to the Project Management Body of Knowledge)に関する知識が問われますが、これと同じようなものですね。

20120816_mrebihara <実務との関連性>

質問者:ということは、海老原さんは普段ビジネスアナリストのお仕事をされているんですか。

海老原:
普段はIT研修の講師をしており、上流工程やプロマネの分野を担当しています。
その傍ら、社内の業務改革や新しい研修ビジネスの検討、グループ企業を対象とした人材育成施策の検討、受講者の方が作成した業務改革計画のレビューなどの仕事を通じてBAに関する経験を少しずつ重ねてきました。

質問者:なるほど。ところでCCBA資格にチャレンジしようと思ったきっかけは何ですか。

海老原:
講師としてのスキルアップ、そして受講者の皆様に旬な情報をご提供させていただくためです。
BABOK®の関連資格として、また超上流工程を担当される方が目指す資格として関心を集めていますが、比較的新しい資格ですので今はまだ情報が少ないと感じています。
私の経験を多くの皆様にお伝えし、役立てていただきたいですね。

<受験準備のポイント ~失敗談を交えて~>

質問者:受験の準備は大変でしたか。

海老原:
実は受験の前にも関門があります。
IIBAのホームページで受験申請する際にBAとしての業務経験を記載し、それがIIBAに承認されないと受験資格が得られないのです。

申請には職場の上司など2名の方の推薦も必要です。
申請は無事承認され受験資格を得たのですが、1回目の試験は残念ながら不合格でした(苦笑)。

不合格になった原因を分析し、勉強のやり方を工夫して2回目の受験で無事合格できました。

質問者:1回目の受験、敗因は何だったんですか。

海老原:
対策が予想問題集に偏りすぎていたかなと思います。
対策講座を受講し入手した予想問題集を繰り返し解き、間違った箇所はBABOK®で確認をとりました。
この方法でもある程度成績は伸ばせるのですが、BABOK®の全体像はなかなか頭に入ってきません。
そのため合格に一歩及ばなかったのだと分析しています。

質問者:2回目の受験対策では、全体像の理解をテーマにされたんですね。

海老原:
そのとおりです。市販の受験対策本と、当社の『BABOK®入門』のテキストが大いに役立ちました。
模擬試験をひたすら解く点は同じですが、間違った箇所は当社のテキストでも見直しました。

当社のテキストは要点がうまく整理されており、BABOK®の全体像を理解するのに適していました
灯台もと暗しでした(笑) 。

質問者:ほかに工夫された点はありますか。

海老原:
2回目の受験時期の設定ですね。
2回目の受験日はIIBAに申請が承認されてから1年以内でなければなりません。
勉強時間の確保と情報収集のために、1年という枠を最大限に活用しました。

<ご興味のある方へのアドバイス>

質問者:CCBAの資格に興味を持たれた方にアドバイスをお願いします。

海老原:
IIBA日本支部さんのホームページに有益な情報が掲載されています。
CCBA受験ガイドや合格者の体験記などはぜひ目を通してください。
私の合格体験記も掲載いただいております。

それから当社のCCBA対策講座もお勧めです(富士ゼロックス総合教育研究所様
との提携コースです)。
ぜひご受講をご検討ください。

質問者:最後に、海老原さんの今後の抱負を聞かせてください。

海老原:
クラウド技術やオフショア開発の普及など、IT技術者にとっては大きな変化がおとずれています。

私はIT技術者のフォーメーションは今後上流や運用の工程にシフトすると予想しており、これらの分野の人材育成需要がますます高まるだろうと考えています。

私は上流工程を担う講師の一人としてコースの種類や内容を拡充してまいりたいと考えています。
    
『FLMのコースメニューを見ればIT技術者の進むべき方向性がわかる』とお客様に仰っていただけることが私の理想です。
    
そのためにも時代の潮流を読み、スキルの研鑽に努めたいと考えています。

CCBAの上位資格であるCBAP(Certified Business Analysis Professional)も、いずれ取得したいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

PMP、PMBOKは、プロジェクトマネジメント協会(Project Management institute,inc.)の登録商標です。

こんにちは!富士通ラーニングメディアの千葉です。

今月は、私が会社に通いながら熊本大学大学院(修士課程)で学んだことによる、2年間のチャレンジから得た気づきについてお話ししています。

今日は、私の大学での研究テーマを「講師力の定義・構造化の有用性の検証」に決め、実際に研究を始めるまでの間に考えたことを中心にお話しします。

<研究には、ビジネスのヒントがたくさんある>

誤解を恐れずに言うなら、私はもともと、「研究はあくまでも特定の領域を掘り下げて追及するものであって、ビジネスとはあまり直結しない」ととらえていました。
ところが、実際に研究に携わるようになり、「研究内容は、自分や会社のビジネスに十分活用できる」、と思うようになりました。

たとえば、「講師力を定義する」という私の研究テーマを設定したきっかけは、あるお客様から「講師品質に関するクレーム」をいただいたことでした。
そして「そもそも、なぜそのようなクレームをいただいたのか」を考え抜くことからスタートしたのです。

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「講師品質に関するクレームをいただいた」
⇒「なぜ、クレームになったのだろうか?」
⇒「講師のスキル・経験が、お客様のニーズと不一致だった」
⇒「なぜ、不一致だったのだろうか?」
⇒「社内における講師力の定義に、ぬけ・モレや、整理されていないことがある」
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このように、ビジネスの現場における出来事について、原因をどんどん掘り下げ、特定できた深層課題について研究を行うのです。

私は今、ビジネスパーソンが大学などの研究成果に注目することは、ビジネスにおいて大きなメリットをもたらすのではないかと感じています。

理由は、研究成果や理論を自身のビジネスに用いることによって、裏付けのある業務が展開できるからです。
実際、私はお客様に対する提案に研究成果や理論を活用したことで、スムーズに採用していただいた経験もあります。

<「講師力って何だろう?」を3つの軸で分解する>

さて、「講師力を定義する」という研究テーマが決まり、次に行ったことは、研究テーマをXYZの3つの軸に分解して、1つ1つ吟味することです。

私の場合は、目的となるZ(何のために)が、「講師品質に起因するトラブルという問題の削減・軽減」です。
その目的のために、Y(具体的にどのような手段で)とX(何をするのか)を決めていくのです。

20120809_xyg_2                                ※クリックすると拡大表示します

XやYを変更するたびに、毎回、その変更はZという目的に合致しているかを検討します。
場合によっては、「本来の目的であるZ自体を変えたほうがよいのではないか?」ということも検討しました。

検討は、半年間にわたる講座『職場課題研究』の全15回の講義中に行いました。そ
して、最終的に、研究の進め方の方針を1枚のシートにまとめたのですが、このシートは半年の間に20回以上見直しました。

この経験をしたことで、業務に取り組む上で、「なぜ、この業務をするのか?」「その目的のために最適な手段は何か?」といったことを立ち止まって考えることができるようになりました

<万能薬や特効薬はない>

研究に対する私の誤解の1つに、研究成果を実践に活かせば、すべての課題が解決できる、つまり、「研究成果は万能薬で特効薬になる」というものがありました。

具体的には、講師が原因のトラブルを分類し、1つ1つのトラブルに対し解決する手法を学ぶ教材さえ作れば、世の中にある講習会に関するすべてのトラブルを解決できる、と信じていたのです。

研究テーマを決める議論をしていたときに、この話を指導教員にしたところ、「そんなものは、ない」と一蹴されました。
でも、私は教員の言葉に納得できず、「実際にやってみないと分からないではないか」と思い、自分が考えた方法を実践してみました。
しかし私が思い描いたような、すべてを解決する方法は見つかりませんでした。

また、ある一定レベルの解決策を作ることができたとしても、それはある状況においては最適でも、別な状況においては一例にすぎず、そのまま流用できる特効薬、万能薬にはならない、ということにも気づきました。20120809__2

<ビジネスのヒントを求めて、学会に行ってみよう!>

「大学院で学ぶ」、という経験を経て、これから私は、ビジネスのヒントを得るために、大学などの研究成果に積極的に触れていきたいと思っています。

とはいえ、一般的に会社員が研究に触れるのはなかなか大変な作業です。
論文データベースというものがあるので、検索すれば、知りたい情報にたどり着くことはできます。
でも、検索して見つかった論文を1つ1つ吟味する作業はかなりの時間と根気が必要となるでしょう。

そこで、積極的に活用しようと思っているのが、学会です。

学会というと、以前の私は、大学の研究者の集まりで、一般の会社員が参加するには敷居が高いと思っていました。
しかし実際は、専門知識がないと難しい講演だけでなく、大学3~4年生でも理解できる基礎的なテーマを扱った講演も相当数あります。

その中から、自分の理解できる講演を選べばよい、ということが分かりました。
そして、基調講演を聴くだけでも業界のトレンドなどが分かるので、得られるものは多いことに気づきました。

みなさんも、学会に足を運んだことのない方がいらしたら、ご興味のある分野の学会の全国大会に、ぜひ一度参加してみてください。

ちなみに、教育関連の学会の中で、私の個人的なおすすめは、「教育システム情報学会」「日本教育工学会」です。

直近では、8月22日~24日に、教育システム情報学会が千葉工業大学で開催されます。
この道の権威の先生方が一堂に会す貴重な機会です。

基調講演やシンポジウムを聴いて、業界のトレンドやビジネスのヒントを見つけてみませんか

私も8月23日9:00-10:20のセッションにて発表します。
会場で私を見つけていただきましたら、ぜひ、お声をかけてください!

★次回も研究活動を通した気づきをお届けします。

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熊本大での学習の様子やその成果について、同時期に就学していた佐藤と交代で書きました。ぜひご覧ください。
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こんにちは!富士通ラーニングメディアの千葉です。
入社8年目で、30歳になったばかりです。入社後2年ほどはJava関連コースの講師を担当し、現在はソリューション部門にて、お客様に人材育成ソリューションをご提案するなどの業務を担当しています。

Chiba_2 2010年4月より、会社に通いながら熊本大学の大学院(修士課程)で学び、今年の3月に無事修了しました。
この2年間は、私にとってチャレンジの連続でした。今月は、その体験の中から得た気づきについてお話しします。

「仕事を続けながら、修士課程に挑戦することは、容易にできることではない」と思っている方も多いと思います(私も、挑戦する前はそう思っていました)。
実際に経験をしてみた結果、確かに楽ではありませんでしたが、大変さの何倍も得るものがありました。
そして、「難しい(と思われる)ことへのチャレンジは素晴らしい」と思うようになったのです。

私の経験をお話しすることで、私と同世代の方たちや、今まさに「何かにチャレンジしよう」と思っている方の背中を押すことにつながれば幸いです。

<私の経歴:迷走した、入社3~6年目>

私は、大学では情報学部で教育工学を専攻していましたので、教育に関しては、ある一定以上の勉強をしてきた、という自覚をもっていました。
またJavaの講師を担当していたことから、ITについても相応の自信をもっていました。
一方で、「一生の仕事にしたいもの」をもっていないことも自覚しており、何を自分の軸にしたらよいのか迷っていました。

そのときに思いついたのが、資格取得です。
入社後3~6年目の頃は、少し難しい情報処理系の資格を取得したり、簿記にチャレンジしたりしました。
情報処理系の資格も簿記も、自分の軸を見つけるヒントになるのではないか、という思いで取り組んでいました。
当時を振り返ると、明確な目的のない資格取得で、「迷走していたなあ」と感じます。

でも、迷走をしたからこそ、「何でも無難にこなせる千葉」ではなく、「このテーマなら千葉」と言われるようなスペシャリストになりたい、考えるようになれたのだと思います。

<平凡な私が大学院へ。「考える」より「行動」を選ぶ>

そのようなときに、当社の社長から『熊本大学で学んでみないか』と声をかけてもらいました。当社には、語学修得のための海外研修や、他の企業で働くことができるインターンシップ制度などがあり、熊本大学修士課程への派遣も定期的に実施していました。

大学院というと、「ある分野に特化した知識や技能をもった人」が行くところであり、私のような平々凡々とした人間には無関係な世界だと思っていたので、最初は躊躇しました。

しかし、明確な目的がなく、資格取得に取り組み、悶々としていたのも事実。
いろいろ考えていても仕方ありません。せっかく声をかけてもらったのですから、飛び込んでみることにしたのです。

<同期は、ライバル会社の社員、会社経営者、看護師・・・>

在籍したのは熊本大学大学院 社会文化科学研究科 教授システム学専攻で、社会人を対象としたコースです。
同期には、私のように研修サービスを提供する会社に勤めている人もいました。
また、会社経営者、企業の人事担当者、医療機関の指導的立場で仕事をしている看護師もいました。

主な授業は、eラーニングで進みます。
修士課程の2年間で熊本に行ったのは、入学式、修了式、夏と冬に開催される1泊2日の合宿と、ほかに数日程度。合宿は、研究経過や半期に勉強したことの集大成として発表をする場になっていました。
日常的には、周囲の理解のもと業務を軽減してもらいながら、出勤前、退社後、休日などの時間をやりくりして週平均10時間前後を勉強・研究に充てました。

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この専攻は、学ぶテーマもeラーニング、学ぶ手段もeラーニングです。
「eラーニングについて学ぶのだから、さまざまな種類のeラーニングを体験しよう」という趣旨で、多様なeラーニング教材が用意されていました。
たとえば、紙芝居形式の簡単なもの、動画を見るもの、専門書を読んでみんなでディスカッションをするSNS形式のものなどです。
また、熊本大学で開講している科目をeラーニング化する、という実践的な授業もありました。

<個人的に設定した、3つの課題>

私は、熊本大学に行くと決めたときに、個人的に克服したい課題を3つ設定しました。
●軸を見つける
 自分の軸と思えるものがなく、自信がもてない。軸を見つけるきっかけにしよう!
●人脈を作る
 何か新しいことを始めるためのコネクションがない。人脈を作りたい!
●プレゼンテーション力を身に付ける
 プレゼンテーションに対する苦手意識が強い。これを機に克服しよう!

このような課題は、私と同年代の人なら誰しも抱えているのではないかと思います。
次回からは、私がこのような課題に対して、どのような成果を得たのかをお話ししていきます。

★次回は、研究のテーマを決め、実際に研究をするまでの間で考えたことをお話しします。

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