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2012年5月記事一覧

こんにちは!富士通ラーニングメディアの向井です。

木曜日は、「会話でつながるコミュニケーション」をテーマに4週連続でお話ししています。

前回は「モチベーション」について考えました。最終回となる今回は、コミュニケーションの集大成である「ファシリテーション」をご紹介します。

<ファシリテーションの重要な役割とは?>

ファシリテーションは会議の進行術として知られています。
さらに、会議や学習の場において参加者の発言や協働を促したり、合意形成を進めたりするスキルとしてもたいへん有効です。

会議には議題があります。しかし、その議題に対する参加者の理解度や意見はさまざまです。
立場による利害の違いや、視点のズレなどが原因で、なかなか合意点を見つけ出せない場合もあります。

そこで有効なのが、ファシリテーションのスキルです。

<利害を調整して合意点へ>

ファシリテーションでは、会議の進行・促進役を「ファシリテーター」と呼びます。
ファシリテーターの重要な役割の1つが、会議を可視化することです。

具体的には、以下の手順で行います。
1)参加者の発言をホワイトボードや付箋紙などを使って書き出す
2)すべての発言を整理して、参加者が共通して合意できる部分を見つけ出す

意見が分かれている場合でも、参加者の発言に耳を傾け、利害を調整しながら、合意点を見出していきます

このようなスキルは、顧客との商談の場でも有効です。
ファシリテーターとして、顧客の主張を聞き出し、自社の主張も明らかにします。
商談の内容を可視化することで、お互いに納得できる合意点へと導きやすくなるのです。

<信頼されるビジネスパーソンになるために>

これからは、技術者であっても、ファシリテーションのスキルが必要です。
複数の人が集まる場所で、一歩前に出る主体性、さらには、相手の主張を引き出しつつ、自社の主張も伝える行動が信頼につながると考えるからです。

先週までにご紹介してきた「傾聴」「アサーティブ・コミュニケーション」に加え、質問や合意形成など、多くのスキルを駆使することによって、ファシリテーターは参加者の理解を促進させ、主体性を引き出していきます。
そのため、ファシリテーションは、コミュニケーションスキルの集大成ともいえるのです。
このようなスキルを持つ人材は、顧客やビジネスパートナーから厚い信頼を得ることができるでしょう。

<ヒューマンスキルを強化して、より円滑なコミュニケーションへ!>

4週にわたって、「会話でつながるコミュニケーション」というテーマでお話ししてきました。
いかがでしたでしょうか。現在、専門性を十二分に発揮していくためには、「技術力」だけでなく、「人間力(ヒューマンスキル)」の強化が必要であることを、多くの人が気づき始めています。

ハーバード大学教授のロバート・カッツ氏も、マネジメントにおけるヒューマンスキルの重要性を「カッツモデル」として提唱しています。

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このモデルは、「業務経験や立場に応じて必要なスキルは異なるがヒューマンスキルはすべての立場の人に常に求められるスキルである」ことを教えてくれています。

コミュニケーション能力を含むヒューマンスキルは、その人の資質によるものと思われがちですが、訓練で身に付け、伸ばしていけるものでもあります。
現在は、トレーニング方法が充実しており、アサーティブ・コミュニケーション、モチベーション、ファシリテーションなど、ご自身が苦手な分野を知り、研修などを利用して強化することも可能です。

「学ぶ場」と「経験する場」をたくさん得た人は、必ず成長します
このブログを読んでくださっているみなさんには、ぜひ、ヒューマンスキルを高めて、実践の場に自信を持って臨んでいただきたいと思っています。

■「会話でつながるコミュニケーション」は今回で終了です。
お読みいただきどうもありがとうございました。

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富士通ラーニングメディアでは、ファシリテーションの基本的なスキルを学べます。
ご自分のスキルアップに、スタッフのスキルアップに、ぜひ、ご活用ください。

・プロジェクトリーダーに求められるファシリテーションスキル
 http://www.knowledgewing.com/course/cd?c=UZE52L

・【基礎から学びたい方向け】徹底ビジネススキル(ファシリテーションの基本編)
 http://www.knowledgewing.com/course/cd?c=UZE96L

・【eラーニングでも学べます】ファシリテーション:ファシリテーターとは
 http://www.knowledgewing.com/course/cd?c=UNE13B
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こんにちは!富士通ラーニングメディアの向井です。

毎週木曜日は、「会話でつながるコミュニケーション」をテーマに4週連続でお話ししています。

前回は「アサーティブ・コミュニケーション」を取り上げました。

3回目となる今回は、コミュニケーションと深いかかわりがある「モチベーション」について考えます。

<モチベーションを上げるのは誰か?>

最近、『メンバーのモチベーションをどのように上げたらよいか』というご相談をいただくことが多くなりました。ES(Employee Satisfaction:従業員満足度)調査の実施をきっかけに、メンバーのESと組織の活性度に危機感を持つ企業が増えてきているようです。

みなさんは、メンバーのモチベーションを上げるのは誰だと思いますか?
一般的には、モチベーションを上げるのも下げるのも本人次第と思われがちです。

しかし実際は、リーダーや幹部社員からのメンバーに対する働きかけが、現場のモチベーションに影響を与えていることが多いようです。

<会話が生み出すモチベーション>

モチベーションを上げるために、リーダーや幹部社員は、どのような働きかけをすればよいのでしょうか。

メンバーとの会話を通じた日々のコミュニケーションの中から、メンバーを理解し、生きがいや働きがいを感じられるような仕事の割り振りを考えることが大切だと思います。
つまり、リーダー層や幹部層には、メンバーが仕事をしていく上で大切にしている「価値観に関心を向けること」が求められているのではないでしょうか。

モチベーションアップにつながりやすく、すぐにでも始めていただける3つの働きかけをご紹介します。
●日々の業務における貢献に対して、感謝やねぎらいの言葉をかける ⇒ サンクス効果
●成果を上げた人に対して表彰するなど、1人1人の名前を挙げて称える ⇒ スポットライト効果
●「期待している」ことを、日々、継続的に伝えながら育てる ⇒ ピグマリオン効果

ぜひ、日頃のコミュニケーションに取り入れてみてください。

<モチベーションアップの特効薬とは?>

リーダーや幹部社員の中には「モチベーションは本人の問題であって、人に上げてもらうものではない」と言い切る方も少なくありません。

20120524__3 しかし、ご自身のことを振り返っていただくと、『新人時代のあの上司の声かけが嬉しかった。あれが、私のモチベーションアップにつながっていたことに気が付きました。私は自分の力でモチベーションを上げてきたと思っていましたが、違ったのですね』と話す方が多いのです。

メンバーのモチベーションを上げるための唯一の特効薬はありませんが、日頃の会話やコミュニケーションの積み重ねの中に、モチベーションを上げるヒントが隠されていると思います。
あなたがかけるたった一言が、相手に夢や希望を与え、働きがいや生きがいを見いだすきっかけとなることもあるのです。

組織やチームの中には、「2つの要素」が存在すると思います。
1つは、解決しなければならない課題や、達成すべき目標です。

もう1つは、リーダーや幹部社員、メンバーが持つ、仕事に対する価値観想いです。
重要なのは、これら「2つの要素」が、お互いに共有されることです。そのためには、リーダーや幹部社員は、メンバーに対し、会話やコミュニケーションを通して、前向きな働きかけをしていく必要があります。
その結果が、「全員で力を合わせていこう」というモチベーションの根源につながると考えています。
ぜひ意識して会話をしてみてください。

■次回は、コミュニケーションの集大成ともいえる「ファシリテーション」を取り上げます。

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富士通ラーニングメディアでは、スタッフのモチベーションをアップさせるためのアプローチを学べます。
ご自分のスキルアップに、スタッフのスキルアップに、ぜひ、ご活用ください。
・プロジェクトリーダーに求められるモチベーションマネジメントスキル
 http://www.knowledgewing.com/course/cd?c=UZE47L
・プロジェクトリーダーのための心理学~基礎編~
 http://www.knowledgewing.com/kw/recommend/course2/UAP74L.html?banner_id=kw_36
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こんにちは!富士通ラーニングメディアの向井です。
先週木曜日より、「会話でつながるコミュニケーション」をテーマに4週連続でお届けしています。

前回は、会話とコミュニケーションの関係についてお話しし、会話における大事なスキルの1つである「傾聴(けいちょう)」を取り上げました。
2回目となる今回は、より建設的な会話につながる「アサーティブ・コミュニケーション」についてご紹介します。

<「急な仕事の依頼」断りたいのに断れない・・・>

みなさんの中にも、「仕事を急に依頼され、断れなかった」という経験を持つ人も多いでしょう。
たとえば、「上司から帰る間際に急な残業を依頼された」と想定しましょう。あなたなら、どのように対応しますか?

A:「夕方になってから仕事を頼むなんて無茶ですよ。今夜は予定があるので絶対無理です」と断る

B:本当は別の予定があるが、何も言えず、「わかりました・・・」と、受け入れる

Aは、一方的に自己主張をしているため、相手にストレスを与え、関係が悪化します。
Bは、自分の主張や感情を押し殺して我慢するため、自分の中に欲求不満や怒りが溜まりがちです。
一見問題がないように見えますが、長期的には相手とのコミュニケーションに支障をきたします。

上記のような「攻撃的な自己主張」や「無理な我慢を伴う受け入れ」を回避する方法の1つが、アサーティブ・コミュニケーションです。
アサーティブとは、相手の主張を尊重しつつ、自分の主張も伝えるコミュニケーションのあり方です。
I'm OK.』『You are OK.』という相互尊重の概念をベースにしており、相手に配慮した上で、主張を行います。

<自信を持って発言するために>

アサーティブ・コミュニケーションでは、どのように会話を進めていくのでしょうか。

今回は、1つの手法として、「DESC法」をご紹介しましょう。
「DESC法」とは、アサーティブに意思を伝え、交渉するための話法で、以下の4つの言葉に由来します。

D:Describe(状況の客観的描写
E:Explain(主観的にDに対する自分の気持ちを表現、影響を説明
S:Specify(解決案や妥協案の提案
C:Choose(提案に対する肯定や否定、それぞれの結果に対する行動の選択肢を提示

たとえば、「特定の人が延々と話し続けているために、会議の進行が遅れている。
誰も『話が長すぎて、時間が足りません』とストレートに言えない」。このような状況を想定してみましょう。

例)
D『●●さん、会議が始まってから15分間話し続けておられますね』
E『このままだと、あとの発表者の時間が足りなくなってしまいそうです』
S『来週、改めて会議の場を設けます。続きはその時にお伺いできませんか?』 
C『そうすれば、会議を予定どおり進めることができます。もし来週が無理な場合、今日は要点だけにして、残りは個別にご説明いただけませんか?』

このように話すと、相手の立場を尊重しつつ、主張すべきことを相手に伝えることができます。
相手が目上の人であっても、相手の感情や勢いにのまれてしまうことなく、自信を持って発言できるのです。

組織において、相手とできるだけ良好な関係を保ち、より良い成果につなげるために、「相手のことを考え、尊重しながら主張する」という歩み寄る心と努力が大切なのではないでしょうか。

<自信を喪失する新人。ベテランでも・・・>

20120517__3 以前は、新人は、先輩や上司と一緒に商談に行く機会が豊富にあり、先輩の背中を見ながら実践を通してお客様とのコミュニケーションを学んでいきました。
最近は、先輩と一緒にお客様を訪問する機会が減り、実践で体得する余裕がなくなってきたため、新入社員であっても学べる場が少なくなりました。
短期間の研修のあとすぐに、実践の場に出されることもあり、コミュニケーションがうまくいかず、早々に自信を失ってしまうケースも少なくありません。

また、中堅やベテラン社員でも、異動などで未経験分野の担当になることがあります。
初めての仕事や新しい環境になじめなかったり、わからないことがあっても今さら聞けなかったりするため、ベテランでも自分のふるまいに自信を持てなくなることがあります。

あらゆる場面でコミュニケーションの難しさを実感している人が意外に多いと感じています。

<アサーティブは、どんな場面でも、誰にでも>

アサーティブ・コミュニケーションは、職種や立場に関係なく、たとえば以下のような場面で活用できます。
・営業職 → 商談の場面
・技術職 → お客様との技術的な交渉や説得の場面
・新入社員 →先輩や上司、同僚との日常的なコミュニケーションの場面
・上司 → 部下育成の場面

人材育成において、アサーティブ・コミュニケーションが今注目されている理由は、「さまざまな立場の人に有効であること、また、世代や役職などの階層を越えてコミュニケーションを強化できること」にあると、私は思います。

■次回は、コミュニケーションとかかわりの深い「モチベーション」を取り上げます。バックナンバーもあわせてお読みください。
 第1回 何気ない会話が、プロジェクトの円滑運営につながる
 http://flm-blog.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-8412.html
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富士通ラーニングメディアでは、アサーティブ・コミュニケーションの基礎や実践的なスキルを学べます。
ご自身のスキルアップに、スタッフのスキルアップに、ぜひ、ご活用ください。
・アサーティブ・コミュニケーション~言いにくいことを上手く言うための基本スキル~
 http://www.knowledgewing.com/kw/recommend/course2/UZE90L.html?banner_id=kw_30
・アサーティブ・コミュニケーション実践~業務の目的を達成するためのアプローチ~
 http://www.knowledgewing.com/course/cd?c=UAF06L
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こんにちは!富士通ラーニングメディアの向井です。
富士通グループにおいて、約20年間お客様企業の人材育成に携わってまいりました。
現在は、ヒューマン・ビジネススキル関連の講師を担当しています。

本日より4回にわたり、「会話でつながるコミュニケーション」をテーマにお届けします(毎週木曜日掲載)。
1回目となる今回は、会話とコミュニケーションの関係についてお話しします。

<「会話」は信頼関係の大切な要素>

問題解決をテーマとする研修を担当する中で、プロジェクトリーダーや幹部社員の方々から「プロジェクトの問題がなかなか解決しない」「プロジェクトや組織において、人がなかなか育たない」という悩みをよく伺います。

詳しくお聞きしていくと、最終的に「コミュニケーション不足が原因ではないか」という結論にたどり着くことが多いように感じます。
『職場の方たちの中に、会話はありますか?』と尋ねると、『必要な話は、Eメールでしていますので、会話はほとんどありません』という答えが返ってくることがよくあるのです。

会話が少ない職場でも、業務が円滑に進行しているときは、コミュニケーションの必要性をそれほど感じないことも多いでしょう。
みなさんの中にも、「うちの職場は会話が少ないけれど、問題はない」と感じている方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、「トラブルが大きくなる直前に発覚したこと」や、「トラブルを予期できず対応が手遅れになったこと」は起こっていないでしょうか。

このようなことが起こる一因には、信頼関係」が大きくかかわっていると思います。

みなさんもお気付きのように、信頼関係は、一晩でできあがるものではなく、日常のかかわりの積み重ねから生まれてくるものです。
信頼関係の大切な要素が「会話」で、しかもその「会話」は一方通行ではいけません。
双方向の会話を築く第一歩として、相手の話をよく「聴く」ことから始めてみてはいかがでしょうか。
相手の話をよく「聴く」ために、傾聴(けいちょう)」のスキルを意識することをおすすめします。

<安心や信頼をもたらす「傾聴」>

私は講習会において、「傾聴」とは、
耳で聞くだけでなく、心と目を使って、相手の話に気持ちを向けること
と説明をしています。具体的には、以下のようなスタイルがあります。
相手のほうを向く
うなずく
相づちを打つ
相手の話のペースに合わせる
相手の発した言葉の一部を引用する

たとえば『昨日こんな残念なことがありました』と部下から報告があったとしましょう。
部下のほうに身体を向けて、話を聞きます。
20120510_a_2 うなずきながら、部下の話すペースに合わせて、『なるほど』と相づちを打ちます。
『そうですか。そのような残念なことがあったのですね』と、部下の発した言葉の一部を取り入れて話します。
こうすることによって、部下は自分の話を聞いてもらえた安心感や、上司に対する信頼感を持つようになります。

前向きな気持ちの変化は、彼らが一歩前に踏み出すための原動力になっていきます。
私は、傾聴は単なるスキルではなく、心を伴う相手への基本的な姿勢である、と考えています。
つまり、傾聴のスタイルを取り入れるだけでなく、相手に関心を持ち、可能性を信じる気持ちを伴っていることが大切だと思います。

傾聴は、「答えは相手の中にある」、「相手には、成長し、実践する力がある」と、相手を信頼するからこそ、成立するのです。

<会話は、プロジェクトの円滑運営につながる>

人は自分の話に耳を傾けてくれる人の発言には、耳を傾けようとする傾向があるといわれています。
つまり、リーダーがメンバーの話を傾聴していると、メンバーはリーダーの言葉に耳を傾けるようになり、双方向の会話が成立するようになります。
やがて、職場での会話が増えていくことにつながります。

傾聴を伴う会話が多い職場では、幹部社員や同僚が、日常の会話からトラブルの火種を察知する可能性が高まります。
表面化する前に対策を考えることができれば、トラブルを未然に防ぐことができます。
その結果、プロジェクトの円滑な運営につながっていくのです。

会話は、スムーズなコミュニケーションの必須要素といってもよいでしょう。

■次回は、より建設的な会話を可能にするための「アサーティブ・コミュニケーション」を取り上げます。
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富士通ラーニングメディアでは、会話や傾聴のスキルを含むコミュニケーションについて学べます。
ご自身のスキルアップに、スタッフのスキルアップに、ぜひ、ご活用ください。

・システム開発事例で学ぶシリーズ ~ヒューマンスキル~
 http://www.knowledgewing.com/course/cd?c=UAP55L
・ベーシック・コーチング ~相手の主体性とヤル気を引き出すコツ~
 http://www.knowledgewing.com/course/cd?c=UZE20L
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