組込みスキル診断事例紹介
~株式会社日新システムズ様~

一足先に『組込みスキル診断サービス』をご利用いただきました、株式会社日新システムズ様に、お客様内の人材育成における課題や、組込みスキル診断結果の利用方法などをご紹介いただきました。

組込みスキル診断サービス

1.当社の人材育成における課題

株式会社日新システムズ 清水様

当社の教育制度は、大きく分けて「階層別教育」、「職種別教育」、「自己啓発」の3構成となっています。
この教育制度は2006年に制定しましたが、その理由は、それ以前は受けたい教育は自ら申請して受講する方式でしたが、実態は申請がほとんどなく、従業員には「教育されていない」という不満があったためです。

教育制度の制定後は、自主的に教育を受ける従業員も増えたため、教育への不満は一時的に解消されたように感じていましたが、制度制定から5年間が経過し、教育受講がある意味「当たり前」になってくると、今度は「教育を強制されている」という不満が発生するようになりました。

会社としては、従業員の成長を期待して教育投資を行なっていますので、教育が従業員の負担になる状態は決して本意ではありません。

理想は、教育を受ける機会は会社が提供し、何を受講するかは本人の意思で決めるという状態を目指したいと考えています。
つまり、当社の人材育成の課題は、自発的なスキルアップを目指すため、各従業員に対して、いかに「自己成長に向けた意識作り」を行なうかという点にあります。


2. 人材力強化の面で取り組んでいる事項


(1) 教育制度

各部門に教育担当を設け、年度毎に予算計画し、着実に教育を受けられるようにしています。

[1] 階層別教育:総務部門が主体。全社員を対象に主にヒューマン系の教育を実施
[2] 職種別教育:各部署が主体。業務に必要なスキルについて教育を実施
[3] 自己啓発:個人スキルアップ支援として、資格取得の受験料補助や奨励金を支給


(2) キャリア制度

株式会社日新システムズ 鎌谷様

今年度から自己成長を考える制度を導入しました。この制度では、3年後の自分を見つめ、1年後毎の目標と成長を「自己成長シート」に記録していきます。

基本的には、会社の目的に沿った内容であれば、何を目標にしても良く、各人で自身の3年後をイメージし、自ら成長する意識を持つための制度です。

作成した「自己成長シート」は、年1回の上司面談で自身の目標を上司とすり合わせし、業務と大きく逸脱していないかを確認します。また、上司からアドバイスができるようにしています。


3. 組込みスキル診断を利用したねらい

技術者に、自身の技術スキルを認識し、次のステップへ成長してもらうためには、スキルを「見える化」し現状を認識してもらうことが必要です。
「見える化」には下記のようなメリットがあることを改めて感じました。


[1]「お山の大将・井の中の蛙からの脱却」を促す(相対評価)

社内では問題無く業務を遂行している技術者でも、社外との比較結果を参照することで、業界内での自身の位置付けを認識することが可能になります。


[2]「得意分野の成長」「苦手分野の解消」を促す(バランス評価)

自身のスキルが数値化され、自己のスキルバランスを正確に把握することで、今後自身が何を重点に学習を行なうかを決定する手掛かりとなります。


[3]「自己満足からの脱却」を促す(絶対評価)

特定分野を長く担当している技術者でも、時に慢心してしまい、新しい技術の修得がついおろそかになってしまうことがあります。
その結果、自分が得意だと思っていた技術の評価点が、思ったより低いという結果も出ることがありますが、これをきっかけとして、まだまだスキル向上の余地がある事を認識できるようになります。

我々のようなスタッフ部門は、技術者に技術知識を語ることができません。
しかし、「自己成長に向けた意識作り」のための施策を打ち、従業員を支援することは可能です。
今回、スキルの「見える化」は非常に効果的であると考え、組込みスキル診断を実施いたしました。

4. 人材育成における、組込みスキル診断結果の利用方法

株式会社日新システムズ 田中様

組込みスキル診断では、取得されたデータを多様な視点で分析することで、様々な目的で利用することができますが、そのことが診断を受ける側(従業員側)にとって「スキル診断の結果が、直接人事考課に使用されてしまうのではないか?」といった不安につながることが懸念されました。

そこで当社では、診断結果を「人事考課には一切使用しない事」を明言しました。
また、診断結果の利用については当社としては下記のように考えています。


[1] 個人レベル

診断結果を直接評価しなくても、各個人が診断結果を踏まえて、不足スキルの解消や得意スキルの更なる向上に向けた努力を着実に行なうことができれば、業務パフォーマンスは向上し、その結果が自然と人事考課に反映されるようになると考えております。

成長に向けては、診断結果レポートにスキルレベルに応じた推奨の技術講座の紹介もあり、それを基準に受講を検討してもらうようにしています。


[2] 会社レベル

業務分野における当社の特性・スキルバランスが掴めるため、特に不足しているスキルに重点を置いた教育計画を作成する事ができます。

また、技術者は、プロジェクト案件毎にチームを組みます。スキルの見える化により、適切なプロジェクトのメンバー選定ができるようになり、チームとしての成果向上につなげることができると考えています。


5. まとめ(組込みスキル診断を実施して)

当社の結果は、日頃感じている通りの結果が出たと思っています。
感じていたことが改めて数値として見える化されるインパクトは非常に大きいです。
今回、漠然と感じていた問題点の裏付けができたことによって、今後の教育方針を決定する際の指針を持つことができたと思います。

今後も1、2年毎に診断を実施したいと思っていますので、過去からの成長、変化が捉えられる診断結果であれば成長の記録にもなると思います。

目標に向かうためには、現状のスキルの見える化が重要であり、その手段としてスキル診断は有効です。
診断結果で不足しているスキルを伸ばし、得意なスキルを更に伸ばす。そして、その先にある目標に近づくように育成し成長していく。
そのスパイラルを回していきたいと思います。

株式会社日新システムズの皆さま


お問い合わせWebフォームはこちらから