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2010年10月記事一覧

「熊大通信」は、2010年8月~10月に掲載した記事を、再度お届けするものです。

こんにちは、佐藤です。

気づけばもう10月も終わりが見えてきてしまいましたね。
やりたい事を整理しておかないと、あっという間に12月が来て、師走を忙しなく過ごしているうちに2010年が終わってしまいそうです。
秋の日は釣瓶落としといいますし、最近はかなり夜も寒いですから、体調に気をつけて貴重な時間を大事に使っていきたいですね。

さて、『熊大通信』は今回で11回目です。
前回(第10回)の最後にもお伝えしましたが、千葉・佐藤の教授システム学専攻後学期が始まったこともあり、今回が区切りの回となります。

そこで、今回は今までお伝えしてきた『熊大通信』 の内容をまとめつつ、千葉・佐藤の今後の予定などをお伝えしようと思います。
今回初めて『熊大通信』を読まれる方や、まだ読んだことが無い回がある方は、今回のまとめを見て興味を持った回を覗いていただければ幸いです。

【千葉と佐藤の視点の違い】

前回までで10回刊行してきた『熊大通信』ですが、執筆を担当しているのがソリューション営業職(千葉)と、企画・マーケティング職(佐藤)という異なる立場の二人ということもあり、それぞれ別々の視点で本ブログを執筆してきました。千葉

 ■千葉の担当分について

 ◇視点

  • 企業の人事・教育担当者様の日常業務における課題や問題意識を解決する

 ◇エントリ

エントリタイトルエントリ概要
熊大のシステム ~eラーニング大学院ならではの学習の仕組み~ eラーニングの成功事例として、熊本大学大学院教授システム学専攻の仕組みを紹介
御社のeラーニング、効果的に使えてますか? どのようにeラーニングを活用すると上手く行くか、eラーニングの失敗事例から学ぶもの/成功するために欠かせないものを紹介
どうしたらみんながeラーニングを活用してくれると思いますか? eラーニング活用推進のため、関係者の役割分担を明確にする際の参考情報として『eラーニングプロフェッショナル』の体系を紹介
どうしたらみんなが自発的に学習してくれると思いますか? 自発的な学習を促すためのヒントとして、『成人学習学』の考え方を紹介。
eラーニング最新動向 ~eラーニングの明日はどっちだ!~ eラーニングに求められるユーザーニーズや、最近のeラーニングコンテンツの動向について紹介

このように、eラーニングを主眼に、成功事例/失敗事例の紹介や、ケーススタディ的に職場での悩みを問いかけて解決のヒントになる情報を提供しています。
それに対して、佐藤のエントリでは以下のような特徴があります。

■佐藤の担当分について佐藤

 ◇視点

  • 熊大で学んだID(インストラクショナル・デザイン)の知識について、読者の方が教育の企画や評価を行う際に、現場で使えそうなテクニックや理論を紹介する

 ◇エントリ

エントリタイトルエントリ概要
新カテゴリ「熊大通信」を開始します! 教育を効果的にする方法としてID(インストラクショナル・デザイン)を、ID専門家の養成機関として熊本大学大学院教授システム学の紹介
教育をする意味~期待を整理して改善へとつなげよう~ 教育の目標整理について問題定義し、教育する意味を整理するため、『キャロルの時間モデル』を紹介
インストラクショナル・デザインの実践に向けて~プロセスモデルに基づいた開発体験を通して~ 学習目標達成に向けた教育プロセスの回し方についてADDIEモデルの紹介
学習目標の立て方~5分類を活用しよう~ 学習目標を正しく設定・評価するために、目標の分類や評価の方法を整理するツールとして『ガニエの学習成果の5分類』を紹介
誤った目標設定から脱却する! 学習目標を正しく設定・評価するために、目標のレベル感を整理するツールとして『ブルームの目標分類』を紹介


このように、教育企画(設計も含む)や教育評価を行う際に活用できるIDの理論について、IDについて詳しくない方にも分かりやすくお伝えすることを主眼としています。

それぞれ異なる視点で書かれているため、実はエントリにもそれぞれの視点の色が出ています。

【熊大1年次後期の予定】

後期が始まって1ヶ月ほど経ちましたが、非常にグループワークが多く、多人数でのディスカッションやスケジューリングに四苦八苦しております。
イメージとしては、前期に学んだ理論について、グループでのディスカッションを通してブラッシュアップしながら後期で実践していくという感じです。

千葉・佐藤両名とも、かなり苦労しながら進めていますが、その分色々なことに気づく機会があって充実した毎日です。

今回、2ヶ月あまり続けてきた定期刊行については一旦区切りとさせて頂きますが、この学びをまた皆様にフィードバックできるよう、頑張っていきたいと思います。

今後ともFLMの活動、人材育成最前線ブログにご期待ください。

「熊大通信」は、2010年8月~10月に掲載した記事を、再度お届けするものです。

千葉こんにちは!千葉です。
9月後半のシルバーウィーク、10月10日の体育の日と、連休続きの後はいまひとつ仕事をするペースに戻りきりませんね・・・。
後期からは土曜日の集中講義も始まりますので(eラーニングでの学習や合宿とは別で、何と半期に6日もあります・・・)、今の内に体調を整えて、臨みたいと思います!

さて、今回で『熊大通信』も10回目。
"eラーニング"という言葉自体は1990年頃から使われ出したらしいですが、それから20年経った今、社会人の学びのスタイルや中身自体が大きく変わりつつあります。
そんな中どんなeラーニングが有効だと言われているのか・・・、当社のイチオシコンテンツのご紹介を交えつつ、見て行きたいと思います。

【現代のeラーニングに求められるものとは】

冒頭でも少し触れましたが、"eラーニング"が生まれた1990年頃、当時は「CDROMに入った学習ソフト」や「書籍をPDF化してインターネットに上げたもの」なども"eラーニング"と呼ばれていました。

また、最近まで、或いは今でも多くのコンテンツは、
・パラパラとページをめくっていく「紙芝居型」
・講師がしゃべっている動画が中心の「動画型」
・衛星放送を用いたリアルタイム講義を行う「同期型」
などが主流です。

ではこれらが良くないコンテンツかというとそんな事はなく、これはこれで使い方によってはとても便利です。
例えば、10,000人の社員に法令順守の為の教育をする場合の「紙芝居型」は、学習効果はともかく、低コストで効率よく"全社一斉教育"という目的を達成できますし、
千葉の所属する熊本大学教授システム学専攻で先日行われた遠隔講義は遠隔会議システムを用いた「同期型」でしたが、リアルタイムに東京・熊本・名古屋を繋ぎ、質問がいつでもできる仕組みが確立されており、集合研修と変わりませんでした。

ただ、昨今のユーザーニーズ多様化の波は教育業界にも押し寄せており、上記のような「効率が良い」「集合研修と変わらない」というだけでは、社会人はもう満足できないんです。

例えばどんな新しいニーズがあるかというと、以下のようなものが主ですね。


今後のeラーニング動向

1.  問題解決型になる
知識習得ではなく、パフォーマンスに直結する業務や生活の問題解決が主に。

2.  教科書にない知識が得られる
書籍や教科書など、他のメディアでも得られにくい知識が習得できるように。

3.  コミュニティ・オブ・プラクティス型になる
あるテーマに関する知識や技能を、継続的に交流しながら相互習得する、コミュニティ・オブ・プラクティス(実践的コミュニティ)型になる。

4. ナレッジマネジメントとの融合が進む
 先人の暗黙知を貯め、活用できる仕組みナレッジマネジメントの仕組みが取り入れられる。

5. コンテンツだけでなくコンテキストを学べるようになる
 成果(コンテンツ)から経緯(コンテキスト)重視の学習になる。

6. コラボレーションツール(WikiやBlogなど)が使われるようになる
 Web2.0のコミュニケーション促進ツールが活用されるようになる。

7.  検索エンジンが大きな役割を果たす
 4.で貯めた暗黙知を迅速に探し出す仕組み、検索エンジンが重要視され始める。

8. 管理型学習と非管理型学習にハッキリ分かれる
 人事部や人材開発担当者が進捗管理をする管理型学習と、自主的かつ主体的に学習する非管理型学習に学びが二分される。


※「eラーニング活用ガイド」(日本イーラーニングコンソーシアム)を参考にして作成。

この表からは「実務や生活など即日活用できる」「eラーニングでしか得られないもの(知識・気付き・人間関係など)を」「より効率的に」得たいというニーズが読み取れると思います。

【実際、どんなコンテンツが開発されてるのか】

こういった流れを受け、eラーニングベンダーは新しい学習の仕組みに日々頭を悩ませています。
当社でも幾つか面白いコンテンツを開発していますので、上記を取り入れるとどんなものが出来上がるかの例として、簡単にご紹介したいと思います。

 ■体験型eラーニング ~失敗しながら学ぶプロジェクトマネジメント~

ITプロジェクトのマネージャになって、疑似体験をするコンテンツです。
私も(学生として演習課題で)全編体験しましたが、ストーリーが作り込まれているので、アドベンチャーゲームのような感覚で楽しんで工程体験ができました。
また、自分の行動でプロジェクトが大成功したり、頓挫しかけたりする辺りも面白いですね。

 ■ビジネスメールスキルアップ研修 ~E-mail環境だけで学べる文章力研修~(UAP02D)

 eメール環境だけで学べるビジネスメールのスキルアップコンテンツです。
4,725円(2010/10現在・税込)というお値段もあってか、お客様にもとても好評です。
当社の新人も受講していたのでメールを見せて貰いましたが、「社内イベントの参加呼びかけ」や「業務成果のアピール」といった新人さんにありがちなものから、「お客様へのお詫び」「上司への依頼」などといった業務で即使えるメールを実際作ってみる事ができ、多くの気付きがあるようです。

超上級PMから学ぶ!目からウロコのプロジェクト疑似体験 ~リスク編~(UAP80L)

このコース自体はプロジェクトマネジメント熟練者向けの最上級レベルの集合研修ですが、受講後にWebコミュニティによる情報提供や受講者同士の交流の仕組みが付いています。
こういった仕組みを上手く使っていただくことにより、研修時間内だけで終わらない学習と気付きの機会を作ることができます。


これらはいずれもここ数年で開発したもので、前述の表"今後のeラーニング動向"の要素を少なからず取り入れたコンテンツであることがお読み取り頂けると思います。
こういった新しい学習の仕組みを取り入れたコンテンツで、楽しく、より効率的に実用的な学習をして頂ければ幸いです。
なお、この辺の情報は当社ホームページでも随時発信しておりますので、宜しければちょくちょく覗いてやってくださいませ。

最後に突然ですが、ちょっと悲しいお知らせです。
ご好評を頂き連載しておりました熊大通信ですが、佐藤・千葉の後期日程が開始した事もあり、次回で一旦の区切りとさせて頂くこととなりました。
最終回の11回目では、これまでの総まとめをお送りして、定期刊行の区切りとしたいと思います。
最後までお付き合いの程、宜しくお願い致します♪

「熊大通信」は、2010年8月~10月に掲載した記事を、再度お届けするものです。

佐藤こんにちは、佐藤です。
最近はすっかり秋めいてきて、そろそろ紅葉も見頃を迎えますね。
第8回の熊大通信で教授システム学の夏合宿の様子についてお伝えしましたが、実は合宿直後から後学期が始まっており、参考資料の用意や履修のスケジューリングなど、慌しくしています。

さて、『熊大通信』も今回で9回目です。
が、その前にちょっとおさらいです。
私(佐藤)が第7回の投稿で、ID(インストラクショナル・デザイン)の重要なポイントとなる学習目標の分類方法や評価方法をご紹介いたしましたが覚えていらっしゃいますでしょうか。
(まだ第7回を見てない!という方は、是非第7回と併せてお読みください)

以下のような表で目指すべき学習目標の成果分類を定めることで、学習者が達成したい(または学習者に達成させたい)目標と、教育プログラムの内容との乖離を防ぐことができるというものでした。

表:ガニエの学習成果の5分類

学習成果言語情報知的技能認知的方略運動技能態度
学習の性質 指定されたものを覚える

宣言的知識

再生的学習
規則を未知の事例に適用する力

手続き的知識
自分の学習過程を効果的にする力

学習技能
筋肉を使って体を動かす/コントロールする力 ある物事や状況を選ぼう/避けようとする気持ち
学習成果の分類を示す行為動詞 記述する 区別する

確認する

分類する

例証する

生成する
採用する 実行する 選択する
成果の評価 あらかじめ提示された情報の再認または再生

全項目を対象とするか項目の無作為抽出を行う
未知の例に適用させる:規則自体の再生ではない

課題の全タイプから出題し適用できる範囲を確認する
学習の結果より過程に適用される

学習過程の観察や自己描写レポートなどを用いる
実演させる:やり方の知識と実現する力は違う

リストを活用し正確さ、速さ、スムーズさをチェック
行動の観察または行動意図の表明

場を設定する

一般論でなく個人的な選択行動を扱う

出典:鈴木克明(1995)「放送利用からの授業デザイナー入門」日本放送教育協会 より一部抜粋


【学習成果の5分類には限界がある】

5分類の表は学習者が目指す目標や、既製の教育プログラムが設定している目標を整理して、"どんな"目標を目指すのか、目標の方向性が一致しているかを確認するのに非常に便利なツールです。

実際に試された方はいらっしゃるでしょうか・・・
この学習成果の5分類を用いて企業の現場での学習を整理すると、何かを覚えること(「言語情報」)と何かを知識を応用すること(「知的技能」)が主な学習目標になるかと思います。
お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、何かを覚えることというのは非常にシンプルでブレ難い目標なのですが、知識を応用するという目標は非常に様々なレベルで捉える事ができてしまいます。

例えば、 一つの知識について別の言葉や例で言い換えること と、 実際に教わったシーンとは別のシーンに適用して実践できること では、同じ知識の応用(=知的技能)ですがレベル感に差があります。

このレベル感というのがポイントになります。
学習成果の5分類では"どんな"目標を目指すのかを整理することができますが、"どれくらい"のレベルかについては大雑把にしか整理することができません。
そこで、このレベル感について整理するために使えるもう一つのツールについて紹介します。

 【ブルームの目標分類でレベル感が整理できる】

教育目標のうち、特に頭で覚えたり考えたりする領域について、B・ブルームが以下の表のような6段階にレベル分けして定義できるとしています。

表:ブルームの目標分類

この表のレベルの数値が上がるほど、高度で複雑な技能が必要な目標になるということが確認されています。

上記の表にも書きましたが、レベル1.0に該当するのが学習成果の5分類でいう「言語情報」であり、レベル2.0から6.0までが学習成果の5分類でいう「知的技能」にあたります。
「言語情報」の目標というのはやはりシンプルですが、「知的技能」に該当する「知識」より上のレベルについては、結構細分化されているのがお分かり頂けると思います。

先程の例で考えると、「別の言葉に言い換えること」はレベル2.0の理解にあたり、「別のシーンに適用して実践」はレベル3.0の応用にあたるため、「別のシーンに適用して実践」の方がより複雑な目標であると言えます。

 

【ツールを活用して間違った目標設定から抜けだそう】

今回ご紹介したブルームの目標分類や、第7回でご紹介したガニエの学習成果の5分類を用いれば、より体系的に学習者の目標を整理したり、既製の教育プログラムの目標を評価したりすることが可能になります

例えば、企業の教育担当者は社員の求める教育レベルについて整理し、より社内のニーズ(目標)に一致した教育プログラムの選定が可能になります。

または、OffJT(Off the Job Training)で予めレベル2.0までを学習しておき、OJT(On the Job Training)でレベル3.0を目指すといった切り分けも可能になってくるでしょう。

皆さんが今後、目標の設定について考える際や教育プログラムを評価する際に、このような目標整理のためのツールの情報がお役に立てば幸いです。

 次回は、ちょっと骨休め的なエントリで、eラーニングの最新動向をお伝えします。お楽しみに!

「熊大通信」は、2010年8月~10月に掲載した記事を、再度お届けするものです。

千葉こんにちは!千葉です。
どうも夏休みに羽目を外しすぎたらしく、夏風邪がいつまで経っても治りません...。
今年は夏が長かったからか、結構夏風邪を引きずっておられる方が多いような気がしておりますが、皆様方はいかがでしょうか。

そうそう、夏と言えば先日教授システム学の夏合宿がありまして、激しく楽しい2日間を過ごしてまいりました。
初日は熊本大学にて先輩方の発表を聞いて勉強させて頂き、そのまま南阿蘇の地獄温泉清風荘へ! もちろん、夜は楽しい懇親会♪
2日目は旅館内で発表会。前期の科目で作った教材を披露させて頂きました。
写真は携帯で撮ったものですが、激しく楽しい雰囲気が伝われば嬉しいです。

さて、本題に入りましょう!(合宿を思い出して若干テンションが高めです(笑)
『熊大通信』8回目の今回は、「どうしたらみんなが自発的に学習してくれると思いますか?」と題し、成人学習学の考え方をご紹介していきます。 

【そもそも大人って何で勉強するんでしょうか?】

本稿をお読みの方々は色々なお立場の方がおられますので、教える対象、学習させなければいけない対象もさまざまかと思います。
自社の社員、大学院の学生さん、講習会の受講者など色々ですよね。

それらの方々に「学習してほしい!」という思いは共通だと思いますが、大人ってどういう時に「学習したい!」と感じるんでしょうか。
ご自分は「何故、どういう時に学習していますか?」と聞かれたら何とお答えになりますか?
「業務で使う知識だから」
「少し仕事に余裕ができたから、昔から興味があったテーマを学びたいと思って」
「転職や昇進に役立ててやる!」
など、色々ですね。
でも、「自分の為になる(はず)」「何に役立つか明確」「きっかけはともかく自分でやろうと思って学習している」など、大人の学習ならではの共通点もありそうです。

【大人の学習と子供の学習の違いって何だろう?】

逆に子供の頃って何故勉強していましたか考えてみるとどうでしょう。
「学校の先生が将来どこかで役立つって言うから」
「国数理社英って受験科目があったから、とりあえずそれに沿って勉強してた」
「お母さんに怒られるから...」
など、やはり色々あると思いますが、上でご紹介した大人の学びとは大きな違いがありますね。

それらをまとめたのが下の表です
ペタゴジーは"子供の教育学"、アンドラジーは"大人の教育学"を指しています。

※ 「eラーニングファンダメンタルテキスト」鈴木克明(2004)より転載。

例えば、ペタゴジーのレディネス(学習が成立する為の前提条件)は年齢や授業などによって「高校1年生の進学理系クラスだから数Ⅱ・B!」などというように統一されていますが、アンドゴラジーは社会的役割(仕事や家庭)の問題・課題解決に応じて一律ではありません。

学習意欲もペタゴジーは報酬や罰など他者からの働きかけに左右されがちですが、アンドラゴジーは興味・関心など、自分自身の心の動きによるところが大きいわけです。
大人の学習と子供の学習では、色々な面で違いがあることがお読み取りになれると思います。

【大人の学習を有意義なものにして貰うために】

こういった大人と子供の違いを踏まえ、それぞれの特徴に応じた教育を行うことはとても大事です。

例えば、半年後に受験を控えた受験生が「自分の好きなように勉強すればいいよ!やり方も含め全て君に任せた!」と言われても何から始めて良いか判らないでしょう。
逆に社会人6年目の私(千葉)が、上司に「いつか役に立つと思うから、高校数学のIA・IIB・IIICをイチから勉強し直すといいと思うよ!」と言われても、正直面倒くさいし、やる気が出ません。
考えてみれば、当たり前のことですね。

では、大人が自主的に学習を行うためにはどのような工夫が必要なのでしょうか。
その為の成人学習学の知見をまとめたのが、下の2つの表です↓。

 

※ ともに「eラーニングファンダメンタルテキスト」鈴木克明(2004)より転載。

いずれもペタゴジーアンドラゴジーの違いを踏まえ、具体的にどうしたら良いかが書かれています。
「これが絶対の正解!」というわけではありませんが、自発的に学習して貰えるコース設計や教育計画のフォロー施策立案にあたり、そのまま使える観点であると思いご紹介いたしました。ご参考になれば幸いです。

 

次回は、学習目標を設計する際に参考となる「学習目標の分類とレベル感の整理方法」についてご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。

 

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